新入荷。

皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。

幾つか新入荷のお知らせです。

まずはこちら。アードナムルッカン。スコット

ランドのインディペンデントボトラー。アデル

フィ社が2014年に創設した若い蒸留所です。

エリアはハイランドですね。スコットランド本土

の最西端である、アードナムルッカン半島に位置

します。ピートはあるものとないものをヴァッテ

ィングし、更に熟成はバーボン樽とシェリー樽を

合わせて使用します。その均整の取れた味わい

は、本土の最北端にある蒸留所。オールド

プルトニーを彷彿とさせます。内陸のモルトウイ

スキーの個性をもちながらも、島のモルトウイ

スキーの特徴である潮の香りを併せもつプルト

ニーは、本銘柄よりずっとその違いが顕著ですが、

私はアードナムルッカン程度のバランスが好み

ですね。非常に上品。一昔前前はこれが王道でし

たから。ノンチルノンカラー。アルコール度数は

46,8度。バランスの良いハイランドモルトを

ご所望の方は是非お試しください。

続いてはジンになります。サイレントプール

ローズエクスプレッションというイングランド

のジンですね。ロンドンの南西にサイレントプ

ールという湖が存在し、その畔に蒸留所がありま

す。元々ノーマルのサイレントプールジンの

ボタニカルの一つにドライローズが含まれている

のですが、こちらの銘柄はそれに付け加えて、

フレッシュのローズも使われている限定品です。

美味しいですね。バラのリキュールのように

少しエグ味があったりするのかと予想しており

ましたが、そんなことは全くなく、主張し過ぎな

い程度に溶け込み、ジンの旨みを巧みに引き立て

ております。そのまま飲んでも良し、ジンライム

やトニックウォーターなどで割るのも良いでしょ

う。

最後はこちら。今年は多いですね。またもや辰巳

蒸留所のジンです。こちらはラズベリーが主体の

ジン。毎度個性が強いイメージですけれど、こち

ら側が慣れたのかどうかはわかりませんが、飲み

易いですね 笑 是非お試しください。

さて、今回はこの辺で。では、また、、

新入荷。再入荷。

皆さんこんにちは、バー シエールの岡本です。

いくつか入荷のお知らせです。

まずは、ティーリング・シングルモルト。

アイリュッシュウイスキーですね。こちらは

定番化されたようなのでしばらく楽しめそう

です。元々アイリュッシュウイスキーはスコッチ

ウイスキーと違い、ノンピートの蒸留ですから、

一部のスモーキーなスコッチを除いてみれば、

日本でいう、ニッカとサントリーのような違い

(この場合、後者がアイリュッシュ)があるの

で、もっと売れていてもおかしくないのですけど

ね。飲み易さでいえば一級品です。まだ高騰して

いませんしね。スコッチと同様にウイスキー発祥

地としても名高いアイリュッシュウイスキーです

が、やはりスコッチなどと比べてしまえば、まだ

まだ知名度やシェア率も低いですよね。そこで

アイリュッシュウイスキーの復権を目指して

2012年に設立された会社が、本銘柄のティー

リング社です。瓶詰め業者のスペシャリストが

集結し、ウイスキー業界におけるアイルランドの

復権、独立を目指します。まだ10年ほどの若い

会社ですが、経験値の高いベテラン勢が運営して

おりますので、今後が楽しみですね。こちらの

シングルモルトは、シェリー、ポート、マデイラ

、ホワイトバーガンディ、カベルネ・ソーヴィ

ニヨンの樽で後熟成された5つの原酒をブレンド

しています。ヴィンテージ表記はないですし、

お手頃であることからも、長期熟成では無い

と思われますが、非常に滑らか。アルコール

度数は46度で、割っても楽しめますけどねぇ

、、出来れば割らずに飲んで頂きたい逸品です。

是非一度お試しください。

続きましてこちらはテキーラです。チリ・カリ

エンテという銘柄。レポサドですからアネホ

よりは熟成期間で若干劣りますが、良さが違い

ます。レポサドはアネホより熟成期間が短い分、

フレッシュ感が多分に残っておりますので、

味わいの印象が少し違います。アネホのような

濃厚な熟成を好むのか、それともフレッシュ感

と熟成のバランスの取れたレポサドを選ぶのか。

まあ、こればかりは時と場合ですかね。非常に

バランスの取れたチリ・カリエンテのレポサド

ですが、こちらの銘柄。中身はアハ・トロと

いうテキーラになります。最近見なくなったと

思っていたら、このように化けておりました。

アハ・トロといえばバーボン樽での熟成。納得の

クオリティでまだまだ楽しめそうです。スパイス

感と共にバニラのような甘さも少しありますから、

万能型といえます。ソーダなどで割っても美味し

く頂けますよ。是非お試しを。

最後はこちら。こちらは再入荷ですね。ドン・

フリオのアネホ。こちらもテキーラ。今のところ

無くなれば入荷しております。アガベ100%

のプレミアムテキーラの中で、優良銘柄として

長く存在しています。ただ、少し高騰しましたか

ね。致し方ありませんが、手の届くうちに飲んで

おきたいところ。一昔前と比べれば、日本でも

テキーラは抵抗なく飲める酒になってきましたが、

やはり、まだまだ一般的ではないようです。これ

はテキーラが一気飲みの対象として長く扱われて

きたことが原因として挙げられのかと思われます

が、テキーラもウイスキーや他のスピリッツと

何ら変わりはありません。勢いだけで飲むので

はなく、じっくりと飲んでみると、その深い

味わいを感じることが出来るはずです。本当に

味を知りたいのであれば、ストレートやオンザ

ロック。雰囲気半分、味半分ならばソーダや

トニックウォーターで割っても良いでしょう。

アルコール度数も他の蒸留酒と変わりません。

むしろ平均値でいえばテキーラは低い方なの

です。是非一度、テキーラの扉を開けてみて

ください。きっと満足頂けるかと思います。

さて、今回はこの辺で。では、また、、

新入荷。

皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。

雨の日が続きますね。真夏の炎天下も辛いです

けれど、この蒸し暑さもまたこたえますね。

さて、いくつか新入荷です。

まずこちらは、アイラ・ジャーニーという銘柄。

アードベッグ、ラガヴーリン、ラフロイグ、ブナ

ハーブン、カリラの7年熟成相当の原酒をブレン

ドし、瓶詰めしたアイラモルトのブレンデッド

モルトウイスキーになります。ブレンデッドと

いうだけあって、非常にバランスの取れたアイラ

モルトですね。飲みやすいので、召し上がり方は

問われません。ストレートやオンザロックで飲む

もよし、ハーフロックやハイボールでも美味しく

頂ける逸品となっております。アイラ島の主要

モルトウイスキーがほぼ詰まったウイスキー

です。その名の通り、アイラ島を隈なく旅する

気分でお召し上がりください。

続きましてはこちら。エイコーン ブリュット・

ド・フュー    ジャイアントピート。こちらは

入荷からかなり時間が経っておりますので、

既に半量ほどしか残っておりませんが、掲載を

失念しておりましたので、紹介はさせて頂き

ます。こちらもまたアイラモルトのブレンデッド

となります。ポートワインの樽で寝かせたアイラ

モルトなので、甘口ではあるものの、ジャイア

ントピートがしっかりと利いており、59,5

度という高めのアルコール度数も気になりませ

ん。ソーダや水などで割るのは御法度です。

そのまま飲める方か、オンザロックで勧められ

る方のみ、お出ししています。葉巻にも合いま

すよ。是非お試しを。

さて、今回はこの辺で。では、また、、

新入荷、再入荷。

皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。

雨の日が続き、蒸し暑くて過ごしにくいですね。

このまま梅雨に突入でしょうか。

さて、いくつか入荷のお知らせです。

こちらは久々の入荷になりました。オフィシャル

ラガヴーリンの8年です。元々、2016年に

ラガヴーリン蒸留所の創立200周年記念と

して限定でリリースされたものでしたが、それが

定番化されました。何と言いますか、ちょうど

良いアイラモルトなんですよね。アルコール度数

は48度。お値段も昨今のウイスキーの値上がり

状況からすればお手頃です。ストレート、オン

ザロックはもちろん、お手頃価格なので、割って

も問題はないでしょう。お試しください。

続きましてこちらは、2023年4月にリリース

された毎度お馴染み、辰巳蒸留所のジンです。

今年も結構な個性 笑 刺激が欲しい方は是非

ともお試しください。

そしてこちらはイタリアのアブサン。ラッツ

アローニ。イタリアのアブサンは珍しいので

入荷しておいたのですが、ボトルが可愛らしい

のでインテリアの一部と化してありましたが

こちらも売り物です 笑 きちんと美味しい

ですね。アブサンらしく60度とそれなりの

アルコール度数を誇っておりますが、その飲み

やすさからかあまり高アルコール度数を感じ

させません。白濁しないタイプですが、綺麗な

グリーンなので、割っても目で楽しめます。飾り

ではないので是非一度お試しください。

さて、今回はこのあたりで。

では、また、、

ゴールデンウィークの営業。2023。

皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。

今年のゴールデンウィークの営業日ですが、

日曜日以外は通常営業致します。ただ、5月3、

4、5日は営業時間が19時〜02時までと

なりますので、ご留意くださいませ。昨今の

天気予報は当てになりませんが、今年の空模様

はどうでしょうね。好天気を祈願しつつ、皆様

を待ちたいと思います。では、また、、

少し経ってしまいましたが、先日、ルーブルの

美術展に行って参りました。今回は愛がテーマ

笑 拒絶反応が先立ってしまうような題材ですが、

かなり楽しめました。騙されたと思って足を運ん

でみてください 笑

ルーブル美術展

港の老舗。

皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。

つい先日、所用で横浜へ出掛けた際に、帰り

しな、ふと思い当たって足を向けた店がありま

した。埠頭の片隅にあるその店は、映画やドラマ

など。様々なメディアで散見される辺境の老舗

バー。港町に憧れをもって育った私にとって、

この店もまた、訪れておきたい場所の一つだった

のです。私が初めてこの店の存在を知った頃には

埠頭のバーは二軒つがうように並んで商っており

ましたが、現在では、一軒のみ開けているようで

すね。1954年、同年に産声を上げた二つの

バー。ポーラスターとスターダスト。横浜のシン

ボリックなバーは、今でもその歴史を刻々と重ね

続けています。休業中のポーラスターは現在。

貸切営業のみで使われているようですね。以前、

当店に通っていたお客様が、海上自衛隊の横須賀

基地に勤務していた時期があり、その頃に通って

いたと話していたのがポーラスター。その話を

聞いてからというもの。より一層、頭の片隅では

焦燥の日々が続いておりました。横浜には何度

も訪れているのですが、どうしても行動範囲

が中心部に偏ってしまい、タイミングを失い続け

て幾星霜。やっとの思いで辿り着きました 笑

埠頭の片隅にこのネオン管です。バブル時代には

さぞ盛り上がっていたことでしょう 笑

早い時間。店の扉を開けると、高めのハイカウ

ンターにキャップを目深に被った男性が一人と、

最奥の窓際にあるボックスシートにはビール瓶

を二本。ノートパソコンの脇に並べて作業して

いる初老の白人男性が一人きり。しばらく待って

も店の人らしき人物が出てこなかったので、

ひとまずカウンター席に腰掛けて一息つくと、

そのうちキャップを被った男性が落ち着かない

様子でカウンターの奥に目を配りはじめ、ついに

は立ちがって店の人を呼びにいってくれました

笑 常連さんなのでしょうが、これは当店でも

よくある場面なので途端に親近感が増しましたね

笑 それと、この男性。スターダストのロゴと

旭日カラー刺繍の入ったスカジャン(横須賀

ジャンパー)を羽織っていました。強烈な地元臭

に痺れますね 笑 若く見えましたが、私の見立

てでは七十過ぎあたりの年嵩かと思います。毎日

のように通う古参の常連客らしかったので、敬意

を払って頭を下げました。

本来なら、港町カクテルでも頼みたいところ

ですが、エプロン姿で現れたママさんに面倒を

掛けてはいけません 笑 そのようなものは

関内や桜木町で注文すれば良いのです。ここは

我が青春の酒。マイヤーズラムとバドワイザーで

簡潔に喉を潤します。このあと徐々に客は増えま

したが、場所柄もあって、米国人ばかり来ます。

米海軍の横須賀基地もありますからね。当然そ

うなります。ママさんも最近のアーミーは態度が

悪いと嘆いておりました。どうやら、この日の前

日に一悶着あったようで、かなりの言い争いが

あった模様。ママさんの剣幕からして、ただ事

ではなかったのだろうということは伝わってきま

した。このとき。私は軽く聞き流して相槌を打っ

ておりましたが、うまく笑えていたかどうかは

わかりません 笑 頭の中では、私には到底

捌ききれないなどと考えておりました 笑 どの

店でも面倒は起きますが、話が通じないと面倒は

後々災いとなります。これは言葉の問題だけで

はなく、お国柄も大きく影響しますかね。

結構な鮮度の話に耳を傾けていると、つい、酒

が進んでしまいます。ネイティヴな英語が聞こえ

てくると、自然とアメリカの酒が飲みたくなるの

です。ジャックダニエル、ワイルドターキー。

もちろんチェイサーはバドワイザー。程よく

酔いが回ったところで音が欲しくなります。

ジュークボックスですね。このタイプは百円玉を

入れると選んだ曲を三曲掛けられます。現代では

デジタル式のものも存在するらしいのですが、

やはりレコード版がしっくりきます。ジューク

ボックスも商売ですから、店内にBGMはありま

せんので、これを使わずにいると、静かなまま

ですからね。ですが正直。このタイミングで

席を離れたのは、話の流れを変えたかったと

いうのが本音でしたけれど 笑

ジュークボックスのラインナップは、ジャズ、

オールディーズと、60年代のロックが中心でし

たので、しっとりとテネシーワルツから入り、

アンチェインド・メロディ、スタンドバイミー、

途中、スカジャンの常連さんがグレン・ミラーの

ムーンライトセレナーデを掛けてくれたので、

デューク・エリントンのA列車で行こうで繋ぎ、

最後はプレスリーのラブ・ミー・テンダーで

再びしっとり締めくくり、キリのいいところで

ママさんと常連さんに挨拶をしてお暇しました。

外に出ると、すっかり日が暮れていて、潮風が

軽く頬を撫ぜます。みなとみらいを遠目にしな

がら、良い一日であったと足取りも軽く、国道

15号線まで戻ってみると──。

暗い夜道に煌々と照らされた誘惑の魔の手。私

はいとも簡単に、それはもう、灯りに群がる羽虫

のように、何の躊躇いもなく吸い込まれてゆくの

でした 笑

さて、今回は憧れの店にやっとの思いで辿り着け

たエピソードを少しお話しさせて頂きました。

皆さんにもそのような店は存在しますか? ある

のでしたら、是非今度聞かせてください。

では、また、。

バー スターダスト

マデイラワインの魅力。

皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。

ポートワインに引き続き、今回はマデイラワイン

について少しお話します。まず、マデイラワイン

とは、ポルトガル領南西に位置するマデイラ諸島

で作られている、世界三大酒精強化ワインの一つ

です。同国ポルトガル、ドウロ地方のポート

ワイン。スペイン、アンダルシア地方のシェリー

酒と肩を並べるマデイラワインの最大の特徴は

長寿であるということ。余程の悪辣な環境でない

限り開栓から数ヶ月品質を保てますので、これは

私共と致しましても、お客様に提供するにあたっ

て、通常ワインと比べ、非常に扱いやすいといえ

ます。味わいとしてはポートワインやシェリー酒

と同様に、酸味のある辛口から、香ばしい甘口

まで揃っていますが、よく比べられるのはやはり

、同国のポートワインではないでしょうか。同じ

国で酒精強化ワインの名を揚げているのですから

当然違いが気になりますよね。もちろん製法や

ブドウ品種など、細かく数え上げればキリがない

のですが、最大の違いは、全体の生産量でのブ

ドウ品種の割合です。ポートワインは黒ブドウが

主体であるのに対して、マデイラワインは白ブド

ウが主体となっていますので、その甘さや酸味に

ありありと違いが顕れています。ポートワインの

コクのある強い甘みも葉巻やチョコレートと合わ

せるには最適ですが、マデイラワインの爽やかな

甘みも抜群に合いますね。

マデイラワインの種類は辛口から甘口まで、

ブドウ品種で分かれていて、5つに区分されて

います。そのうち一つは黒ブドウの品種で、主に

ブレンド用に使われておりますので、メインで作

られているのは4種類ということになります。

当店では、ポートワインやシェリー酒と合わせて

お客様には勧めておりますので、なるべく個性が

重ならないように、似たような銘柄は用意して

おりません。今のところお出ししている銘柄は

、画像にもあるように、一番辛口であるセルシ

アルと、中甘口であるボアルになります。

マデイラワインの辛口は、辛口と言ってもそれ

ほど酸味はありません。シェリー酒の最辛口で

あるフィノと比べると甘く感じるくらいですね。

中甘口であるボアルは程よい甘さ。甘さのレベル

でいえば、ポートワインでご紹介したトゥニーに

相当しますが、前述したように、これらの違いは

白か黒かですから、この違いがまた面白いのです。

皆さんにも是非体験して頂きたいですね。お試し

ください。さて、今回はマデイラワインについて

お話しさせて頂きました。煙と合わせるのに

ウイスキーやブランデーにラム酒もやはり外せ

ませんが、これらは蒸留酒になりますので、

アルコール度数が高くなります。定番だからと

いって無理する必要はありません。醸造酒である

酒精強化ワインのアルコール度数は高くても

20度程度ですから、こういう選択肢もあるの

だと気が付いて頂ければ幸いです。

それと最後に、当ブログはお客様の家飲みを

推奨するブログではございませんので、ご購入

されたとて、わざわざ報告なさらなくても結構

ですよ 笑 では、また、、

22周年。

皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。

早いもので、今年もまた桜の季節ですね。

当店も4月1日で22回目の誕生日を迎えます。

人にたとえてみれば22歳はまだまだ若く、ハツ

ラツとしているのでしょうが、小さな店とはいえ、

私もいささか疲れましたね 笑 よく長い年月

について、あっという間に、というような表現

がされますが、少なくとも私にとっては、とても

長く、険しい道でした 笑 時代時代のお客様に

支えられて今がありますが、おそらく各位が支え

ているつもりなど無かったでしょうね 笑 あく

までも、己の欲求を満たしてきたに過ぎない。

そう、それで良いのです。それが一番の支えに

なってきたのですから。そこに責任の所在を求め

たら、この二十数年は浮かばれません。

さて、数字的にも心情的にも中途半端なこの一年

の節目に私が思うのは、よもやよもやの原点回帰

です 笑 当店はバーです。ただのバー。ジャズ

バーでもありませんし、シガーバーでもありませ

ん。カクテルだけに特化しているわけでもないし、

ウイスキーを専門に扱っているわけでもありませ

ん。それぞれの分野で評価を頂くのはとても有難

いのですが、ここはウィットにやらせてください

。ただ、何につけても標準より上を目指して

やってまいりました。このワードは気恥ずかしく

てあまり口にしたくはないのですが、これは

〝オーセンティック〟(本格的な)という冠を戴

くバーの使命なのではないでしょうか。私の中

で開店当初から変わらない思想があります。それ

は、ニュートラルなバーであり続けるということ。

バーとして幅を広げるために様々な素養を身に付

てきた年月でしたが、これらを無駄にせず、当店

独自のサーブで楽しんでもらえるように、今後も

努めて参ります。皆さんも是非、己の欲求を満た

しにいらしてください。では、また、、

ポートワインを見つめ直す。

皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。

暖かいのはありがたいのですが、三寒四温の

時期は花粉も重なって過ごしにくかったりし

ます。辛いですよねぇ、、。

さておき。今回はタイトルにもある通り。ポート

ワインという酒について少しお話しします。

ます始めにポートワインとは、ポルトガル北部

ドウロ地方で醸造されている酒精強化ワインで、

スペインのアンダルシア地方で造られている

シェリー酒や、同国ポルトガル領マデイラ島の

マデイラワインと並ぶ、世界三大酒精強化ワイン

の一つです。酒精強化ワインとは、ワインの発酵

を糖分が残っている状態でブランデーなど、蒸留

酒を加えることで止めて、ブドウの果実味をその

まま活かしたワインになります。糖分を多分に

残したまま熟成されますので、一部を除いて、

その多くは甘口のワインに仕上がります。ポート

ワインには、ホワイトとルビーが存在し、ホワ

イトポートは酸味が強く、食前酒として飲まれる

ことが多いのに対し、ルビーは甘口で、食後酒と

してチョコレートや葉巻などと合わせて楽しむ

ワインです。ポートワインは生産、販売共にルビ

ーが主体になりますので、ここではルビーについ

てのみ記述しますね。

ルビーには幾つかの種類があります。こちらは

ルビータイプと呼ばれる基本的、且つ、初歩的

なタイプのポートワインです。ルビータイプは

通常のワイン同様、短期間の樽熟成を経て世に

出ます。安価な上に、フレッシュなブドウの果実

味を手軽に味わうことができる反面、長期熟成

のものと比べ、酸化に弱いのがたまにきず

でしょうか。20世紀初頭に赤玉ポートワイン

という酒が日本でも流行しました。

現在でほ赤玉スイートワインと名前を変えて販売

されておりますが、ルビータイプはこれに似て

ますね。非常に甘いので、オンザロックで飲むの

もありだと私は思います。

こちらはヴィンテージポートですね。その名の

通り。瓶詰めされた西暦がヴィンテージ表記され

ております。これに因んで、ポートワインの主な

輸出先であるイギリスでは、誕生日に合わせた

ヴィンテージのポートワインを贈る風習があるの

だとか。まあ、それはさておき。ヴィンテージ

ポートとは、ルビータイプの上位互換のような

ものです。長期熟成のルビータイプなのです。

より洗練されたルビータイプということですね。

ヴィンテージポートは、人一人の人生ほど熟成

することが可能なのだとか。不思議なのは、

それほどの長期熟成でも、比較的安価であると

いうこと。通常のワインやウイスキー、ブラン

デーなどに置き換えて考えると大変なことに 笑

甘口だからといって馬鹿に出来ない深い味わい

ですよ。是非お試しを。

そしてこちらはトゥニータイプのポートワイン。

長期の樽熟成という点ではヴィンテージポート

と変わらないのですが、トゥニーは長期の酸化

熟成なので、酸味が少し加わることで甘さが

くどくなく、飽きがきません。その上、飲み頃

を迎えてから瓶詰めされるので、ワイン類特有の

澱引きが必要ありません。飲み頃を既に迎えて

いるわけですから、瓶熟成が要らないのです。

澱引きしてから出荷になりますから、あとは

頂くだけの優れものですね。私はポートワインの

中では一番多く頂いていると思います。どのメー

カーさんでもある程度美味しく頂ける安定感も

ありますね。甘さ加減がちょうどいい 笑

さて、ポートワインをいくつか紹介しましたが、

気になる銘柄はあったでしょうか。バーでの

運用と致しましては、葉巻やチョコレートと

合わせる場合、ウイスキーやブランデー、ラム酒

などが候補に上がるかと思いますが、高めのアル

コール度数が気になってソーダや水で割って

しまうようなら、ポートワインをお試しになって

みると良いですね。酒精強化ワインといっても

アルコール度数は18度程度ですから。ヴァリ

エーションに加えてみるのも一興です。きっと

満足頂けますよ。お試しください。

では、また、、

ここ最近の新入荷? 再入荷?

皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。

今回はいくつか入荷のお知らせです。

こちらはシングルモルトウイスキー。クラクスト

ンズ社のカリラ8年です。以前、同社同銘柄の

6年を入荷した経緯があるのですが、非常に

評判が良かったこともあり、何より私がもう一度

飲みたかっため、再入荷です。まあ、以前は6

年物でしたから新入荷になりますか。ノンチル、

ノンカラー、カスクストレングスの生アイラ。

アルコール度数は59.2度。バーボン樽での

8年熟成となっております。熟成年数以外は

以前入荷したカリラとそれほど変わりませんが

、余韻の種類が少し違いますね。以前の若さに

任せた突き抜けるような余韻は本銘柄にはなく、

滑らかに広がってゆく、より洗練された余韻を

味わうことが出来ます。以前のカリラを経験なさ

った方も、そうでない方も是非お試しください。

美味しいですよ。探した甲斐がありました。

元々、ダニエル・クレイグ版007のカジノロ

ワイヤルに登場したというだけで扱っていた

マウントゲイですが、今では独り立ちをしてして、

美味いラム酒ラインナップの一翼を担っており

ます。当店では、お手頃な価格とそのバランスの

取れた味わいから、グレードはXOと決めている

のですが、いつのまにかトリプルカスクのみの

リリースになっておりました。アメリカンオーク

、バーボン樽、コニャック樽とまあ、こちらは

こちらで味わい深く。楽しめそうですね。

再入荷のようで新入荷です 笑

今回はどちらも再入荷のようで新入荷ですね 笑

是非お試しください。では、また、、