日別アーカイブ: 2019年12月6日

築地場外市場。

 

こんにちは、バーシエールの岡本です。師走です。

寒さも本格さを増し、いよいよ冬本番ですね。

年の瀬を前にわたくし、今回は築地の場外市場へ

行って参りました。何年ぶりでしょうか。築地

に足を運んだときには大抵の場合、場内にお邪魔

していたので、場外は場内までのアプローチのよう

に考えてしまっていて、本格的に立ち寄るのは

数える程しか記憶にありませんでした。築地市場が

豊洲に移転してから一年ほど経った今、場外の様子

がにわかに気になり赴く事になった訳です。入り口

の看板も久しぶりに眺めました。昨年までは私たち

は移転しませんの横断幕が掲げてあったようです

が、現在では外されていました。この日も観光客の

方々が大挙して押し寄せていましたね。看板に書い

てある通り、キャリーバッグを持ち込むのはやめま

しょう 笑

久々の築地という事で、やはり海産物に気持ちが

なびいてしまいます。この日は休日で、飲食店の

選択肢が限られており、チェーン店からのチョイス

となりましたが、お邪魔した経験がない店でとなる

とかなり悩みました。とどのつまり、正直よく

わからなかったので、もうこの店の佇まいだけで

選んでしまいました 笑

今回お邪魔したのは、江戸前にぎりの店、秀徳さん

の本店です。残念ながら諸事情により、ランチのタ

イミングでしか入れませんでしたが、とても満足し

ました。赤シャリで頂く寿司も久しぶりで新鮮でし

たし、付いてくださった職人の方との会話がネタ

以上に新鮮でしたね 笑 嘘ですネタも新鮮

でした。しかし、見習うべきはその英語力。勿論、

完璧な英語ではありません。伝われば良いのです。

狭い店内には欧米諸国の観光客とアジアの方々も

同席していましたが、何ら遜色のない会話を楽しん

でおり、気の利いた冗談で笑いさえ取っていまし

た。この辺りは私も対面商売の端くれ。羨望の眼差

しで見つめていました。これは秀徳さんに限らない

のでしょうが、さすが日本でも有数の観光地。頭が

下がります。そもそも観光地でなければ、外国語

など門外漢でしょうからね。努力と経験。私の

ように外国語を話されると石化してしまうようでは

成り立たないのです 笑

秀徳さんをお暇して場内の跡地へやってきました。

わかっていたとはいえ、閑散としておりました。

目を瞑ると、少し前の光景が蘇ってきます。昔は

店をはねて残っているお客様を引き連れて場内見学

と寿司をセットで楽しんだものです。東京の食文化

を支えていた台所。ターレットトラックと接触しな

いように気を配り、波除神社を曲がれば正門が見え

てきます。場内の活気を肌で感じ、目に映るものが

何度訪れても新鮮でした。場内家屋の脇に、ビルの

二、三階程はあったであろう、うず高く積まれた

発泡スチロールのゴミ山を眺めると、何だったんで

しょう、あの感覚。元気がもらえるんですね。

さあ、頑張って商売やろうって 笑

勿論、無くなった訳ではありません。豊洲に移転

しだだけの事。しかし、一幕降りたという感覚は

拭えませんね。築地の長い歴史の中では極々ちっぽ

けな想いなのでしょうけれど、私にとってもまた、

青春だったのかもしれません。

駐車場になっていました。キッチリしてますね。

競りの見学についての看板ですね。まだ残って

いました。これも懐かしいです。ホーロー看板とし

て第二の人生が待っていそうですけどね 笑

場外に戻ってきてこの黒山の人だかり。テリー

伊藤さんの玉子焼きですね。まあ、有名ですよね。

しかし、玉子焼きごときにこんな、鈴なりになって

って思いますよね。私もそう思います。食べながら

撮影しましたけどね。普通に美味しいです。

何といいましょう、百果園のフルーツ串みたいな。

そんなに情熱も意味もなくつい買ってしまう類い

ですね。わからない方、すみません。

強い意志。

良い風景ですね。こういったものもまた、元気が

もらえます。立場や尺度は違えど、見て感じ、肌で

感じるものは万国共通でありたいものです。今回

築地場外市場を見て周り感じた事は、その地に息づ

くものは、本物であれば人は受け入れ、それを

拡散していき、形を変えて新たな出発点となる。

そしてこれは、死滅するまで、まるで細胞分裂のよ

うに、ほぼ恒久的に繰り返されるのでしょうね。

何かが無くなれば、何かを得る。逆もまた然りです

が、築地場外市場。まだまだ楽しませて頂けそう

です。では、また、、

 

築地場外市場

秀徳

ターレットトラック(動画です)