皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。
雨の日が続きますね。このまま梅雨入りでしょう
か。さて、今回は先日、ある展覧会にお邪魔して
参りましたので、再び上野からのスタートになり
ます。この日もやはり、前日の酒が残っており
まして、今日こそはアルコールを控えようと
上野駅の公園口を出て、ひとまずコーヒーを
求めて、颯爽と駅前のカフェへと体を滑らせた
ところ、、
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!
![](http://www.ikebukurobarcher.com/fcblog/wp-content/uploads/sites/554/2022/05/85089E76-518B-42C1-A5EF-997AC507ACE1-225x300.jpeg)
頂きます 笑
![](http://www.ikebukurobarcher.com/fcblog/wp-content/uploads/sites/554/2022/05/F6D73845-32D4-43B2-9179-0D89BEBFD7DE-225x300.jpeg)
というわけで到着です。今回は、3月1日から
5月8日まで上野の東京国立博物館で開催された、
空也上人と六波羅蜜寺という展覧会にお邪魔して
参りましたので、その様子を少しお話しさせて
頂きます。
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さて、まずはじめに、そもそも空也上人とは
いったい何者? という方の為にも少し触れて
おきますね。空也上人とは、平安時代中期に実在
した僧侶で、日本に於いて浄土教で称名念仏
(しょうみょうねんぶつ)を広めた先駆者なの
です。まあ、簡単に言ってしまえば、日本で初めて
南無阿弥陀仏を流行らせた偉人です。出家してから
は南無阿弥陀仏を説いて諸国を巡り、道路や橋梁。
寺院など。仏道を通じて多くの社会事業に貢献。
天暦5年(西暦951年)頃、京都で流行病が蔓延した
際に、一日も早い収束を祈願して造られたのが
現在国宝とされている、祈り十一面観音菩薩立像と
西光寺(現在の六波羅蜜寺)になります。今回、
約半世紀ぶりに東京に御目見したこの木造立像は、
空也上人の没後約250年ほど経ってから造られた
と伝えられています。疫病の収束を願って止まなか
った空也上人の強い思いが、1000年の時を超え
、現代にはびこるコロナという災厄を祓ってくれる
と信じて、この度はご拝謁を賜りました。
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空也上人木造立像といえば、やはりこの独特の
フォルムですね。まったくをもって不謹慎なの
ですが、正直初見では、、
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こちら、ですとか、、(はじめ人間ギャートルズ)
![](http://www.ikebukurobarcher.com/fcblog/wp-content/uploads/sites/554/2022/05/287FEFBD-27A9-4F9C-80B7-F68172CC5F21.jpeg)
こちらなどが頭に浮かびました 笑 (Dr.スタン
プアラレちゃんより。んちゃ砲)
実はこの突起物には当然、大変な意味がござい
まして、、
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わかりにくいのですが、空也上人の口から飛び出し
ているこの突起物。よく見れば六体の仏様なので
す。それぞれに、南、無、阿、弥、陀、仏を意味
する仏様らしく、これは、南無阿弥陀仏を説いて
諸国を巡ってきた空也上人のイメージそのもの
なのです。短身痩躯でありながらも筋肉質であるこ
とから、相当な距離を練り歩いたのでしょうね。
まさに身を削って仏道を邁進された空也上人。
口からは一意専心に南無阿弥陀仏の言霊を発現
させ、人々の安寧を願います。
![](http://www.ikebukurobarcher.com/fcblog/wp-content/uploads/sites/554/2022/05/CFEC8924-BA89-44EB-9E1D-07937EEA74F4-127x300.jpeg)
![](http://www.ikebukurobarcher.com/fcblog/wp-content/uploads/sites/554/2022/05/5CE7575A-381E-4B30-99DA-85BE50DC6F9B-272x300.jpeg)
![](http://www.ikebukurobarcher.com/fcblog/wp-content/uploads/sites/554/2022/05/61E325A0-C074-43D7-9F09-615E68A3A5BD-300x240.jpeg)
上から、地蔵菩薩立像、薬師如来坐像、閻魔坐像
など、空也上人木造立像の他にも数点、六波羅蜜寺
所蔵の重要文化財がずらりと並んで威光を放って
おりました。その姿はいずれも仏の名に相応しく、
荘厳で、霊験あらたかに見るものを六道輪廻へと
導きます。特に薬師如来坐像は医薬の仏になります
から念入りに拝みます 笑 手のひらに薬壺を
載せているのが特徴ですね。
![](http://www.ikebukurobarcher.com/fcblog/wp-content/uploads/sites/554/2022/05/8F4700AE-90DE-42C8-922D-B3901DCB8532-225x300.jpeg)
さて、あいにくの空模様ではありましたが、館内を
隈なく廻り、充分愉しみましたのでそろそろ
お暇致します。久方ぶりの来訪となった東京国立
博物館でしたが、絢爛豪華。何とも瀟洒な
佇まいです。こちらの博物館は日本最古の博物館
で、1872年に創設されております。明治5年で
すからね。何度も修復されてきたのでしょうけど、
外観だけではなく、敷地内や屋内でも、随所に時代
を感じさせられます。
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転合庵という、敷地内にある茶室です。雨脚が
強すぎて上手く撮れなかったので画像をお借り
しました。桜の季節も良いですね。
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昭和の風物詩の一つである黒電話。館内の内線に
使われています。
![](http://www.ikebukurobarcher.com/fcblog/wp-content/uploads/sites/554/2022/05/1F9F1A63-B130-422A-8590-EA418A7901ED.jpeg)
正面玄関を入ってすぐの大階段ですね。昇り降り
するだけで高揚するこちらの階段。凡庸な私の
頭では、もはやドラマ半沢直樹の東京中央銀行
くらいしか想像出来ませんね。申し訳ないDeath。
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さて、今回も薮そばで一杯やってから帰ります。
![](http://www.ikebukurobarcher.com/fcblog/wp-content/uploads/sites/554/2022/05/E741AD6E-BBA1-4C6D-AEC6-B5BD3B904B3C-225x300.jpeg)
この日は5月とは思えない寒さで体が冷えましたの
で、燗をつけてもらいました。
![](http://www.ikebukurobarcher.com/fcblog/wp-content/uploads/sites/554/2022/05/17A073E5-CF41-4D40-9941-2555399E070E-225x300.jpeg)
いつも通りせいろ蕎麦で締めます。ご馳走様でし
た。そば湯を啜りながら展覧会を振り返ります。
正直私、神仏に傾倒するタイプではございません。
アートとしては非常に興味があるのですが、その
程度ですかねぇ。今回訪れたのは、人間、最後は
神頼みと云いますでしょう。コロナがこのまま
収束し、何事もなかったように遠い日の災厄と
なり、世の中がコロナ前に戻るとは私には到底
思えないのです。ですがもはや、制限下での生活
を強いられることはないでしょう。取りも直さず
これは、支援もないということに繋がります。
ここからがコロナ禍で生き残った飲食店の本番
です。この日空也上人を詣でたことで、そう簡単に
状況が好転するとも思えませんけれども。柄にも
無く験を担いたところまでは良かったのですが、
例の如く、このあと数軒梯子をしまして、敬虔な
祈りは遥か忘却の彼方へ。嗚呼、、ご利益が消えて
ゆく、、笑
では、また、、
![](http://www.ikebukurobarcher.com/fcblog/wp-content/uploads/sites/554/2022/05/FCDB0448-81C0-4A90-895B-06A3D29A7414-225x300.jpeg)
金剛界曼荼羅と胎蔵界曼荼羅です。孔雀王を思い
出しますね 笑