こんにちは、バーシエールの岡本です。師走です。
寒さも本格さを増し、いよいよ冬本番ですね。
年の瀬を前にわたくし、今回は築地の場外市場へ
行って参りました。何年ぶりでしょうか。築地
に足を運んだときには大抵の場合、場内にお邪魔
していたので、場外は場内までのアプローチのよう
に考えてしまっていて、本格的に立ち寄るのは
数える程しか記憶にありませんでした。築地市場が
豊洲に移転してから一年ほど経った今、場外の様子
がにわかに気になり赴く事になった訳です。入り口
の看板も久しぶりに眺めました。昨年までは私たち
は移転しませんの横断幕が掲げてあったようです
が、現在では外されていました。この日も観光客の
方々が大挙して押し寄せていましたね。看板に書い
てある通り、キャリーバッグを持ち込むのはやめま
しょう 笑
久々の築地という事で、やはり海産物に気持ちが
なびいてしまいます。この日は休日で、飲食店の
選択肢が限られており、チェーン店からのチョイス
となりましたが、お邪魔した経験がない店でとなる
とかなり悩みました。とどのつまり、正直よく
わからなかったので、もうこの店の佇まいだけで
選んでしまいました 笑
今回お邪魔したのは、江戸前にぎりの店、秀徳さん
の本店です。残念ながら諸事情により、ランチのタ
イミングでしか入れませんでしたが、とても満足し
ました。赤シャリで頂く寿司も久しぶりで新鮮でし
たし、付いてくださった職人の方との会話がネタ
以上に新鮮でしたね 笑 嘘ですネタも新鮮
でした。しかし、見習うべきはその英語力。勿論、
完璧な英語ではありません。伝われば良いのです。
狭い店内には欧米諸国の観光客とアジアの方々も
同席していましたが、何ら遜色のない会話を楽しん
でおり、気の利いた冗談で笑いさえ取っていまし
た。この辺りは私も対面商売の端くれ。羨望の眼差
しで見つめていました。これは秀徳さんに限らない
のでしょうが、さすが日本でも有数の観光地。頭が
下がります。そもそも観光地でなければ、外国語
など門外漢でしょうからね。努力と経験。私の
ように外国語を話されると石化してしまうようでは
成り立たないのです 笑
秀徳さんをお暇して場内の跡地へやってきました。
わかっていたとはいえ、閑散としておりました。
目を瞑ると、少し前の光景が蘇ってきます。昔は
店をはねて残っているお客様を引き連れて場内見学
と寿司をセットで楽しんだものです。東京の食文化
を支えていた台所。ターレットトラックと接触しな
いように気を配り、波除神社を曲がれば正門が見え
てきます。場内の活気を肌で感じ、目に映るものが
何度訪れても新鮮でした。場内家屋の脇に、ビルの
二、三階程はあったであろう、うず高く積まれた
発泡スチロールのゴミ山を眺めると、何だったんで
しょう、あの感覚。元気がもらえるんですね。
さあ、頑張って商売やろうって 笑
勿論、無くなった訳ではありません。豊洲に移転
しだだけの事。しかし、一幕降りたという感覚は
拭えませんね。築地の長い歴史の中では極々ちっぽ
けな想いなのでしょうけれど、私にとってもまた、
青春だったのかもしれません。
駐車場になっていました。キッチリしてますね。
競りの見学についての看板ですね。まだ残って
いました。これも懐かしいです。ホーロー看板とし
て第二の人生が待っていそうですけどね 笑
場外に戻ってきてこの黒山の人だかり。テリー
伊藤さんの玉子焼きですね。まあ、有名ですよね。
しかし、玉子焼きごときにこんな、鈴なりになって
って思いますよね。私もそう思います。食べながら
撮影しましたけどね。普通に美味しいです。
何といいましょう、百果園のフルーツ串みたいな。
そんなに情熱も意味もなくつい買ってしまう類い
ですね。わからない方、すみません。
強い意志。
良い風景ですね。こういったものもまた、元気が
もらえます。立場や尺度は違えど、見て感じ、肌で
感じるものは万国共通でありたいものです。今回
築地場外市場を見て周り感じた事は、その地に息づ
くものは、本物であれば人は受け入れ、それを
拡散していき、形を変えて新たな出発点となる。
そしてこれは、死滅するまで、まるで細胞分裂のよ
うに、ほぼ恒久的に繰り返されるのでしょうね。
何かが無くなれば、何かを得る。逆もまた然りです
が、築地場外市場。まだまだ楽しませて頂けそう
です。では、また、、