月別アーカイブ: 2022年6月

PLAN 75 という映画。

皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。

暑いですね、、今からこれでは夏本番前に

へばってしまいますね。身の危険を感じます 笑

さて、今回は映画の話を少々致します。先んじて、

これは世代によってかなり異なるとは思いますが、

皆さん、自身の死生観はお持ちでしょうか。

死生観とは、死と生に対する見方を指しますが、

お国柄や宗教などでもかなりの違いがあるかと

思います。身近な人や著名人の死を耳目すること

などで触発され、命の尊さを再認識したり、己の

今際の際に思いを巡らせたり。そのように死と生

に向き合うことで死生観とは養われてゆくのです。

そして機が熟したとき、人が選択する、死とは、

生とは。いつ、どこで、どのような場所で。万人が

避けては通れないこの人生最大の難題を、皆さんは

どのようにお考えでしょうか。今回、タイトルにも

ある通り、PLAN  75 という映画を拝見して

まいりました。主演は倍賞千恵子さん。御年80歳

になりますが、劇中では78歳の役を演じました。

映画のタイトルでもある、PLAN  75 とは、

架空の世界での日本の法律で。高齢者は75歳を

過ぎれば、自ら死を選ぶ権利が保障され、政府は

これを無料で支援するというシステムの名称です。

作品の冒頭は、老人介護施設で若い男性が、世の中

に必要のない存在だとし、高齢者を次々と殺害

してゆくシーンから始まります。これは現実社会

でも起きた殺人事件をモチーフに描かれたとされて

います。物語はこの事件を皮切りにPLAN  75

という制度が内閣で可決、発足し、社会に浸透して

ゆくあたりから進みます。監督は早川千絵さん。

実は、PLAN  75  という作品は、2018年に

公開されたオムニバス映画。『十年』の中で、

シナリオは多少違えど、同タイトル、同監督で

一度撮影、公開されております。今作品との違い

は、前作が  PLAN  75  を推し進める側の

視点がメインであったものが、選択する側の視点を

より強くした作品が今作品になりますかね。

私にとって倍賞千恵子さんの出演作品は、男は

つらいよの50周年作品。『男はつらいよ お帰

り 寅さん』のさくら役が最後であったのですが、

本当にいつまでも矍鑠となさって、今作品でも、

高齢者特有の〝孤独〟を見事に演じておられ

ました。

劇中の音楽も強く印象に残っています。作品柄、

終始メランコリックな曲調ではありますが、それ

ぞれが人々の琴線に触れるセンシティブな楽曲で

構成されています。今作品で担当したのは、映画

音楽を多く手掛けている作曲家のレミ・ブバル氏。

超高齢化社会というディストピアにみる不安や欺瞞

の数々。そして最後には微かな希望でさえ表現して

いるように私には思えました。作品の没入感に

大きく影響する要素の一つです。

さて、冒頭で話した死生観ですが、この作品を

観て触発される方も多くいるのだろうと思います。

それを証拠に、平日の昼。あまり席数が多くはない

シアターではあったものの、シアター内はほぼ満席

で、その多くは高齢者で埋まっておりました。

おそらくこの回は私が最年少だったでしょうね 笑

皆さん、自己投影なさっていたのだろうと現場の

空気では感じました。私としては、幅広い世代に

この映画は観て欲しいのですけどね。常に死生観

と向き合う必要などありません。今を生きることが

一番大事なのですから。ただ時おり、全ての人に

等しく訪れるその時に思いを巡らせてみるのも一興

です。一皮剥けて世の中が変わって見えるかもしれ

ません。最後になりますが、今作品はカンヌ国際

映画祭にて特別賞を受賞している作品だけあって、

表現が所々抽象的に仕上がっています。カンヌは

エンタメより芸術性重視ですからね。冒頭の殺害

シーンなどに過激な描写はありません。如何に

死生観が問われる映画とはいえ、けっして猟奇的な

映画ではございませんので、安心してご覧いただけ

ます。私はこの作品を通じて、遠くはない未来に

また一つ、準備が出来たように思えます。

では、また、、

最近の新入荷、再入荷。

 

皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。

蒸し暑さと日差しの強さで参っている今日この頃。

今回また、一部の新入荷、再入荷のお知らせを

させて頂きます。

まずはこちら、アズウィーゲットイット アイラ

モルト。久々に突き抜けた手頃なアイラモルトが

入荷出来ました。イアン・マクロード社から、

中身はアイラモルトですが、例の如く銘柄は非公開

となっております。冷却処理をしておらず、カスク

ストレングスでのボトリングです。もちろんノンカ

ラーですから、さしずめ、生アイラといったところ

でしょうか。アズウィーゲットイットとは、

『手に入れたまま』と訳せます。これは原酒を

入手してからボトリングまでの工程を意味して

います。アルコール度数61度と高めに仕上がって

おりますので、少し目に染みますが、舌もハートも

痺れる一杯となってくれるでしょう。

続けてこちらは久しぶりの再入荷。テキーラ

ですね。ポルフィディオのアネホになります。

値段の相場が上がってからは、気が向かないと

仕入れることはなかった銘柄ですけれど、今回は

気が向いたのでしょうね 笑 手作りのボトルも

相変わらず可愛らしいです。脇のミニチュアボトル

も相当年季が入ってきましたね。目減りが激しい

です 笑 こちらのテキーラはもはや説明不要。

テキーラの世界では最高峰の銘柄ですので、安心

して頂けますね。きっと多くの方のテキーラに

対する概念を変えてくれますよ。勢いだけでは

ないのです。ゆっくり味わうテキーラになります

ね。是非お試しください。アネホ製法については

コチラをどうぞ。

そしてこちらも再入荷。プレミアムウォッカ。

グレイグース ラ・ポワールになります。

ラフランスを加えて蒸留したウォッカですね。

お客様の評価も高かったので、再び入荷の運びと

なりました。洋梨のアロマや風味がしつこく無く、

爽やかにまとまったプレミアムウォッカの逸品

です。ウォッカトニックやウォッカギムレット。

ウォッカライムにしても良いですし、もちろん

冷えてとろとろの状態でそのままでも美味しく

頂けます。お好みに合わせますので、是非一度

お試しください。

さて、今回はこんなところでしょうか。何か

忘れているような気もしますが、あとは直接

お願いします。では、また、、

ククルス・ドアンの島を拝見してきました。

何というか、、まあ、やりたかったのでしょうね。

私は推します。続けて欲しいので 笑