月別アーカイブ: 2018年3月

いらっしゃいませ。

こんにちは、シエールの岡本です。当店の

ラインナップに新しい仲間が増えました。

メキシコ出身のテキーラ。ドーニャ・セリアさん。

※アネホとして育てられました。もう開封

いたしましたが、複雑な思いで喉元を搔っ切って

やりました。癖になりそうです・・。

テイスティングノートといたしましては、スイート&

ドライ。ほんのりスパイシー。とても繊細な味わいなので

、ストレートやオン・ザ・ロックで。テキーラ定番の

ライムや塩などは邪魔くさくなるかもしれません。

ああ、いいですね。ソンブレロに赤のドレス。

禍々しく艶やか。テキーラの原産国メキシコでは、

ドクロは祭事に多く登場するイメージキャラクター

みたいなものです。日本でいえばひょっとこや

おかめみたいなものですかね。彼女にはしばらく

当店の看板娘を担当してもらいましょう。是非、

ご賞味、お見知りおきを。では・・

 

※アネホ:オークの樽で1年以上の貯蔵熟成が義務づけられている製法。

 

宝物。

みなさんこんにちは、バーシエールの岡本です。急に暖かくなりましたね、

季節の変わり目は体調を崩しやすいもの。ご自愛しつつ、元気に飲みましょう。

ところで、先日日経BPコンサルティングさんよりご連絡いただきまして、

扱っている冊子の一枠で俳優さんなどをゲストにしたインタビュー記事があり、

毎月都内のバーで撮影、録音を行っているようで、この度当店に白羽の矢が立ち、

3月1日に撮影を行いました。ゲストは俳優の上川隆也さん。わたくし、個人的に

大ファンでありましたので、電話をいただいたときには二つ返事で快諾いたしまし

た。もうお亡くなりになりましたが、作家の山崎豊子さんを敬愛してやまないわた

くしにとっては、数ある大作の映像化に伴い、何かしらの大役に抜擢されてきた上

川さんはスーパースターなんですよね。もちろん、主演ではない場合も多々ありま

す。ですが、その存在感のあるお芝居はテレビ画面を通してもビンビンと伝わって

きていました。まあ、ようは好きなだけなんですけどね。

撮影のほうは滞りなく進捗し、取材中、この企画、『止まり木でもう一杯』のマス

ターである栗山圭介(この方とても面白いです。小説も書いていらっしゃるような

ので、チェックしてみてください)さんに上川さんのファンであるわたくしの胸中

を推し量っていただき、月並みではありましたがサインをいただけるように事が

運びました。色紙なんて野暮ったいので、故・山崎豊子さんの作品に直接いただこ

うとは思っていましたが、問題はやはりどの作品にするか、という点でした。

山崎豊子さんの作品に数多く出演されてる上川さんですが、主演、助演にかかわら

ず、どの役も強く印象に残っているかと思います。現にわたくしも白い巨塔平成版

の第二部から出演していた、関口弁護士役から入った口ですので、取材協力が打診

されてからの短い期間で酷く懊悩しました。最近の作品ですと、2016年のWO

WOW開局25周年記念作品であった『沈まぬ太陽が』記憶に新しいうえに主演

をなさっていたので、お誂え向きかとも考えましたが、とどのつまり選んだもの

は、上川さんの出世作である『大地の子』でした。中国残留孤児という社会問題を

風刺したこの作品は、1987年に上梓され、1995年にNHK放送70周年記

念番組としてドラマ化された日中共同制作の超大作です。当時無名であった上川さ

んの名を世に知らしめた記念碑的な作品でもあり、著者の山崎豊子さん自身、のち

に取材の一端を記した、『大地の子と私』という作品を世に残すほど、思い入れの

強い作品でありました。主演としては『沈まぬ太陽』とは違い、こちらは上川さん

しか演じておられないこともあり、選出。もちろん全て以前から持っていたわたく

しの私物ですが、全4巻中、3,4巻がボロボロの状態であったため、即座に三省

堂へと駆け込みました。

サインを書く前にペンを止め、表紙に書くんですか、とピンとこない様子で表情を

硬くした上川さん。著者でもない自分が文庫本にサインを書くこと自体に一抹の違

和感を覚えたのかもしれませんが、良いんです。これはもう一文庫本である前にわ

たくしの宝物に上位互換されたんですよ。サインってそういう魔力がありますよ

ね。お忙しいさなか、無い時間を割き全巻にサインしていただき、本当にありがと

うございました。

取材をされている風景を眺めていると、あたかも映画のワンシーンを

見ているようでしたが、栗山さんの冗談交じりの問いを真摯に受け止め、

不器用にレスポンスしている姿は実に可愛らしく、それでいて誠実で、

ひたむきで、何よりもかっこよく、とても好感が持てました。上川さん、

読書好きなのか語彙が素晴らしかったですね。さすが社会派の常連俳優。

酒のチョイスですが、木村拓哉さんとの会話で聞きかじったというボンド

マティーニが手元にしっくりときていました。ただ、立ちの撮影ではジェームス

・ボンドというより、お水の花道の頃の石崎オーナーにしか見えませんでしたけど

ね。現在は今年4月クールから始まる「執事 西園寺の名推理」の撮影で忙殺され

ているかと思います。これからも我々視聴者を内燃させてくれるような熱いお芝居

を期待しています。そしていつか、プライベートでお越しくださることを切に願い

ます。では・・

今回掲載される情報誌 「はれ予報」はインターネットから

お申込み、ご購入いただけます。ご興味のある方は是非。

当店の掲載は4月号と聞いています(間違っていたらごめんなさい!)

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