皆さんこんにちは、バー シエールの岡本です。
今回はこちら。
CD No.15 ジャック・ター
水夫(すいふ)という名を持つカクテル。
水夫とは、主に雑用を担当する船乗りの
ことです。このカクテルは横浜生まれの
港町カクテルの一つ。屈強な水夫をイメ
ージしたのか、ベースであるラム酒には、
151プルーフのラム酒が指定されて
います。151プルーフとは、プルーフ表記
といってアルコール度数の数値を表す数字
になります。ブリティッシュプルーフと、
アメリカンプルーフがあり、ラム酒の場合。
アメリカンプルーフで表記されていますので、
151という数字の半分の数値がパーセンテ
ージとして記されています。すなわち、151
プルーフとは、アルコール度数75.5度。
ということになります。強烈な酒精ですね。
基本的にはアルコールにそれなりの自信が
ある方以外にはお勧めしませんが、副材料に
サザンカンフォートという甘いピーチフレー
バーのリキュールとライムジュースが加わり、
グラスにクラッシュドアイスを詰めて(ミス
トスタイルと呼称します)頂くカクテルに
なりますので、アルコール数値ほどの強さ
は感じません。2004年以前は、サザン
カンフォートがまだアルコール度数40
度と蒸留酒並の強さがありましたので、
随分と楽になったものです。サザンカン
フォートはバーボンウイスキーをベース
としたリキュールですから、のみごたえ
はあって然るべきとは思いますが、時代
によってアルコール度数の変化があった
酒の中では一番の差異があったリキュー
ルではないでしょうか。初期は50度
あったそうです。これはもうカクテルの
副材料ではなく、ピーチフレーバーの
バーボンウイスキーを飲む感覚だったの
でしょうね。ファンの層も随分と変化を
遂げたことでしょう。サザンカンフォー
トを使用するカクテルは他にもいくつか
ありますが、アルコール度数が低くなった
ことで、より幅広い層へ勧めることが出来
るようになった反面。何だか一つ。時代が
終わってしまったようで、切なく感じたもの
でした。当時、しばらくは35度? くらい
だったでしょうか。それと、21度と。
2種類リリースされていましたね。徐々に
高アルコール度数のリキュールからの脱却
を図ったのでしょう。現在では21度のもの
しかありません。寂しく思いますが、それ
はそれ。美味しいリキュールですから、多く
の人にサザンカンフォートを体験して頂き
たいのです。ジャック・ターもその中の
一つ。怖くないですよ 笑 是非お試しを。
レシピ:(当店)
・ ジャック・ター
ロンリコ151 30ml
サザンカンフォート 15ml
フレッシユライムジュース 15ml
シェイクしてオールドファッションド
グラスへ。ミストスタイルにして
スペアミントを飾る。
では、また、、