月別アーカイブ: 2019年12月

年末年始のお知らせ。2019。

皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。

今年も残り僅かとなって参りました。しかし、あれ

ですね。振り返ってみれば、10月に関東地方で

猛威を振るった台風19号のおかげで、今年は

ほとんど雨の日だったような錯覚に見舞われている

今日この頃です。地球温暖化の影響で台風も年々

強大化しているらしいですよ。怖いですね、恐ろし

いですね。とにかく関東は避けて欲しいですね。

良い事一つもないですから 笑

さて、年末年始のお知らせです。令和元年最後の

営業日は12月31日(火曜日)とさせて頂きま

す。年始は1月4日(土曜日)からの営業となりま

すので、よろしくお願い致します。

では、また、、

 

 

 

 

タピオカのカクテルについて。

皆さん、こんにちは、バーシエールの岡本です。

今回は一部のお客様だけに提供していた秘事を

赤裸々に語ります。一部お耳汚しをしてしまう恐れ

がありますので、ご了承ください。

タイトルにもある通り、タピオカのカクテルについ

てなのですが、当店、実は随分と前からタピオカ

入りのカクテルを作っておりまして、実際に店で、

一部のお客様限定で秘密裏に提供しておりました。

何故わざわざ内緒にしてるのかといいますと、

私がお客様に勧める事が恥ずかしいからです 笑

正直、タピオカという単語を口にする事すら憚られ

ます。前半のタピはちょっと可愛い感じなのに、

後半はオカとお堅い感じ。口に出す度に戦慄です。

ですが、そんな私に転機が訪れたのはそう、あれは

数年前のあの日、とあるお客様から

始まったのです——。

 

「マスターはタピオカって飲んだことあります?」

屈託のない澄んだ笑顔だった。若い女性客。内巻

きにした髪が愛らしい色白のその女性は、その笑顔

に相応しいすず声で軽やかに言った。私が面食らっ

た様子で答えあぐねていると、

「わたし、飲んだことないんですよねえ、あの列に

並ぶのが恥ずかしくって」面映い感じにそう

続けた。

「流行っていますものね。私も飲んだ事はないん

ですよ。理由はお客さんと一緒です」私は本当の事

を伝えた。

「そうですよねえ。でも、わたし。マスターがあの

列に並んでいたらちょっと引いちゃいます」

コロコロと笑っているが、同感だった。

「そうだ」彼女はパッと表情を明るくする。

「タピオカのカクテルって作れないんですか」

突拍子もない問いに私はまたぞろ返答に窮した

が、かろうじて、「出来ない事はないですよ」

そう答えた。

「本当ですか。じゃあ、今度来る時までに用意出来

ますか」彼女は目を輝かせた。

「出来ますよ」と私が答えると、彼女は

「やったあ」と胸のあたりでパチパチと小さく

手を叩いた。

「約束ですよ」

「はい、約束です」

彼女は満足そうに顔を緩めると、くいっと小気味

よくカクテルグラスを返し、颯爽と店を後にした。

 

そう、この日を境に私はタピオカに手を染めた

のです。かなり思い出が美化、というか、捏造され

ていますがね。正直に言いますと、最初にオーダー

を受けたのは男性でした 笑 ただ、タピオカを

飲めなかった理由は同じです。とにかく、それから

というもの。一部のお客様だけに提供し続けた

タピオカのカクテルですが、一部のお客様が増え

続け、情報をネットで公開した方が良いという声も

多く寄せられた為、今回に至りました。

さ

タピオカのカクテル    ¥1、000

レシピは紅茶のリキュールをメインにウォッカと

フランボワーズのリキュールを少量加え、ミルクと

生クリーム、シロップを更に加えてシャーベット状

にしたものを、あらかじめグラスに用意した

タピオカの山に流し込みます。タピオカ専用の

ストローで召し上がってください。男女を問わず、

同じようにタイミングを逸し、未だに手付かずの

方や、いつものタピオカに食傷気味な方々も。

ワンランク上の大人のタピオカを試してみま

せんか 笑 では、また、、

築地場外市場。

 

こんにちは、バーシエールの岡本です。師走です。

寒さも本格さを増し、いよいよ冬本番ですね。

年の瀬を前にわたくし、今回は築地の場外市場へ

行って参りました。何年ぶりでしょうか。築地

に足を運んだときには大抵の場合、場内にお邪魔

していたので、場外は場内までのアプローチのよう

に考えてしまっていて、本格的に立ち寄るのは

数える程しか記憶にありませんでした。築地市場が

豊洲に移転してから一年ほど経った今、場外の様子

がにわかに気になり赴く事になった訳です。入り口

の看板も久しぶりに眺めました。昨年までは私たち

は移転しませんの横断幕が掲げてあったようです

が、現在では外されていました。この日も観光客の

方々が大挙して押し寄せていましたね。看板に書い

てある通り、キャリーバッグを持ち込むのはやめま

しょう 笑

久々の築地という事で、やはり海産物に気持ちが

なびいてしまいます。この日は休日で、飲食店の

選択肢が限られており、チェーン店からのチョイス

となりましたが、お邪魔した経験がない店でとなる

とかなり悩みました。とどのつまり、正直よく

わからなかったので、もうこの店の佇まいだけで

選んでしまいました 笑

今回お邪魔したのは、江戸前にぎりの店、秀徳さん

の本店です。残念ながら諸事情により、ランチのタ

イミングでしか入れませんでしたが、とても満足し

ました。赤シャリで頂く寿司も久しぶりで新鮮でし

たし、付いてくださった職人の方との会話がネタ

以上に新鮮でしたね 笑 嘘ですネタも新鮮

でした。しかし、見習うべきはその英語力。勿論、

完璧な英語ではありません。伝われば良いのです。

狭い店内には欧米諸国の観光客とアジアの方々も

同席していましたが、何ら遜色のない会話を楽しん

でおり、気の利いた冗談で笑いさえ取っていまし

た。この辺りは私も対面商売の端くれ。羨望の眼差

しで見つめていました。これは秀徳さんに限らない

のでしょうが、さすが日本でも有数の観光地。頭が

下がります。そもそも観光地でなければ、外国語

など門外漢でしょうからね。努力と経験。私の

ように外国語を話されると石化してしまうようでは

成り立たないのです 笑

秀徳さんをお暇して場内の跡地へやってきました。

わかっていたとはいえ、閑散としておりました。

目を瞑ると、少し前の光景が蘇ってきます。昔は

店をはねて残っているお客様を引き連れて場内見学

と寿司をセットで楽しんだものです。東京の食文化

を支えていた台所。ターレットトラックと接触しな

いように気を配り、波除神社を曲がれば正門が見え

てきます。場内の活気を肌で感じ、目に映るものが

何度訪れても新鮮でした。場内家屋の脇に、ビルの

二、三階程はあったであろう、うず高く積まれた

発泡スチロールのゴミ山を眺めると、何だったんで

しょう、あの感覚。元気がもらえるんですね。

さあ、頑張って商売やろうって 笑

勿論、無くなった訳ではありません。豊洲に移転

しだだけの事。しかし、一幕降りたという感覚は

拭えませんね。築地の長い歴史の中では極々ちっぽ

けな想いなのでしょうけれど、私にとってもまた、

青春だったのかもしれません。

駐車場になっていました。キッチリしてますね。

競りの見学についての看板ですね。まだ残って

いました。これも懐かしいです。ホーロー看板とし

て第二の人生が待っていそうですけどね 笑

場外に戻ってきてこの黒山の人だかり。テリー

伊藤さんの玉子焼きですね。まあ、有名ですよね。

しかし、玉子焼きごときにこんな、鈴なりになって

って思いますよね。私もそう思います。食べながら

撮影しましたけどね。普通に美味しいです。

何といいましょう、百果園のフルーツ串みたいな。

そんなに情熱も意味もなくつい買ってしまう類い

ですね。わからない方、すみません。

強い意志。

良い風景ですね。こういったものもまた、元気が

もらえます。立場や尺度は違えど、見て感じ、肌で

感じるものは万国共通でありたいものです。今回

築地場外市場を見て周り感じた事は、その地に息づ

くものは、本物であれば人は受け入れ、それを

拡散していき、形を変えて新たな出発点となる。

そしてこれは、死滅するまで、まるで細胞分裂のよ

うに、ほぼ恒久的に繰り返されるのでしょうね。

何かが無くなれば、何かを得る。逆もまた然りです

が、築地場外市場。まだまだ楽しませて頂けそう

です。では、また、、

 

築地場外市場

秀徳

ターレットトラック(動画です)