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チョコレートの季節。

皆さんこんにちは、シエールの岡本

です。しかし、寒いですね。誰です

かね、暖冬なんて言ってたのは。

さておき、あっという間に1月が

過ぎ去り、2月に入りました。

2月といえば、節分とバレンタイン

デー、確定申告はお早めにといった

ところでしょうか。タイトルにも

ある通り、ここではバレンタインデー

のお話を少し。

そもそも、バレンタインとはいったい

何なのか。なぜチョコレートを贈り、

愛の告白をするのか。2月14日であ

る理由はあるのか。と、まあ、疑問点

を列挙してみれば、意外と知らない事

が多かったりします。ですが、ここで

一つ一つ掘り下げていくと、かなりの

ボリュームになりますので端的にま

とめますと、バレンタインデー発祥の

地は古代ローマ帝国です。バレンタイ

ンとは人の名前です。キリスト教の司

教でした。時の皇帝は戦争の士気が下

がらぬように男女交際や結婚を禁止し

たそうです。その方針に疑問を抱いた

バレンタインは皇帝の目を盗み、

若者同士を引き合わせ、秘密裏に

結婚させていました。ですが、その行

為はやがて皇帝に知られる事になり、

迫害された末、死刑となったのです。

その日が2月14日。バレンタイン司

教の死を悼み、愛を誓い合う日となっ

たわけです。バレンタインデーはバレ

ンタイン司教の命日だったのですね。

チョコレートを贈る 風習は日本と日本

の影響を受けたいくつかの国々だけで

す。これはもう、チョコレート業界の

策略に他なりません。しかし、まあ、

仕掛け人はたいしたものです。当時で

は、相当ニッチな分野であったでしょ

うからね。コロンブスの卵じゃないで

すけど、何事においても、先駆者とい

うのは偉大です。チョコレートを贈っ

て、その日だけは女性が積極的に愛の

告白をするという発想も洒落ていま

す。可愛いです。平和です。イスラム

圏内などでは、祝った事が露見すれば

死罪なんて話も耳にします。宗教観の

違いとはいえ、厳しすぎる処分ですよ

ね。日本で良かった。

チョコレートカクテル                  ¥1,100

さて、今年は新作のカクテルをご用意

致しました。ダークラムとチョコレー

トのリキュールを使ったデザートカク

テルです。香りづけに木苺のリキュー

ルを、甘くなり過ぎないようにレモン

ジュースを少し加えてありますので、

男性にもおすすめできます。金箔を

あしらいましたが、これ、ブラック

チョコレートのリキュールを使った

方が色合い的に映えますね。また

考えます。是非、ご賞味あれ。

では、また。

イエローサテン。

こんにちは、バーシエールの岡本で

す。今回は、昨年の10月から開催さ

れているフェルメール展のお話を少

し。ご周知の通り、寡作の画家として

有名なフェルメールですが、日本での

人気が高まったのは、ここ20年ほど

だと記憶しています。今回はフェルメ

ールだけで9点展示されていますの

で、これは2008年に開催されたフ

ェル メール展での、7点を上回る展示

数ですね。震災以降、激減していた関

東エリアでの展覧会ですが、解禁であ

ることを示すような盛況ぶりです。今

後が楽しみですね。昨年から今年に

かけて作品が1点加わったため、私に

とっては10月に引き続き、2回目の

展覧会となりました。

さて、フェルメールといえば、ラピス

ラズリ鉱石の青。フェルメールブルー

などと世間では呼ばれていますね。

真珠の耳飾りの少女や、牛乳を注ぐ

女がその代表作といえます。このラピ

スラズリ。日本では瑠璃と呼称される

この青い石は、古くから顔料や装飾品

として親しまれてきました。その深い

青色は、フェルメールの作品にも多く

使われており、見るものを魅了しま

す。フェルメールといえば、ラピスラ

ズリ。という概念はほぼ定着していま

すが、無論、それだけではありませ

ん。今回の展覧会でも取り沙汰されて

いますが、作者の好みや、その当時の

流行が、わかりやすく作品に反映され

ています。写真にもある通り、それが

イエローサテンの上着です。写真では

今回の展覧会に出展されている作品

3点のみ掲載しましたが、他に3点

、計6点にこのイエローサテンは登場

します。35作品ほどしかない作品の

うちの6点ですから、約6分の1の

割合を占めることになります。余程

気に入っていたのか、流行に敏感で

あったのか、あるいはまた、これしか

用意できなかったのか。憶測は尽きま

せんが、同展覧会にて、フェルメール

に影響を受けたというハブリエル・メ

ツーの作品2点にもこの上着は登場し

ています。作品や作者を跨いでの着ま

わしともなると、かなりの流行服であ

ったのかもしれませんね。上着自体の

描写は素晴らしく、滑らかなサテンの

光沢を上品に映し出しています。

これは牛乳を注ぐ女になりますが、モ

デルの着衣している胴着はイエローサ

テンとほぼ同じ色になります。です

が、明らかに質感が異なり、硬くごわ

ついてみえます。一目見てわかるほど

の、同じ色を使いながらも質感をまっ

たく変えてしまう技術。この辺りもま

た、多くの画家たちの面目躍如となっ

て人々を惹きつけるのでしょうね。こ

の場合、イエローサテンを身に纏う裕

福な家庭に育つ少女と、その使用人で

ある牛乳を注ぐ女という仮の設定も想

像してしまいます。光沢の差異と貧富

の差異に因果関係をもたせた寓意とい

ったところでしょうか。

さんざっぱら語っておきながら、

私、絵画の造詣はたいして深くあり

ません。好きなものをみて、好きな

ように感じているだけですね。これは

酒の世界でもいえますが、趣味嗜好は

人それぞれ。どこまで踏み込むのかは

その人次第です。ただ、時折、知らな

い世界への扉を開けてみるのも悪くは

ないと、私は思います。

では、また。

 

フェルメール展の情報はこちら。

https://www.vermeer.jp

ながいもの。

新年明けましておめでとう

ございます。シエールの岡本です。

本年もよろしくお願いいたします。

さて、新年早々、1月3日に、

わたくし映画を観て参りました。

『YUKIGUNI 』というドキュメンタリ

ーの映画です。ご存知の方もおられる

かと思いますが、古いスタンダード

カクテルに雪国というカクテルが

あります。このカクテルを考案した

バーテンダーが、井山計一氏。日本

最高齢、現役で御年92歳の大ベテラ

ンです。1958年にこのカクテルで

壽屋(現在のサントリー)のカクテル

コンペ1位に入選しました。映画のタ

イトルのとおり、この映画は雪国とい

うカクテルを中心に、井山計一氏の半

生を描いたドキュメンタリーとなって

おります。何でしょう、私、この仕事

を長く続けている自覚があるようでな

いのか、あまり長さに関わる文言が胸

に響かないんですよね。本来ならこの

手の映画やドラマなどは見送るのが通

例ですが、私もカウンターに立つよう

になってから26年目に入ろうと

しています。短くはないこの時間がき

っと食指を動かせたのだとも思います

が、素直に足が向きました。劇中は胸

が熱くなりましたね。バーテンダーも

人の子。人並みの生活を営む上での苦

労はもう身をもって体験していますの

で、自己を投影させたり、古き良き

時代に思いを馳せてみたりの連続でし

た。「勉強しないとバーテンダーはつ

まらない」まったくその通りだと私も

思います。酒を提供するだけが我々

の仕事ではありません。その都度

酒の触媒になってこそ成り立つのでは

ないでしょうか。

私はこの仕事に高邁な理想論など

持ち合わせていません。むしろ凡庸で

あることに努め、時代と、その中に生

きる人々を傍らで見守る目でありたい

。そう願うばかりです。

長く続けていくということ。それは、

己と向き合い、人と向き合うことで

紡いでいく、自己研鑽の賜であると

私は思います。

では、また。

 

映画の情報はこちら。

http://yuki-guni.jp/

求人情報。

求人情報

当店では現在、週末の金曜日、土曜日のみ、アルバイトスタッフを募集しています。池袋近郊で、深夜まで働ける方、カウンター業務を学んでみませんか。受付は電話のみでお願いします。

時間  基本19時〜1時

給与  未経験者の方は時給1000円からスタートに なります。

TEL L   03-5391-0030          担当者  岡本

ダモワゾー8年。

みなさんこんにちは、

シエールの岡本です。

今回はお酒のご紹介。久しぶりにダモ

ワゾーを入荷したので、少しお話をさ

せていただきます。みなさんこのラム

酒ご存じですかね。まあ、所謂※①フ

レンチ・クレオール・ラムって代物で

す。グアドループというカリブ海に浮

かぶ島々の一つで作られている※②ア

グリコール製法のラム酒になります。

アグリコールといえば、

他にマルティニーク島のトロワリヴィ

エールなどが有名ですよね。

近年はお値段が高騰しているので提供

しにくくなってしまいました。

もちろんダモワゾーも例外ではなく、

長期熟成のものは高額で取引されてい

ます。ですが、今回はお値段的に比較

的提供しやすい8年が入荷できたの

で、筆を執りました。8年という熟成

は決して長期熟成とはいえませんが、

このあたりがラム酒の妙。暑い気候で

熟成される蒸留酒は早熟です。ことラ

ム酒などは、3年から5年熟成で15

年もののシングルモルトウイスキーに

相当するといわれています。つまり

は、安い価格で長期熟成を堪能できる

蒸留酒ということになりますね。ラム

酒はさとうきびが原料ですので、甘み

が強いのが特徴といえる蒸留酒です。

好みはあるでしょうが、飲む方も、飲

まない方も、一度お試しになってみて

はいかがでしょうか。

では、また・・

ダモワゾー8年

ダモワゾー8年                  ¥1,100

バニラやシナモンの香り、バランスがよく、複雑な味わい。余韻は深くて長く、樽香が抜けていきます。

※① フレンチ・クレオール・ラム

クレオールとは、カリブ海を中心とするフランスの海外県やその人々を指す。そのクレオールの手によって贅沢に作られたこだわりのフランス産ラム。

※② アグリコール製法

さとうきびを搾ったジュースを煮詰めて砂糖結晶を作り、残った糖蜜を発酵・蒸留させて作られるのがインダストリアル製法(工業的製法)。これに対し、ジュースをそのまま発酵・蒸留させて作られるのがアグリコール製法(農業的製法)。

 

いらっしゃいませ。

こんにちは、シエールの岡本です。当店の

ラインナップに新しい仲間が増えました。

メキシコ出身のテキーラ。ドーニャ・セリアさん。

※アネホとして育てられました。もう開封

いたしましたが、複雑な思いで喉元を搔っ切って

やりました。癖になりそうです・・。

テイスティングノートといたしましては、スイート&

ドライ。ほんのりスパイシー。とても繊細な味わいなので

、ストレートやオン・ザ・ロックで。テキーラ定番の

ライムや塩などは邪魔くさくなるかもしれません。

ああ、いいですね。ソンブレロに赤のドレス。

禍々しく艶やか。テキーラの原産国メキシコでは、

ドクロは祭事に多く登場するイメージキャラクター

みたいなものです。日本でいえばひょっとこや

おかめみたいなものですかね。彼女にはしばらく

当店の看板娘を担当してもらいましょう。是非、

ご賞味、お見知りおきを。では・・

 

※アネホ:オークの樽で1年以上の貯蔵熟成が義務づけられている製法。

 

宝物。

みなさんこんにちは、バーシエールの岡本です。急に暖かくなりましたね、

季節の変わり目は体調を崩しやすいもの。ご自愛しつつ、元気に飲みましょう。

ところで、先日日経BPコンサルティングさんよりご連絡いただきまして、

扱っている冊子の一枠で俳優さんなどをゲストにしたインタビュー記事があり、

毎月都内のバーで撮影、録音を行っているようで、この度当店に白羽の矢が立ち、

3月1日に撮影を行いました。ゲストは俳優の上川隆也さん。わたくし、個人的に

大ファンでありましたので、電話をいただいたときには二つ返事で快諾いたしまし

た。もうお亡くなりになりましたが、作家の山崎豊子さんを敬愛してやまないわた

くしにとっては、数ある大作の映像化に伴い、何かしらの大役に抜擢されてきた上

川さんはスーパースターなんですよね。もちろん、主演ではない場合も多々ありま

す。ですが、その存在感のあるお芝居はテレビ画面を通してもビンビンと伝わって

きていました。まあ、ようは好きなだけなんですけどね。

撮影のほうは滞りなく進捗し、取材中、この企画、『止まり木でもう一杯』のマス

ターである栗山圭介(この方とても面白いです。小説も書いていらっしゃるような

ので、チェックしてみてください)さんに上川さんのファンであるわたくしの胸中

を推し量っていただき、月並みではありましたがサインをいただけるように事が

運びました。色紙なんて野暮ったいので、故・山崎豊子さんの作品に直接いただこ

うとは思っていましたが、問題はやはりどの作品にするか、という点でした。

山崎豊子さんの作品に数多く出演されてる上川さんですが、主演、助演にかかわら

ず、どの役も強く印象に残っているかと思います。現にわたくしも白い巨塔平成版

の第二部から出演していた、関口弁護士役から入った口ですので、取材協力が打診

されてからの短い期間で酷く懊悩しました。最近の作品ですと、2016年のWO

WOW開局25周年記念作品であった『沈まぬ太陽が』記憶に新しいうえに主演

をなさっていたので、お誂え向きかとも考えましたが、とどのつまり選んだもの

は、上川さんの出世作である『大地の子』でした。中国残留孤児という社会問題を

風刺したこの作品は、1987年に上梓され、1995年にNHK放送70周年記

念番組としてドラマ化された日中共同制作の超大作です。当時無名であった上川さ

んの名を世に知らしめた記念碑的な作品でもあり、著者の山崎豊子さん自身、のち

に取材の一端を記した、『大地の子と私』という作品を世に残すほど、思い入れの

強い作品でありました。主演としては『沈まぬ太陽』とは違い、こちらは上川さん

しか演じておられないこともあり、選出。もちろん全て以前から持っていたわたく

しの私物ですが、全4巻中、3,4巻がボロボロの状態であったため、即座に三省

堂へと駆け込みました。

サインを書く前にペンを止め、表紙に書くんですか、とピンとこない様子で表情を

硬くした上川さん。著者でもない自分が文庫本にサインを書くこと自体に一抹の違

和感を覚えたのかもしれませんが、良いんです。これはもう一文庫本である前にわ

たくしの宝物に上位互換されたんですよ。サインってそういう魔力がありますよ

ね。お忙しいさなか、無い時間を割き全巻にサインしていただき、本当にありがと

うございました。

取材をされている風景を眺めていると、あたかも映画のワンシーンを

見ているようでしたが、栗山さんの冗談交じりの問いを真摯に受け止め、

不器用にレスポンスしている姿は実に可愛らしく、それでいて誠実で、

ひたむきで、何よりもかっこよく、とても好感が持てました。上川さん、

読書好きなのか語彙が素晴らしかったですね。さすが社会派の常連俳優。

酒のチョイスですが、木村拓哉さんとの会話で聞きかじったというボンド

マティーニが手元にしっくりときていました。ただ、立ちの撮影ではジェームス

・ボンドというより、お水の花道の頃の石崎オーナーにしか見えませんでしたけど

ね。現在は今年4月クールから始まる「執事 西園寺の名推理」の撮影で忙殺され

ているかと思います。これからも我々視聴者を内燃させてくれるような熱いお芝居

を期待しています。そしていつか、プライベートでお越しくださることを切に願い

ます。では・・

今回掲載される情報誌 「はれ予報」はインターネットから

お申込み、ご購入いただけます。ご興味のある方は是非。

当店の掲載は4月号と聞いています(間違っていたらごめんなさい!)

https://www.shinkincard.co.jp/visa/hare/

ハロウィン。

こんにちは、バーシエールの岡本です。

さて、今回は季節柄、カボチャのカクテルを用意さ

せて頂きました。

ハロウィンといえば、カボチャ。ジャック・オー・

ランタンですね。

紅茶のリキュールとラム酒をベースに少し飲みごた

えのあるデザートカクテルに仕上げました。塩水と

みりんで煮込んだカボチャが甘さを引き立てます。

仮装も良いですが、こんなハロウィンもいかがでし

ょうか。是非お試しください。では、また・・

ドリンクメニュー

税込 tax included     含税

Service fee    5%

●  カクテル

マティーニ                    ¥1、150

ジントニック               ¥1、150

ソルティドッグ          ¥1、150

モスコミュール          ¥1、150

ダイキリ                         ¥1、150

X  Y  Z                                 ¥1、150

マルガリータ               ¥1、150

テキーラサンライズ ¥1、150

マンハッタン               ¥1、500

サイドカー                   ¥1、500

キール                             ¥1、270

ミモザ                             ¥1、840

スプモーニ                   ¥1、150

レッドアイ                   ¥1、150

●  ウイスキー

スコッチウイスキー    ¥1,000〜

アメリカンウイスキー¥920〜

●  ビール、ワイン

ハートランド                        ¥920

ガージェリーブラック    ¥1,000

グラスワイン                        ¥1、150〜

 

他、各種ございます。お申し付け

ください。