皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。
暖かいのはありがたいのですが、三寒四温の
時期は花粉も重なって過ごしにくかったりし
ます。辛いですよねぇ、、。
さておき。今回はタイトルにもある通り。ポート
ワインという酒について少しお話しします。
ます始めにポートワインとは、ポルトガル北部
ドウロ地方で醸造されている酒精強化ワインで、
スペインのアンダルシア地方で造られている
シェリー酒や、同国ポルトガル領マデイラ島の
マデイラワインと並ぶ、世界三大酒精強化ワイン
の一つです。酒精強化ワインとは、ワインの発酵
を糖分が残っている状態でブランデーなど、蒸留
酒を加えることで止めて、ブドウの果実味をその
まま活かしたワインになります。糖分を多分に
残したまま熟成されますので、一部を除いて、
その多くは甘口のワインに仕上がります。ポート
ワインには、ホワイトとルビーが存在し、ホワ
イトポートは酸味が強く、食前酒として飲まれる
ことが多いのに対し、ルビーは甘口で、食後酒と
してチョコレートや葉巻などと合わせて楽しむ
ワインです。ポートワインは生産、販売共にルビ
ーが主体になりますので、ここではルビーについ
てのみ記述しますね。
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ルビーには幾つかの種類があります。こちらは
ルビータイプと呼ばれる基本的、且つ、初歩的
なタイプのポートワインです。ルビータイプは
通常のワイン同様、短期間の樽熟成を経て世に
出ます。安価な上に、フレッシュなブドウの果実
味を手軽に味わうことができる反面、長期熟成
のものと比べ、酸化に弱いのがたまにきず
でしょうか。20世紀初頭に赤玉ポートワイン
という酒が日本でも流行しました。
![](http://www.ikebukurobarcher.com/fcblog/wp-content/uploads/sites/554/2023/02/F2C7E987-3D39-4A5A-B01C-4DBF624916F0-225x300.png)
![](http://www.ikebukurobarcher.com/fcblog/wp-content/uploads/sites/554/2023/02/6FB6CC2E-334C-4C6F-965F-9F64BFF699EC-218x300.jpeg)
現在でほ赤玉スイートワインと名前を変えて販売
されておりますが、ルビータイプはこれに似て
ますね。非常に甘いので、オンザロックで飲むの
もありだと私は思います。
![](http://www.ikebukurobarcher.com/fcblog/wp-content/uploads/sites/554/2023/02/79527639-165E-491B-A3FE-554250201F34-225x300.jpeg)
こちらはヴィンテージポートですね。その名の
通り。瓶詰めされた西暦がヴィンテージ表記され
ております。これに因んで、ポートワインの主な
輸出先であるイギリスでは、誕生日に合わせた
ヴィンテージのポートワインを贈る風習があるの
だとか。まあ、それはさておき。ヴィンテージ
ポートとは、ルビータイプの上位互換のような
ものです。長期熟成のルビータイプなのです。
より洗練されたルビータイプということですね。
ヴィンテージポートは、人一人の人生ほど熟成
することが可能なのだとか。不思議なのは、
それほどの長期熟成でも、比較的安価であると
いうこと。通常のワインやウイスキー、ブラン
デーなどに置き換えて考えると大変なことに 笑
甘口だからといって馬鹿に出来ない深い味わい
ですよ。是非お試しを。
![](http://www.ikebukurobarcher.com/fcblog/wp-content/uploads/sites/554/2023/02/3C4C12E7-E489-4D6A-A68E-7E12298DE672-225x300.jpeg)
そしてこちらはトゥニータイプのポートワイン。
長期の樽熟成という点ではヴィンテージポート
と変わらないのですが、トゥニーは長期の酸化
熟成なので、酸味が少し加わることで甘さが
くどくなく、飽きがきません。その上、飲み頃
を迎えてから瓶詰めされるので、ワイン類特有の
澱引きが必要ありません。飲み頃を既に迎えて
いるわけですから、瓶熟成が要らないのです。
澱引きしてから出荷になりますから、あとは
頂くだけの優れものですね。私はポートワインの
中では一番多く頂いていると思います。どのメー
カーさんでもある程度美味しく頂ける安定感も
ありますね。甘さ加減がちょうどいい 笑
さて、ポートワインをいくつか紹介しましたが、
気になる銘柄はあったでしょうか。バーでの
運用と致しましては、葉巻やチョコレートと
合わせる場合、ウイスキーやブランデー、ラム酒
などが候補に上がるかと思いますが、高めのアル
コール度数が気になってソーダや水で割って
しまうようなら、ポートワインをお試しになって
みると良いですね。酒精強化ワインといっても
アルコール度数は18度程度ですから。ヴァリ
エーションに加えてみるのも一興です。きっと
満足頂けますよ。お試しください。
では、また、、
皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。
今回はいくつか入荷のお知らせです。
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こちらはシングルモルトウイスキー。クラクスト
ンズ社のカリラ8年です。以前、同社同銘柄の
6年を入荷した経緯があるのですが、非常に
評判が良かったこともあり、何より私がもう一度
飲みたかっため、再入荷です。まあ、以前は6
年物でしたから新入荷になりますか。ノンチル、
ノンカラー、カスクストレングスの生アイラ。
アルコール度数は59.2度。バーボン樽での
8年熟成となっております。熟成年数以外は
以前入荷したカリラとそれほど変わりませんが
、余韻の種類が少し違いますね。以前の若さに
任せた突き抜けるような余韻は本銘柄にはなく、
滑らかに広がってゆく、より洗練された余韻を
味わうことが出来ます。以前のカリラを経験なさ
った方も、そうでない方も是非お試しください。
美味しいですよ。探した甲斐がありました。
![](http://www.ikebukurobarcher.com/fcblog/wp-content/uploads/sites/554/2023/02/55A0B47C-0DC8-44D7-A409-042226C2EFEF-225x300.jpeg)
元々、ダニエル・クレイグ版007のカジノロ
ワイヤルに登場したというだけで扱っていた
マウントゲイですが、今では独り立ちをしてして、
美味いラム酒ラインナップの一翼を担っており
ます。当店では、お手頃な価格とそのバランスの
取れた味わいから、グレードはXOと決めている
のですが、いつのまにかトリプルカスクのみの
リリースになっておりました。アメリカンオーク
、バーボン樽、コニャック樽とまあ、こちらは
こちらで味わい深く。楽しめそうですね。
再入荷のようで新入荷です 笑
今回はどちらも再入荷のようで新入荷ですね 笑
是非お試しください。では、また、、
![](http://www.ikebukurobarcher.com/fcblog/wp-content/uploads/sites/554/2023/02/02B06BEC-4DAC-4D34-8A89-0CA1425E1B27-225x300.jpeg)
皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。
二月に入ってからは快晴が続いて気温も上がり、
比較的過ごしやすいですね。今回はグラス修理
も兼ねて、グラスや備品を補充しに浅草のグラス
工房創吉さんにお邪魔しましたので、その様子を
少しお話します。
![](http://www.ikebukurobarcher.com/fcblog/wp-content/uploads/sites/554/2023/02/C09BDF40-A274-4207-829F-BF0C9DD5C26D-300x200.jpeg)
数年前に当ブログでも取り上げましたが、それ
以来、久しぶりの来店となりました。創吉さんは
通信販売もなさっているので、普段はそちらから
購入するのですが、用事が増えるとお邪魔する
流れになっております。しかし、この店はいつ
お邪魔しても緊張感があります。狭い店内の至る
所にガラス製品が置かれているので、いつまで
経っても緊張の糸が解れません 笑 小さな
お子様連れの方や、リュックサックを背負った
ままの方も散見出来ますが、気が知れませんね
笑 会話も憚られる、といった空気感ですから
笑 北海道小樽の硝子館を彷彿とさせます 笑
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破損したグラスを修理に出して多少の世間話。
買い物を済ませたらそそくさと店を後にします。
酔って入ってはいけないお店ナンバーワンです 笑
そして緊張感が解れると途端に腹の虫が騒ぎ出し
ます 笑
![](http://www.ikebukurobarcher.com/fcblog/wp-content/uploads/sites/554/2023/02/3E6FA061-2261-402A-AEBC-974F2EBDC538-225x300.jpeg)
今回訪れたのは、観光地としても名高い老舗の
洋食屋ヨシカミさん。休日ということもあり、
やはり混雑しており、30分待ちでしたが、
案ずることなかれ、時間を指定されて呼び出し
てくれるそうで、迷わず近隣の大衆酒場へと
駆け込みました 笑
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前菜の帆立のカルパッチョと共にビールを煽り、
待ちに待ったビーフシチュー。赤ワインが進む
取り合わせですが、残念ながら冷えた赤ワイン
しか用意がなく、渋々ハーフボトルを注文します。
文句言いながらあっという間になくなりましたが
ね 笑 ビーフシチューは名物だけあって流石に
美味しいですね。深いデミソースにほろほろの
お肉。それだけではなく、ガロニ(付け合わせ)
の存在が光っていました。甘く煮たインゲン、
ニンジン、マッシュルームにお手製のフライド
ポテトと満足はしましたが、観光地特有のお高め
のお値段が少し気になりますかね 笑
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迷いましたが、やはり注文してしまったオム
ライス。この日はカウンターの端に通されまし
たが、オープンキッチンの洋食屋でオムライスの
メイキングを見せるのは反則です 笑 私の滞在
時間だけで、7、8回は特大のフライパンでチキ
ンライスをひっくり返しておりました。ツートッ
プの焼き場の片翼はひたすらナポリタンを振り
続けている状況。もちろん交代制なのでしょうが、
一体、一日何回振るのでしょうか 笑 私も職業
柄シェイカーを振り続ける日はありますが、腱鞘
炎や肘の具合がとても気になってしまいました
笑 オムレツなどは私も作りますが、フライパン
のトントンの所作はプロもアマチュアもやはり
可愛らしいですね 笑 ほっこりします 笑
このあと、メンチカツを単品で注文し、脂ぎった
口内をジンリッキーでゆすいでおいとましまし
た。満腹過ぎて最後にうまく笑えていたかわか
りませんが、手厚く見送って頂き気分が良くなっ
てしまった私は、いつも通り、とっぷりと暮れた
夜の街へと消えてゆき、その日一日を台無しに
したのでした 笑
![](http://www.ikebukurobarcher.com/fcblog/wp-content/uploads/sites/554/2023/02/2DCE1436-7DA5-4E02-B09D-48665274113B-225x300.jpeg)
画像は雪国というカクテル。日本を代表する
カクテルです。新調したグラスに何を最初に注ぐ
か迷いましたが、真冬にぴったりなカクテル
ですね。こちらも以前、当ブログで取り上げまし
たが、創作したのは井山計一さん。山形県酒田市
のバーケルンのバーテンダーです。2021年
5月にお亡くなりになりました。享年95歳。
生涯をバーテンダーに捧げたわたくし共の大先輩
です。かなり遅くなってしまいましたが、追悼の
意を込めて献杯とさせて頂きました。皆さんも
是非、真冬の定番としてお試しください。
では、また、、
![](http://www.ikebukurobarcher.com/fcblog/wp-content/uploads/sites/554/2023/02/AA9D33C2-A168-41A8-937E-6B60B9998418-225x300.jpeg)
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創吉
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