皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。
雨の日が続き、蒸し暑くて過ごしにくいですね。
このまま梅雨に突入でしょうか。
さて、いくつか入荷のお知らせです。

こちらは久々の入荷になりました。オフィシャル
ラガヴーリンの8年です。元々、2016年に
ラガヴーリン蒸留所の創立200周年記念と
して限定でリリースされたものでしたが、それが
定番化されました。何と言いますか、ちょうど
良いアイラモルトなんですよね。アルコール度数
は48度。お値段も昨今のウイスキーの値上がり
状況からすればお手頃です。ストレート、オン
ザロックはもちろん、お手頃価格なので、割って
も問題はないでしょう。お試しください。

続きましてこちらは、2023年4月にリリース
された毎度お馴染み、辰巳蒸留所のジンです。
今年も結構な個性 笑 刺激が欲しい方は是非
ともお試しください。

そしてこちらはイタリアのアブサン。ラッツ
アローニ。イタリアのアブサンは珍しいので
入荷しておいたのですが、ボトルが可愛らしい
のでインテリアの一部と化してありましたが
こちらも売り物です 笑 きちんと美味しい
ですね。アブサンらしく60度とそれなりの
アルコール度数を誇っておりますが、その飲み
やすさからかあまり高アルコール度数を感じ
させません。白濁しないタイプですが、綺麗な
グリーンなので、割っても目で楽しめます。飾り
ではないので是非一度お試しください。
さて、今回はこのあたりで。
では、また、、
皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。
今年のゴールデンウィークの営業日ですが、
日曜日以外は通常営業致します。ただ、5月3、
4、5日は営業時間が19時〜02時までと
なりますので、ご留意くださいませ。昨今の
天気予報は当てになりませんが、今年の空模様
はどうでしょうね。好天気を祈願しつつ、皆様
を待ちたいと思います。では、また、、

少し経ってしまいましたが、先日、ルーブルの
美術展に行って参りました。今回は愛がテーマ
笑 拒絶反応が先立ってしまうような題材ですが、
かなり楽しめました。騙されたと思って足を運ん
でみてください 笑
ルーブル美術展
る
皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。
つい先日、所用で横浜へ出掛けた際に、帰り
しな、ふと思い当たって足を向けた店がありま
した。埠頭の片隅にあるその店は、映画やドラマ
など。様々なメディアで散見される辺境の老舗
バー。港町に憧れをもって育った私にとって、
この店もまた、訪れておきたい場所の一つだった
のです。私が初めてこの店の存在を知った頃には
埠頭のバーは二軒つがうように並んで商っており
ましたが、現在では、一軒のみ開けているようで
すね。1954年、同年に産声を上げた二つの
バー。ポーラスターとスターダスト。横浜のシン
ボリックなバーは、今でもその歴史を刻々と重ね
続けています。休業中のポーラスターは現在。
貸切営業のみで使われているようですね。以前、
当店に通っていたお客様が、海上自衛隊の横須賀
基地に勤務していた時期があり、その頃に通って
いたと話していたのがポーラスター。その話を
聞いてからというもの。より一層、頭の片隅では
焦燥の日々が続いておりました。横浜には何度
も訪れているのですが、どうしても行動範囲
が中心部に偏ってしまい、タイミングを失い続け
て幾星霜。やっとの思いで辿り着きました 笑

埠頭の片隅にこのネオン管です。バブル時代には
さぞ盛り上がっていたことでしょう 笑

早い時間。店の扉を開けると、高めのハイカウ
ンターにキャップを目深に被った男性が一人と、
最奥の窓際にあるボックスシートにはビール瓶
を二本。ノートパソコンの脇に並べて作業して
いる初老の白人男性が一人きり。しばらく待って
も店の人らしき人物が出てこなかったので、
ひとまずカウンター席に腰掛けて一息つくと、
そのうちキャップを被った男性が落ち着かない
様子でカウンターの奥に目を配りはじめ、ついに
は立ちがって店の人を呼びにいってくれました
笑 常連さんなのでしょうが、これは当店でも
よくある場面なので途端に親近感が増しましたね
笑 それと、この男性。スターダストのロゴと
旭日カラー刺繍の入ったスカジャン(横須賀
ジャンパー)を羽織っていました。強烈な地元臭
に痺れますね 笑 若く見えましたが、私の見立
てでは七十過ぎあたりの年嵩かと思います。毎日
のように通う古参の常連客らしかったので、敬意
を払って頭を下げました。

本来なら、港町カクテルでも頼みたいところ
ですが、エプロン姿で現れたママさんに面倒を
掛けてはいけません 笑 そのようなものは
関内や桜木町で注文すれば良いのです。ここは
我が青春の酒。マイヤーズラムとバドワイザーで
簡潔に喉を潤します。このあと徐々に客は増えま
したが、場所柄もあって、米国人ばかり来ます。
米海軍の横須賀基地もありますからね。当然そ
うなります。ママさんも最近のアーミーは態度が
悪いと嘆いておりました。どうやら、この日の前
日に一悶着あったようで、かなりの言い争いが
あった模様。ママさんの剣幕からして、ただ事
ではなかったのだろうということは伝わってきま
した。このとき。私は軽く聞き流して相槌を打っ
ておりましたが、うまく笑えていたかどうかは
わかりません 笑 頭の中では、私には到底
捌ききれないなどと考えておりました 笑 どの
店でも面倒は起きますが、話が通じないと面倒は
後々災いとなります。これは言葉の問題だけで
はなく、お国柄も大きく影響しますかね。
結構な鮮度の話に耳を傾けていると、つい、酒
が進んでしまいます。ネイティヴな英語が聞こえ
てくると、自然とアメリカの酒が飲みたくなるの
です。ジャックダニエル、ワイルドターキー。
もちろんチェイサーはバドワイザー。程よく
酔いが回ったところで音が欲しくなります。

ジュークボックスですね。このタイプは百円玉を
入れると選んだ曲を三曲掛けられます。現代では
デジタル式のものも存在するらしいのですが、
やはりレコード版がしっくりきます。ジューク
ボックスも商売ですから、店内にBGMはありま
せんので、これを使わずにいると、静かなまま
ですからね。ですが正直。このタイミングで
席を離れたのは、話の流れを変えたかったと
いうのが本音でしたけれど 笑
ジュークボックスのラインナップは、ジャズ、
オールディーズと、60年代のロックが中心でし
たので、しっとりとテネシーワルツから入り、
アンチェインド・メロディ、スタンドバイミー、
途中、スカジャンの常連さんがグレン・ミラーの
ムーンライトセレナーデを掛けてくれたので、
デューク・エリントンのA列車で行こうで繋ぎ、
最後はプレスリーのラブ・ミー・テンダーで
再びしっとり締めくくり、キリのいいところで
ママさんと常連さんに挨拶をしてお暇しました。
外に出ると、すっかり日が暮れていて、潮風が
軽く頬を撫ぜます。みなとみらいを遠目にしな
がら、良い一日であったと足取りも軽く、国道
15号線まで戻ってみると──。

!
暗い夜道に煌々と照らされた誘惑の魔の手。私
はいとも簡単に、それはもう、灯りに群がる羽虫
のように、何の躊躇いもなく吸い込まれてゆくの
でした 笑
さて、今回は憧れの店にやっとの思いで辿り着け
たエピソードを少しお話しさせて頂きました。
皆さんにもそのような店は存在しますか? ある
のでしたら、是非今度聞かせてください。
では、また、。
バー スターダスト
皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。
ポートワインに引き続き、今回はマデイラワイン
について少しお話します。まず、マデイラワイン
とは、ポルトガル領南西に位置するマデイラ諸島
で作られている、世界三大酒精強化ワインの一つ
です。同国ポルトガル、ドウロ地方のポート
ワイン。スペイン、アンダルシア地方のシェリー
酒と肩を並べるマデイラワインの最大の特徴は
長寿であるということ。余程の悪辣な環境でない
限り開栓から数ヶ月品質を保てますので、これは
私共と致しましても、お客様に提供するにあたっ
て、通常ワインと比べ、非常に扱いやすいといえ
ます。味わいとしてはポートワインやシェリー酒
と同様に、酸味のある辛口から、香ばしい甘口
まで揃っていますが、よく比べられるのはやはり
、同国のポートワインではないでしょうか。同じ
国で酒精強化ワインの名を揚げているのですから
当然違いが気になりますよね。もちろん製法や
ブドウ品種など、細かく数え上げればキリがない
のですが、最大の違いは、全体の生産量でのブ
ドウ品種の割合です。ポートワインは黒ブドウが
主体であるのに対して、マデイラワインは白ブド
ウが主体となっていますので、その甘さや酸味に
ありありと違いが顕れています。ポートワインの
コクのある強い甘みも葉巻やチョコレートと合わ
せるには最適ですが、マデイラワインの爽やかな
甘みも抜群に合いますね。

マデイラワインの種類は辛口から甘口まで、
ブドウ品種で分かれていて、5つに区分されて
います。そのうち一つは黒ブドウの品種で、主に
ブレンド用に使われておりますので、メインで作
られているのは4種類ということになります。
当店では、ポートワインやシェリー酒と合わせて
お客様には勧めておりますので、なるべく個性が
重ならないように、似たような銘柄は用意して
おりません。今のところお出ししている銘柄は
、画像にもあるように、一番辛口であるセルシ
アルと、中甘口であるボアルになります。

マデイラワインの辛口は、辛口と言ってもそれ
ほど酸味はありません。シェリー酒の最辛口で
あるフィノと比べると甘く感じるくらいですね。
中甘口であるボアルは程よい甘さ。甘さのレベル
でいえば、ポートワインでご紹介したトゥニーに
相当しますが、前述したように、これらの違いは
白か黒かですから、この違いがまた面白いのです。
皆さんにも是非体験して頂きたいですね。お試し
ください。さて、今回はマデイラワインについて
お話しさせて頂きました。煙と合わせるのに
ウイスキーやブランデーにラム酒もやはり外せ
ませんが、これらは蒸留酒になりますので、
アルコール度数が高くなります。定番だからと
いって無理する必要はありません。醸造酒である
酒精強化ワインのアルコール度数は高くても
20度程度ですから、こういう選択肢もあるの
だと気が付いて頂ければ幸いです。
それと最後に、当ブログはお客様の家飲みを
推奨するブログではございませんので、ご購入
されたとて、わざわざ報告なさらなくても結構
ですよ 笑 では、また、、
皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。
早いもので、今年もまた桜の季節ですね。
当店も4月1日で22回目の誕生日を迎えます。
人にたとえてみれば22歳はまだまだ若く、ハツ
ラツとしているのでしょうが、小さな店とはいえ、
私もいささか疲れましたね 笑 よく長い年月
について、あっという間に、というような表現
がされますが、少なくとも私にとっては、とても
長く、険しい道でした 笑 時代時代のお客様に
支えられて今がありますが、おそらく各位が支え
ているつもりなど無かったでしょうね 笑 あく
までも、己の欲求を満たしてきたに過ぎない。
そう、それで良いのです。それが一番の支えに
なってきたのですから。そこに責任の所在を求め
たら、この二十数年は浮かばれません。
さて、数字的にも心情的にも中途半端なこの一年
の節目に私が思うのは、よもやよもやの原点回帰
です 笑 当店はバーです。ただのバー。ジャズ
バーでもありませんし、シガーバーでもありませ
ん。カクテルだけに特化しているわけでもないし、
ウイスキーを専門に扱っているわけでもありませ
ん。それぞれの分野で評価を頂くのはとても有難
いのですが、ここはウィットにやらせてください
。ただ、何につけても標準より上を目指して
やってまいりました。このワードは気恥ずかしく
てあまり口にしたくはないのですが、これは
〝オーセンティック〟(本格的な)という冠を戴
くバーの使命なのではないでしょうか。私の中
で開店当初から変わらない思想があります。それ
は、ニュートラルなバーであり続けるということ。
バーとして幅を広げるために様々な素養を身に付
てきた年月でしたが、これらを無駄にせず、当店
独自のサーブで楽しんでもらえるように、今後も
努めて参ります。皆さんも是非、己の欲求を満た
しにいらしてください。では、また、、

皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。
暖かいのはありがたいのですが、三寒四温の
時期は花粉も重なって過ごしにくかったりし
ます。辛いですよねぇ、、。
さておき。今回はタイトルにもある通り。ポート
ワインという酒について少しお話しします。
ます始めにポートワインとは、ポルトガル北部
ドウロ地方で醸造されている酒精強化ワインで、
スペインのアンダルシア地方で造られている
シェリー酒や、同国ポルトガル領マデイラ島の
マデイラワインと並ぶ、世界三大酒精強化ワイン
の一つです。酒精強化ワインとは、ワインの発酵
を糖分が残っている状態でブランデーなど、蒸留
酒を加えることで止めて、ブドウの果実味をその
まま活かしたワインになります。糖分を多分に
残したまま熟成されますので、一部を除いて、
その多くは甘口のワインに仕上がります。ポート
ワインには、ホワイトとルビーが存在し、ホワ
イトポートは酸味が強く、食前酒として飲まれる
ことが多いのに対し、ルビーは甘口で、食後酒と
してチョコレートや葉巻などと合わせて楽しむ
ワインです。ポートワインは生産、販売共にルビ
ーが主体になりますので、ここではルビーについ
てのみ記述しますね。

ルビーには幾つかの種類があります。こちらは
ルビータイプと呼ばれる基本的、且つ、初歩的
なタイプのポートワインです。ルビータイプは
通常のワイン同様、短期間の樽熟成を経て世に
出ます。安価な上に、フレッシュなブドウの果実
味を手軽に味わうことができる反面、長期熟成
のものと比べ、酸化に弱いのがたまにきず
でしょうか。20世紀初頭に赤玉ポートワイン
という酒が日本でも流行しました。


現在でほ赤玉スイートワインと名前を変えて販売
されておりますが、ルビータイプはこれに似て
ますね。非常に甘いので、オンザロックで飲むの
もありだと私は思います。

こちらはヴィンテージポートですね。その名の
通り。瓶詰めされた西暦がヴィンテージ表記され
ております。これに因んで、ポートワインの主な
輸出先であるイギリスでは、誕生日に合わせた
ヴィンテージのポートワインを贈る風習があるの
だとか。まあ、それはさておき。ヴィンテージ
ポートとは、ルビータイプの上位互換のような
ものです。長期熟成のルビータイプなのです。
より洗練されたルビータイプということですね。
ヴィンテージポートは、人一人の人生ほど熟成
することが可能なのだとか。不思議なのは、
それほどの長期熟成でも、比較的安価であると
いうこと。通常のワインやウイスキー、ブラン
デーなどに置き換えて考えると大変なことに 笑
甘口だからといって馬鹿に出来ない深い味わい
ですよ。是非お試しを。

そしてこちらはトゥニータイプのポートワイン。
長期の樽熟成という点ではヴィンテージポート
と変わらないのですが、トゥニーは長期の酸化
熟成なので、酸味が少し加わることで甘さが
くどくなく、飽きがきません。その上、飲み頃
を迎えてから瓶詰めされるので、ワイン類特有の
澱引きが必要ありません。飲み頃を既に迎えて
いるわけですから、瓶熟成が要らないのです。
澱引きしてから出荷になりますから、あとは
頂くだけの優れものですね。私はポートワインの
中では一番多く頂いていると思います。どのメー
カーさんでもある程度美味しく頂ける安定感も
ありますね。甘さ加減がちょうどいい 笑
さて、ポートワインをいくつか紹介しましたが、
気になる銘柄はあったでしょうか。バーでの
運用と致しましては、葉巻やチョコレートと
合わせる場合、ウイスキーやブランデー、ラム酒
などが候補に上がるかと思いますが、高めのアル
コール度数が気になってソーダや水で割って
しまうようなら、ポートワインをお試しになって
みると良いですね。酒精強化ワインといっても
アルコール度数は18度程度ですから。ヴァリ
エーションに加えてみるのも一興です。きっと
満足頂けますよ。お試しください。
では、また、、
皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。
今回はいくつか入荷のお知らせです。

こちらはシングルモルトウイスキー。クラクスト
ンズ社のカリラ8年です。以前、同社同銘柄の
6年を入荷した経緯があるのですが、非常に
評判が良かったこともあり、何より私がもう一度
飲みたかっため、再入荷です。まあ、以前は6
年物でしたから新入荷になりますか。ノンチル、
ノンカラー、カスクストレングスの生アイラ。
アルコール度数は59.2度。バーボン樽での
8年熟成となっております。熟成年数以外は
以前入荷したカリラとそれほど変わりませんが
、余韻の種類が少し違いますね。以前の若さに
任せた突き抜けるような余韻は本銘柄にはなく、
滑らかに広がってゆく、より洗練された余韻を
味わうことが出来ます。以前のカリラを経験なさ
った方も、そうでない方も是非お試しください。
美味しいですよ。探した甲斐がありました。

元々、ダニエル・クレイグ版007のカジノロ
ワイヤルに登場したというだけで扱っていた
マウントゲイですが、今では独り立ちをしてして、
美味いラム酒ラインナップの一翼を担っており
ます。当店では、お手頃な価格とそのバランスの
取れた味わいから、グレードはXOと決めている
のですが、いつのまにかトリプルカスクのみの
リリースになっておりました。アメリカンオーク
、バーボン樽、コニャック樽とまあ、こちらは
こちらで味わい深く。楽しめそうですね。
再入荷のようで新入荷です 笑
今回はどちらも再入荷のようで新入荷ですね 笑
是非お試しください。では、また、、

皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。
二月に入ってからは快晴が続いて気温も上がり、
比較的過ごしやすいですね。今回はグラス修理
も兼ねて、グラスや備品を補充しに浅草のグラス
工房創吉さんにお邪魔しましたので、その様子を
少しお話します。

数年前に当ブログでも取り上げましたが、それ
以来、久しぶりの来店となりました。創吉さんは
通信販売もなさっているので、普段はそちらから
購入するのですが、用事が増えるとお邪魔する
流れになっております。しかし、この店はいつ
お邪魔しても緊張感があります。狭い店内の至る
所にガラス製品が置かれているので、いつまで
経っても緊張の糸が解れません 笑 小さな
お子様連れの方や、リュックサックを背負った
ままの方も散見出来ますが、気が知れませんね
笑 会話も憚られる、といった空気感ですから
笑 北海道小樽の硝子館を彷彿とさせます 笑

破損したグラスを修理に出して多少の世間話。
買い物を済ませたらそそくさと店を後にします。
酔って入ってはいけないお店ナンバーワンです 笑
そして緊張感が解れると途端に腹の虫が騒ぎ出し
ます 笑

今回訪れたのは、観光地としても名高い老舗の
洋食屋ヨシカミさん。休日ということもあり、
やはり混雑しており、30分待ちでしたが、
案ずることなかれ、時間を指定されて呼び出し
てくれるそうで、迷わず近隣の大衆酒場へと
駆け込みました 笑

前菜の帆立のカルパッチョと共にビールを煽り、
待ちに待ったビーフシチュー。赤ワインが進む
取り合わせですが、残念ながら冷えた赤ワイン
しか用意がなく、渋々ハーフボトルを注文します。
文句言いながらあっという間になくなりましたが
ね 笑 ビーフシチューは名物だけあって流石に
美味しいですね。深いデミソースにほろほろの
お肉。それだけではなく、ガロニ(付け合わせ)
の存在が光っていました。甘く煮たインゲン、
ニンジン、マッシュルームにお手製のフライド
ポテトと満足はしましたが、観光地特有のお高め
のお値段が少し気になりますかね 笑

迷いましたが、やはり注文してしまったオム
ライス。この日はカウンターの端に通されまし
たが、オープンキッチンの洋食屋でオムライスの
メイキングを見せるのは反則です 笑 私の滞在
時間だけで、7、8回は特大のフライパンでチキ
ンライスをひっくり返しておりました。ツートッ
プの焼き場の片翼はひたすらナポリタンを振り
続けている状況。もちろん交代制なのでしょうが、
一体、一日何回振るのでしょうか 笑 私も職業
柄シェイカーを振り続ける日はありますが、腱鞘
炎や肘の具合がとても気になってしまいました
笑 オムレツなどは私も作りますが、フライパン
のトントンの所作はプロもアマチュアもやはり
可愛らしいですね 笑 ほっこりします 笑
このあと、メンチカツを単品で注文し、脂ぎった
口内をジンリッキーでゆすいでおいとましまし
た。満腹過ぎて最後にうまく笑えていたかわか
りませんが、手厚く見送って頂き気分が良くなっ
てしまった私は、いつも通り、とっぷりと暮れた
夜の街へと消えてゆき、その日一日を台無しに
したのでした 笑

画像は雪国というカクテル。日本を代表する
カクテルです。新調したグラスに何を最初に注ぐ
か迷いましたが、真冬にぴったりなカクテル
ですね。こちらも以前、当ブログで取り上げまし
たが、創作したのは井山計一さん。山形県酒田市
のバーケルンのバーテンダーです。2021年
5月にお亡くなりになりました。享年95歳。
生涯をバーテンダーに捧げたわたくし共の大先輩
です。かなり遅くなってしまいましたが、追悼の
意を込めて献杯とさせて頂きました。皆さんも
是非、真冬の定番としてお試しください。
では、また、、

archives
創吉
雪国
皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。
雪が降るとか降らないとか。東京で雪は、今どき
子供でも喜びませんので勘弁して欲しいですよね
笑 さて、寒い日が続きますと暖かいカクテルが
欲しくなりますよね。今年もまた、ホットカクテル
が恋しい季節。定番のアイリッシュコーヒーと、
ヴァンショー(ホットワイン)は欠かせませんね。

今年のホットワインは、カシスリキュール、ハチ
ミツ、生姜のスライス、八角、シナモン、カット
オレンジにブルーベリーを加え、サッと火にかけ
てアルコールを飛ばしてからお出ししますので、
アルコール度数は低めになります。ヨーロッパで
は定番のホットカクテルですね。苦手な副材料が
あれば除きますので、お気軽にお申し付けくださ
い。

そしてこちらはダニエル・クレイグ版007シリ
ーズで慣れ親しんだヴェスパーマティーニに新た
な風です。そもそも、ヴェスパーマティーニには、
ゴードンジン、ウォッカ、キナ・リレというトニ
ックワインが使われていましたが、キナ・リレが
終売となったあとは、後継銘柄であるリレ・プラ
ンを使用するのが当たり前になっていましたね。
私が最近気に入って使っているのが、画像にも
あるように、キナ・アエロ・ドールというアルコ
ール度数18パーセントのキナのリキュールです。
キナの独特な苦味と甘さがあいまったこのリキュ
ールを使ったヴェスパーマティーニは、原案で
あるヴェスパーマティーニを彷彿とさせます。
ただ、今まで代用されていたリレ・プランも実は
代理店がかなり前から手を引いていますので、
現在出回っているものは、並行輸入品となります
から、いつ飲めなくなるかわかりません 笑
味わいとしては、かなりの差異がありますので、
ヴェスパーマティーニヘビーユーザーの方々は、
気分で使い分けるとよろしいかと思います。
以上二点。最近のお気に入りカクテルでした。
是非お試しください。では、また、、

皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。
毎年成人の日が終わると途端に一年が動き始め
ますよね。バタバタしておりますが、ここ最近の
めぼしい入荷のご紹介です。まずは日本限定の
銘柄を三つ。

グレンファークラス・カスクストレングス12年
。こちらは3000本限定ということで、入荷
に至りました。グレンファークラス特有の直火
焚き蒸留から成る芳ばしさと、フィニッシュだけ
ではなく、100パーセントオロロソシェリー
の樽で熟成させた旨味に付け加え、本銘柄はカス
クストレングスで仕上がっておりますので、それ
らの恩恵をそのまま味わうことが出来ます。グレ
ンファークラスのカスクストレングスといえば
105が有名ですが、本銘柄は日本限定な上に
3000本のみのリリースですからね。いつでも
飲めるというわけではございません。105は
そのプルーフ表記にもあるように、アルコール
度数は60度となっています。対して、本銘柄
は57,6度と多少低めですが、咽頭にグッと
くる飲みごたえと旨みはけっして劣るものでは
ありません。是非一度、ご用意出来るうちに
お召し上がりください。

続いてはこちら。スモーキースコット・カスク
ストレングス。こちらも日本限定の銘柄。中身
はカリラの5年で、バーボン樽での熟成が施され
ております。入荷から少し経ちましが、お客様
からの評価も悪くありません。若いカリラは私
好みではあるのですが、とにかくパンチ力があり
ますね。アルコール度数は58,2パーセントと
、カスクストレングスとしては並の高さなのです
が、ボリュームのあるピートスモークがブラック
ペッパーやジンジャー。あるいは柑橘の苦味で
しょうか。そのような類いを引き連れて一気
呵成に襲ってきますね 笑 なぜこれが日本限定
なのか、その経緯を知りたいです 笑 刺激的
なウイスキーをお求めならば、きっと期待に応え
てくれるでしょう。こちらは数量限定とは聞いて
いませんが、お早めにどうぞ。

更にこちらはグレンアラヒー10年 キュヴェ
カスクフィニッシュ。こちらも日本限定です。
5つの異なる原酒をヴァッティングしたヴァッテ
ドモルトですね。オロロソシェリー、ペドロヒメ
ネスシェリー、マルサラワイン、グラッタマッコ
社のワイン、ヴァージンオーク。これらの樽で
それぞれ熟成させた原酒をヴァッティングした
日本限定のグレンアラヒーです。日本のユーザー
層の好みを考慮してブレンドされております
ので、ジャパニーズウイスキーを好む大抵の日本
人は満足するテイストとなっております。アル
コール度数は48度と、少し高めに設定されて
いるのですが、これが絶妙です。ブレンドされて
いる原酒の内容からして結構な甘さを持つウイ
スキーであるのは推して然るべしなのですが、
アルコール度数を少し上げることで風味が若干
ドライになるので、くどくない甘味が完成して
いるのです。美味しいですよ。葉巻にもよく
合います。是非。

そしてこちらはギィ・ピナール コニャック・
ファンボア・セレクション B IO。コニャック
ブランデーですね。ただ、コニャックブランデー
でファンボアを名乗ることは珍しいです。ファン
ボアとは、コニャック地域の一区画の名称です。
コニャック地域はワインでいうところのテロ
ワールと同様に、土壌や小気候によるブランデー
の製造定義に基づいて、6つのエリアに分けられ
ているのですが、ポピュラーな銘柄はほぼ、汎用
性の高いグランドシャンパーニュエリアで作られ
ています。ファンボアのエリアは早熟なブランデ
ーを作るのに適しているため、基本的には、ブレ
ンド用ですね。スコッチウイスキーに例える
なら、グレーンウイスキーに相当するでしょう。
ジャパニーズウイスキーなら、知多がそれに当た
ります。元々ブレンドに使われることが多く、
早熟なブランデーだけに、その味わいはライト
です。しかし、ギィ・ピナールは無農薬で丁寧に
葡萄ジュースを作っておりますので、葡萄の風味
が非常にジューシー。以前、これはもう随分と
昔になりますが、日本人が大好きなコニャック
ブランデーのハウス(蒸留所)。ポールジローが
売り出したグレープジュースがありました。この
ジュースは現在でも製造、販売しております。
ギィ・ピナールはこのポールジローのグレープ
ジュースを彷彿とさせるほどにジューシーです。
もちろんブランデーですから、アルコール分が
加わることで甘さは控えめになりますが、まあ、
簡単に言ってしまえば、ライトなポールジローと
いったところでしょうか。コニャックブランデー
の割に安価でご提供出来ますので、是非お試し
ください。
さて、今回はこのあたりでしょうか。どれも
日本人好みの銘柄ですので、満足頂けるかと
思います。では、また、、