冷蔵庫へ愛を込めて。

皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。

先月の24日と今月の11日に、20年以上もの

間愛用していた電化製品二つとお別れ致しました。

先に逝ったのはカウンターに沿って配置していた

業務用コールドテーブルタイプの冷凍庫。そして

後を追うようにキッチンに配置していた家庭用冷蔵

庫が静かに息を引き取りました。

嗚呼、、同志よ。さようなら。冷凍庫はバーの要

ですからね。20年もよく働いてくれました。

お疲れ様。寿命はとっくに終わっているはずなの

に、零細の店主を気遣ってか、随分と踏ん張っても

らいました。繁盛した日々も、閑古鳥が鳴く日々も

共に乗り越えた戦友です。

うぅ、、こんな、、あられもない姿に、、、

しかし汚いなぁ 笑

こちらが新入りです。これから共に歴史を刻んで

ゆきます。頑張りましょう! 笑

そしてこちらは後を追うように息を引き取った

キッチンの主の御遺体になります。まるで眠って

いるように安らかです 笑 先の冷凍庫と同期です

から、こちらも天寿を全うしたと言えるでしょう。

白物家電も長くなると愛着が湧くものですね。

20年間本当にお疲れ様。ありがとう!

しかし、、、汚いなぁ 笑

こちらも新入りです。カウンターの冷凍庫がフロン

ガスの規制で内側の容量が物理的に削られてしまっ

たので、こちらの新入りは冷凍室の容量を増加し、

カウンターの冷凍庫と合わせますと、以前より

冷やせる酒が増えました。とても優秀な子です。

当店は純然たるバーですから、こういった使い方の

方がしっくりきます。

さて、今回は相次ぐ訃報に思わず筆を取りました

が、旅立っていった冷蔵庫達を目の当たりにして、

私はある小説を思い出したのです。

ヒキタクニオさんの『俺、リフレ』という小説で

す。ひょんなことから意思を持ってしまった冷蔵庫

のお話。帯にもあるように、本当に泣ける小説です

笑 私は序盤、リフレ(冷蔵庫の名前)が自身の

構造について語るシーンで、「血液は電流だ」と

いう台詞があるのですが、そのあたりから

惹き込まれて、あっという間にリフレの虜になりま

した 笑 まあ、何せ冷蔵庫の一人称で進む物語

ですから、稚拙に感じる場面もままありますが、

家主の家族を何とか守ろうとする冷蔵庫のいじらし

さが切なすぎて、涙が止まりませんでした 笑

お勧めの小説です。他に冷蔵庫物だと、やはり阿刀

田高さんの『冷蔵庫より愛を込めて』が有名です

よね。

短編集ではありますが、私も昔読んで、阿刀田さん

の職人芸に感銘を受けました。どちらも良いのです

が、今の私の心境だと、『俺、リフレ』になるので

す。この小説はもっともっと評価されても良いはず

なんですけどね。実写化を心待ちにしています 笑

最後になりますが、これで幾つ目でしょうか、

店の家電や設備が寿命を迎えたのは。エアコンに

冷蔵庫の面々。トイレのタンクにターンテーブル

と。数え上げてみれば結構な頻度で旅立ちを

見送っています 笑 次は私ですかねぇ、、笑

そうならないよう、日々精進致しますので、今後と

もよろしくお願い致します。

では、また、、

『俺、リフレ』

『冷蔵庫より愛を込めて』

覚醒と酩酊。

 

皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。

本格的に寒さが増して冷気が身に染みますね。

ここ近年暖冬のイメージがあるせいかより厳しく

感じてしまうのは私だけでしょうか。体の芯まで

冷え切ってしまう。そんな日が続く季節に私が

お勧めするのはこちら。

冬の定番。アイリュッシュコーヒーです。毎年

勧めていますが今年もまた、このカクテルが恋しく

なる季節になりました。アイリッシュウイスキー

がベースのこちらのカクテル。発祥はやはり

アイルランドになりますが、コーヒーや紅茶で

ウイスキーやブランデーを割る飲み方は、ヨー

ロッパ全土で古くから馴染みのある風習の一つ

です。カフェインで覚醒し、蒸留酒で酩酊する。

更に体も温めてくれる優れ物。チョコレートや

葉巻とも相性が良く、真冬のバーシーンに粋な

彩りを添えてくれます。皆さんも是非一度お試し

ください。では、また、、

東京都まん延防止等重点措置。2022。

 

皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。

コロナの第6波がやってきました。東京都に

再びまん延防止の要請が発令されております。

昨年に引き続き、当店もこれに従い、営業時間

短縮期間に入ります。

1月21日(金曜日)〜2月13日(日曜日)

まで、営業時間は、18時〜21時まで。

酒類の提供、持ち込みは20時までとさせて

頂き、また、同一グループの同一テーブルへの

ご案内は、4名様までとさせて頂きます。

コロナは確実に弱くなってきています。

もう一息。乗り切りましょう。

では、また、、

バンクシー展。

皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。

やはり冬は寒いのですね。雪は勘弁して欲しいの

ですが、今季は多そうな気配がしますね。どうなる

ことやら、、。

さて、待望のバンクシー展が東京は原宿にて

開催されております。お邪魔したのは先月の開催日

翌日だったので、少し時間が空いてしまいました

が、先駆けて行ってまいりましたので、その様子を

今回はお話しさせて頂きます。

まず、バンクシーとは、身元不明の路上アーティス

トで、その作風は極めてセンシティブなヴァンダリ

ズムに富んでおり、世を儚み、嘲笑し、皮肉たっぷ

りのメタファーが溢れています。彼(男性である

事は判明しています)の動向は、秩序の有無さえも

不明で、神出鬼没に現れては、落書きという崇高な

儀式を完成させます。作品の多くはイングランドに

集中していて、これは彼がイギリス国籍であると

いう可能性を示唆していますが、世界各国、無差別

に作品が顕現するため、バンクシーは複数人いると

いう説もあります。2000年代に入り現在に

至るまで、最も知名度を上げたアーティストの中の

一人ではないでしょうか。しかし、どこまでいって

も落書きは落書きですから、その作風からも芸術

テロリストなどと呼ばれる事もあります。身元を

明かさないのは、見つかれば捕まってしまうという

、ごく当たり前の現実があるからなのです。

作品は主に、ステンシルシートによるものが多い

です。ステンシルシートとは、所謂、雛形で、

要は予め用意したシートにペイントしたり、

スプレーを吹き掛ける事で転写する比較的

お手軽で、現場での作業時間の短縮に繋がる技法

です。メリットとしては、多少の凹凸なら描けて

しまうという事もありますが、作業時間の短縮は

かなり大きいのだと思います。まあ、言ってみれば

一発勝負ですからね。今日はここまでと、次回

に持ち越してしまえば、見つかってしまって消さ

れるか、警戒されて待ち伏せされるというのも

ありそうです。それと特に街中である場合、

無許可の路上アートは常に警察との戦いでもあり

ますから、とにかく現地での時間がありません。

工程がいくつあるのかは個人差があるのでしょう

けど、細かい作業はしていられないという訳

です。考え込むなど以ての外なのでしょうね 笑

着手してから逃走まで、シミュレーションを入念

に行い、迅速な行動が求められる犯行となるので

しょう。

警察沙汰も多く経験している事でしょう。時には

怪盗ルパンさながらの逃走劇があったのかもしれ

ません 笑 やはり天敵が存在していて、お互いに

大捕物劇を生き甲斐に人生を楽しんでいたり 笑

そんな夢のある妄想を抱かせてくれるバンクシー

はやはり、アウトローとしての魅力があるの

でしょうね。落書きで社会風刺して逃げているだけ

なのですけどね 笑 バンクシーの作品の中には

警察や警察官をモデルにしている作品が、上の三点

だけではなく、無数に存在します。勿論、反体制の

精神だったり組織そのものを揶揄する作品は多いの

ですが、時折情愛を感じたり、ブラックユーモアに

富んだ一面を窺わせる作品も多く存在します。

これは全ての作品に共通するのですが、神の如き

視点で森羅万象に通じ、愛とユーモアの反体制を

落書きという不道徳な手段で伝える。隠微な。それ

でいて普遍性のあるメッセージを。遊び心満載で。

何かロックですよねぇ。特に反体制であったり、

左翼的な要素はパンクロックの気風に酷似してい

ます。まあ、イギリスはパンクロックの聖地でも

あるので、その性質はどこか根っ子で繋がっている

のでしょうね。それに、バンクシーの正体は

ミュージシャンとも噂されていたりしますから。

こちらは、スティーブ・ラザリデス氏。イギリスの

画商で、何とバンクシーのマネージャーを10年

もの間務めていた人物。金銭面でのマネジメントを

含め、バンクシー専属のカメラマンとして同行し

ていました。その10年間をまとめた写真集が

こちら。

 【写真集】BANKSY CAPTURED by STEVE LAZARIDES Vol.1 2nd edition

私は彼の正体にあまり興味がないのですが、

どのような状況で壁面と向き合っているのか、

ステンシル製作の工程など。フードを目深に

被ったお決まりのスタイルで写真に収められて

います。興味がある方は購入してみても面白い

かもしれません。聞いたところによると、紛争

地域で、複数の銃口を向けられながら作業をした

経験があるのだとか 笑 これは本人も然ること

ながら、ラザリデス氏や取り巻きは相当肝を

冷やした事でしょうね 笑 落書きで蜂の巣に

されたのでは割りに合いません 笑

続いてこちらは2006年に起きた、バンクシー

事件簿の中でも特に有名なシュレッダー事件の模様

です。オークション会場で落札されたばかりの

バンクシーの作品(風船と少女)が、まさに、

オークショニア・ハンマーが鳴り響いたその時、

不審なアラームと同時に額縁の自動仕掛けがおもむ

ろに動き出し、下方向へと作品がスライドして

縦にシュレッドされてしまうという、何とも

ミステリアスな事件です。これは表向き、バンク

シーのオークションビジネスに対する批判による

テロ的犯行だと言われていますが、シュレッダーが

仕込まれた額縁など、通常の物と形状が異なるに

決まっていますから、このオークションを取り仕切

っていた老舗のオークション会社であるサザビーズ

はこの事実を知っていたのだと私は思います。

そして何より、史上初のオークション会場にて

ライブで生まれた作品だという触れ込みで、落札

時には一億五千万円ほどであった金額も、

『愛はゴミ箱の中に』というタイトルに名前を

変え、二倍以上にも跳ね上がり、そのままの状態

で持ち帰られ、この欺瞞だらけのオークション

は幕を閉じたそうです。バンクシーのオークション

会場での批判はこれが初めてではないし、犯行声明

がバンクシーサイドから出ており、その舞台裏の

様子もSNS上で公開されていますから、オークショ

ンビジネスに対してのバンクシーの批判は本物なの

でしょうね。しかし、どのような場面でも商談に

持ち込むサザビーズの手腕と、その波に乗って投資

する投資家勢の経済力。そしてやはり、どれだけ

世の中を批判し、悪態をついても揺るがないバンク

シーの知名度と人気には、只々、圧倒されます 笑

さて、ここで私のお気に入りの作品を二点、

ご紹介させて頂きます。まず、上の画像がこれ、

イギリスのポンド紙幣を真似た、所謂偽札です。

しかも、バンクシーはこのお札をノッティング

ヒルの大規模なカーニバルで物理的にバラ撒いた

のです。バンク・オブ・イングランドの文字を

バンクシー・オブ・イングランドと書き換えて言葉

遊びをしてみたり、エリザベス2世の肖像画を故・

ダイアナ姫に変えてみたりと遊び心満載で工夫を

凝らすのはわかるのですが、悪ノリが過ぎますね

笑 どれも犯罪ですけど、これはタチが悪い 笑

更にこのお札、少しの間流通してしまったらしい

ですよ。明らかに偽札とわかっていながら使う方も

どうかと 笑 然しものバンクシーもお札が使われ

ていた事が分かると、そこからはバラ撒くのを

控え、回収に廻ったようですが、バラ撒いた枚数と

流通してしまった枚数。拾われなかった枚数も計算

に入れると、かなりの枚数が足りなかったらしいの

です。おそらくバンクシーの仕業だと感づいた者達

はいち早くその偽札の別の意味での価値に気が付い

たのでしょう。そのうち高値で世の中を出回る日が

来るかもしれませんね 笑

そして下の画像。タイトルは、ラブ・イズ・イン・

ジ・エア。愛は空中にと訳せば良いのでしょうか。

俗称でフラワー・スローなどと呼ばれる事もある

ようです。この作品はバンクシーの初期の頃の

作品で、代表作の一つです。パレスチナ自治区の

ベツレヘム(キリストの生誕他とされている)

という街のガソリンスタンド裏の壁面に描かれ

ました。

現地ではこのように描かれていたようです。もはや

ストリートアートというより、宿命的に壁面に

浮かび上がった神の啓示が如き威光。こちらの

作品も勿論、社会風刺が施されています。中東と

いえば紛争が絶えませんからね。パレスチナとイス

ラエルとの長い戦いの中で、壁面のような若者が

有ったのかもしれません。パレスチナ側での作品

ということで、この若者はパレスチナの人間である

事がわかります。イスラエルへ向けて険しい面持ち

で何かを投げ込もうとしています。石か火炎瓶か、

その風貌や投げ込む姿勢からはそのように連想し

ますが、この若者が投げ込もうとしているのは

花束。そう。真剣に花束を投げ込もうとしている

のです。タイトルは、愛は空中に、ですので、この

場合、花束は愛の象徴になるのでしょう。これは

どんな変革も、平和的解決で成さねばならないと

いう、活動家としての側面を垣間見たバンクシーの

強いメッセージが込められています。しかし、原寸

がこれほど巨大だとはね、、笑 大きさは気持ちの

強さなのでしょうか、、。まあ、サイズはともか

く、愛の象徴が花束であるというのも洒落ていま

す。「愛でも喰らいやがれ」と吹き出しを付け足し

てあげたいくらい 笑

作品に込められた強いメッセージやそのヴィジュ

アル。大胆不敵な大きさなど、胸にグッとくる

良作品だと私は思います。まあ、もっとも。バンク

シー本人が作品として描いているのかは不明です

けどね 笑

さて、長くなりましたが、今回は現在東京原宿にて

開催されているバンクシー展についてお話させて

頂きました。著作権フリーなのか、館内での写真

撮影は全て許可されています。音声ガイドは無料

ですが、スマートフォンなどのモバイル端末と、

イヤホンが必要になってくるでしょう。それと、

経験からして、作品数が他の美術展より多く、

かなりのボリュームがありますので、音声ガイドを

利用する場合には、たっぷりと時間を作るか、ある

程度で見切りをつけなければ終わりません 笑

ちなみに私は二時間半ほどで見込んで臨みました

が、全く時間が足りませんでした 笑 東京は

3月8日(火曜日)までの開催となっておりますの

で、興味のある方は是非足を運んでみてください。

最後になりますが、今回の展覧会は、バンクシーは

天才か反逆者かというお題目があり、公式のウェブ

サイトや現地でも投票出来るようになっております

が、どうか気にせずに楽しんで頂きたい。人は

表裏一体であり、どちらにでもなり得るからです。

テーゼがあれば、アンチテーゼもある。理性を

軸にそれらを使い分けていくのが人間です。

そのあたり、バンクシーの世界に触れてみて、何か

一つでも感じ取ることが出来れば観る価値はあった

のでしょうね。あ、それと皆さん、落書きは犯罪で

すよ。真似をしてはいけません 笑

では、また、、

バンクシー展

営業時間の変更。

 

新年明けましておめでとうございます。

バーシエールの岡本です。本年もよろしくお願い

致します。さて、新年早々、営業時間変更の

お知らせです。1月5日(水曜日)より、

営業時間を 18:00〜  2:00 とさせて

頂きます。感染者数が再び増えてきましたね。

不安はありますが、今年も出来るところまで営業

していきたいと思っております。

では、また、、

年末年始のお知らせ。

 

皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。

お知らせが遅くなりましたが年末年始は、

12月31日〜1月4日までお休みとさせて

頂きます。コロナの第6波が気掛かりですが、

ひとまず、良いお年を。来年はより良い年であり

ますように。では、また、、

高尾ともみじとホット・ウイスキー・トディ。

皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。

寒くなってきましたね。体調を崩されぬよう、

ご自愛くださいませ。さて、先月末になりますが、

季節柄、紅葉狩りを兼ねて高尾山の山頂にて、

ささやかな酒盛りをして参りましたので、その

様子を少しお話させて頂きます。

京王線高尾山口駅から冒頭のケーブルカー兼、

リフトの高尾山駅までの道のりに小さな沢が

ございまして、ご覧のように紅葉が仕上がっ

ておりました。京王線でしたが、JRのコマー

シャルのようで、ジョン・コルトレーンの My

Favorite Things が咄嗟に頭をよぎり、退屈だった

電車での長い旅路の陰鬱な空気が一気に吹き飛び

ました。そうだ、京都に行こう。

テレビなどで有名な、こちらが中腹まで伸びて

いるケーブルカーですね。この駅の脇から

中腹まで、徒歩での登山口もあるのですが、

この日も二日酔いでしたので、迷わず文明の利器

に頼ります。先は長いですから、、

ケーブルカーの車窓にて。高尾山は東京では

数少ない、大自然が残る山地公園になります。

この時期は、モミジ、カエデ、ブナなどが、赤、

黄色、オレンジとその装いを変え、秋の深まり

を顕にします。春は桜のアーチがケーブルカー

を包み込み、とてもメルヘンな気分にさせて

くれるのだとか。是非体験してみたいものです。

さて、中腹に辿り着いたところで軽く昼食を

済ませ、食後のデザートにと、有名な天狗焼き

を購入致しました。こちらの天狗焼き。何故天

狗なのかと云いますと、高尾山は古くから天狗

信仰の霊山としても名が知られておりまして、

除災開運、災厄消除、招福万来などのご利益が

あるとされています。京極夏彦さんの百鬼夜行

シリーズにも、高尾山が舞台の『天狗』という

小説がありますね。まあ、時代設定が現代とは

かなり異なるので投影しにくいのですが。

か、かわいい、、

中身は粒あんが詰まっておりましたが、他と

異なるのは、黒豆あんであること。甘さが

控えめで、黒豆の風味が口の中いっぱいに

広がります。私、つまみにならない甘い物は

苦手なのですが、これは本当に美味しいですよ。

諸々のメディアで食べ歩きグルメNo. 1 獲得と

いうのも頷けます。是非訪れた際にはお試し

ください。ただ、相当並びますけどね、、

さて、ここから山頂まで徒歩での移動です。

フォトジェニックな風景。

そしてこちらも有名ですね。中腹から山頂までの

道中にある名所。男坂と女坂です。左が男坂で

右が女坂になります。この先で合流するのですが、

御明察の通り、男坂の方が急峻な道のりとなって

おり、女坂はなだらかな道となっています。現代

なら差別問題ですけどね 笑 こちらのスポッ

ト。私の頭の中ではブログ掲載に当たって、テニス

で鍛えた健脚で、勿論私は女坂。と、男坂を登ると

見せかけて女坂を行くという古典的なボケが出来

上がっていたのですが、この日にご一緒したメンバ

ーの中に、何故か張り切っている方がおりまして、

本当に男坂を登る事態となりました。迷惑千万。

体力が限りなくゼロに近い状態に、、

山頂は休日という事もあって、人でごった返して

いました。このモニュメントも順番待ちで一瞬だけ

撮る事が出来たほど。売店などには鈴なりに人が

集まり、我先にと酒やつまみを買い漁っている

状況でした。

そんな中、なるべく空いている場所を見つけ、

陣取った先で早速持ち込んだ酒を用意します。

今回チョイスしたのは、ホット・ウイスキー・

トディ。トディとは、ウイスキーなどの蒸留酒に

果実やスパイス、甘味成分を加え、それを水で

割るカクテルです。お湯で割れば、ホット・

ウイスキー・トディとなりますね。この日は快晴

であったし、気温もさほど低くはなかったの

ですが、標高は低いとはいえやはり山です。かなり

冷え込んでいましたので、ホット・ウイスキー・

トディで体を温めます。

私はトディに甘み成分(砂糖や蜂蜜など)を

ほとんど入れません。ウイスキーの甘みだけで

充分ですから。今回はウイスキーにバランタインを

お気に入りのスキットルに詰めて用意し、持参した

レモンスライスとこちらのクローブ(チョウジ)

のみで香り付けだけして頂きます。クローブとは、

チョウジの木の花蕾(からい)で、生薬としても

効能がありますので、漢方のような香りがします。

大快晴の空の下。富士山を眺めながらウイスキー

で体を温めます。慣れない登山でしたが、登った

甲斐がありました 笑 酒の肴としては最高の

眺めでしたね。このあとはスキットルを片手に

定番の3号路で下山です。気がつけば空になって

いたスキットル。いちおう登山ですから。飲み過ぎ

には要注意です 笑

さて、麓まで降りてきたところで締めの蕎麦です。

こちらも有名店ですよね。高橋屋さんです。

じゃこ天に鴨の燻製、地元野菜のお漬物。日が

暮れて相当寒かったので蕎麦湯割りで再度体を

温めます。

そして高尾山といえば、自然薯のとろろですよね。

私、初めての蕎麦屋ではせいろしか注文しないの

ですが、寒すぎて諦めました 笑 勿論どれも

美味しく頂きました。ご馳走様です。

さて、今回はここまでとさせて頂きます。

天気も良く、紅葉狩りとしては悪くなかったのて

はないでしょうか。最後になりますが、この日

お付き合いしてくださった皆さん。ありがとう

ございました。あのあと都心部に戻り、単身

バーに飛び込んで泥酔し、素敵な一日を台無しに

してしまった事は内緒です 笑 では、また、、

拾遺集。其のニ。

 

皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。

少し時間が経ってしまいましたが、今回は辰巳

蒸留所の新作です。去年はコロナ禍で休業しており

ましたので、2020年のアブサンは仕入れ損ねま

した、、これは相当ショックです。そして今年は

ジンになりますね。今回、ボタニカルのメインは

金木犀という事で、また相当な個性の強さ、、笑

さすが辰巳、とその意匠を凝らした仕事ぶりには

舌を巻きます。皆さんも是非、今年の辰巳を体験

なさってください。

さて、世界最強最高峰のブッカーズが帰ってき

ました。終売と聞いていましたが、どうなので

しょうか。お馴染みの木箱の色味が少し変わって

おりますので、オールドボトルではないのですが、

ちょっとお値段が高めです、、。ほぼ、定価じゃ

ないですかね、これ。ただ、中身の方は折り紙付き

です。以前より更に濃厚な味わいになったのでは

ないでしょうか。相変わらず酒精の強さを感じ

させないその深い味わいは、我々の心に消えかけ

ていたブッカーラブを思い出させてくれます。

間違いなく美味いです。是非お試しください。

 

さて、今回はここまでとさせて頂きます。

また拾いきれなかった出来事があれば、拾遺集と

してお話させてください。では、また、、

拾遺集。其の一。

 

皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。

日が瞬く間に短くなり、朝夕は10度を下回る

日が多くなってきましたね。ここから冬へと

一直線です。物心両面での準備が必要になって

きますよね。慌ただしくなりそうです。

さて、今回からはしばらく、ブログに上げ損なっ

たいくつかのお話を続けてご紹介させて頂きます。

先ず初めに、こちらのゴッホ展。ゴッホ展は

前回、コロナ禍で行き損ねた経緯がありまして、

今回は満を持してじっくりと鑑賞して参りました。

因みに、前回のお目当ては『ひまわり』でした。

残念。

只今公開中の本命は糸杉シリーズの傑作。

『夜のプロヴァンスの田舎道』

ゴッホといえば、名画として有名な作品のほとんど

はアルル、サン=レミ時代に集中していますが、

今回の展覧会は、初期からサン=レミまでと

幅広く構成されており、その中でも、ゴッホの

芸術にその生涯を捧げ、世界最大の個人収集家と

なったヘレーネ・クレラー=ミュラーのコレク

ションになります。ゴッホの作品はほぼ全て、

彼が亡くなったのちに売れていくのですが、

ヘレーネはゴッホの生前から、いわば不遇の時代

からファンであり続け、その後世界最大の収集家

となり、今もこうして彼女の情熱は語り継がれて

いるのです。しかしながら、これはかなりの金額

を投資した事でしょうに、、下世話ですが、

実業家であった夫、アルトンさんはその実、どう

思っていたのでしょうね。金銭面だけではなく、

駆け出しの画家のシンパサイザーとなった妻が、

世代は違えど、同じ時代に生きた異性に長年心を

奪われてきた訳ですから。尊ぶべきは、ヘレーネ

の情熱を支え続けたアルトンさんの類い稀な経済力

と、その懐の深さでではないでしょうか。

同じオランダ出身の画家としてゴッホにとっては

先輩格に当たるフェルメール。そのフェルメール

にはラピスラズリの青。俗にフェルメール・ブルー

と呼ばれる個性があるように、ゴッホにはクロム

酸鉛のイエロー。ゴッホ・イエローがあります。

上の二点は今回の展覧会でも鑑賞出来ます。クロ

ム・イエローの特徴は少し赤みがかった黄色。

明るく、情熱的な印象を受けます。ひまわりも

そうですが、私のお気に入りはやはりこちら。

アルル時代の傑作。『夜のカフェテラス』ですね。

ヘレーネコレクションにあるはずなのに今回も

お預けです。複製画の物販の方に状況を尋ねた

ところ、劣化の進行が激しく、長距離の旅に

耐えられないのだとか、、。残念ですが、事態は

深刻の様です。これはもう、オランダの現地

(クレラー・ミュラー美術館)へ足を運ぶ他なさ

そうですね。いつになる事やら、、笑

最後になりますが、只今公開中のゴッホ展は

2021年、12月12日(日曜日)までとなり

ます。私がお邪魔したのは9月になりますが、

まだまだご盛況との事。ご興味のある方は、是非

とも、ヘレーネの推しっぷりをご堪能ください。

では、また、、

ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネと

フィンセント