新年明けましておめでとうございます。
バーシエールの岡本です。本年もよろしくお願い
致します。さて、新年早々、営業時間変更の
お知らせです。1月5日(水曜日)より、
営業時間を 18:00〜 2:00 とさせて
頂きます。感染者数が再び増えてきましたね。
不安はありますが、今年も出来るところまで営業
していきたいと思っております。
では、また、、
新年明けましておめでとうございます。
バーシエールの岡本です。本年もよろしくお願い
致します。さて、新年早々、営業時間変更の
お知らせです。1月5日(水曜日)より、
営業時間を 18:00〜 2:00 とさせて
頂きます。感染者数が再び増えてきましたね。
不安はありますが、今年も出来るところまで営業
していきたいと思っております。
では、また、、
皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。
お知らせが遅くなりましたが年末年始は、
12月31日〜1月4日までお休みとさせて
頂きます。コロナの第6波が気掛かりですが、
ひとまず、良いお年を。来年はより良い年であり
ますように。では、また、、
皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。
寒くなってきましたね。体調を崩されぬよう、
ご自愛くださいませ。さて、先月末になりますが、
季節柄、紅葉狩りを兼ねて高尾山の山頂にて、
ささやかな酒盛りをして参りましたので、その
様子を少しお話させて頂きます。
京王線高尾山口駅から冒頭のケーブルカー兼、
リフトの高尾山駅までの道のりに小さな沢が
ございまして、ご覧のように紅葉が仕上がっ
ておりました。京王線でしたが、JRのコマー
シャルのようで、ジョン・コルトレーンの My
Favorite Things が咄嗟に頭をよぎり、退屈だった
電車での長い旅路の陰鬱な空気が一気に吹き飛び
ました。そうだ、京都に行こう。
テレビなどで有名な、こちらが中腹まで伸びて
いるケーブルカーですね。この駅の脇から
中腹まで、徒歩での登山口もあるのですが、
この日も二日酔いでしたので、迷わず文明の利器
に頼ります。先は長いですから、、
ケーブルカーの車窓にて。高尾山は東京では
数少ない、大自然が残る山地公園になります。
この時期は、モミジ、カエデ、ブナなどが、赤、
黄色、オレンジとその装いを変え、秋の深まり
を顕にします。春は桜のアーチがケーブルカー
を包み込み、とてもメルヘンな気分にさせて
くれるのだとか。是非体験してみたいものです。
さて、中腹に辿り着いたところで軽く昼食を
済ませ、食後のデザートにと、有名な天狗焼き
を購入致しました。こちらの天狗焼き。何故天
狗なのかと云いますと、高尾山は古くから天狗
信仰の霊山としても名が知られておりまして、
除災開運、災厄消除、招福万来などのご利益が
あるとされています。京極夏彦さんの百鬼夜行
シリーズにも、高尾山が舞台の『天狗』という
小説がありますね。まあ、時代設定が現代とは
かなり異なるので投影しにくいのですが。
か、かわいい、、
中身は粒あんが詰まっておりましたが、他と
異なるのは、黒豆あんであること。甘さが
控えめで、黒豆の風味が口の中いっぱいに
広がります。私、つまみにならない甘い物は
苦手なのですが、これは本当に美味しいですよ。
諸々のメディアで食べ歩きグルメNo. 1 獲得と
いうのも頷けます。是非訪れた際にはお試し
ください。ただ、相当並びますけどね、、
さて、ここから山頂まで徒歩での移動です。
フォトジェニックな風景。
そしてこちらも有名ですね。中腹から山頂までの
道中にある名所。男坂と女坂です。左が男坂で
右が女坂になります。この先で合流するのですが、
御明察の通り、男坂の方が急峻な道のりとなって
おり、女坂はなだらかな道となっています。現代
なら差別問題ですけどね 笑 こちらのスポッ
ト。私の頭の中ではブログ掲載に当たって、テニス
で鍛えた健脚で、勿論私は女坂。と、男坂を登ると
見せかけて女坂を行くという古典的なボケが出来
上がっていたのですが、この日にご一緒したメンバ
ーの中に、何故か張り切っている方がおりまして、
本当に男坂を登る事態となりました。迷惑千万。
体力が限りなくゼロに近い状態に、、
山頂は休日という事もあって、人でごった返して
いました。このモニュメントも順番待ちで一瞬だけ
撮る事が出来たほど。売店などには鈴なりに人が
集まり、我先にと酒やつまみを買い漁っている
状況でした。
そんな中、なるべく空いている場所を見つけ、
陣取った先で早速持ち込んだ酒を用意します。
今回チョイスしたのは、ホット・ウイスキー・
トディ。トディとは、ウイスキーなどの蒸留酒に
果実やスパイス、甘味成分を加え、それを水で
割るカクテルです。お湯で割れば、ホット・
ウイスキー・トディとなりますね。この日は快晴
であったし、気温もさほど低くはなかったの
ですが、標高は低いとはいえやはり山です。かなり
冷え込んでいましたので、ホット・ウイスキー・
トディで体を温めます。
私はトディに甘み成分(砂糖や蜂蜜など)を
ほとんど入れません。ウイスキーの甘みだけで
充分ですから。今回はウイスキーにバランタインを
お気に入りのスキットルに詰めて用意し、持参した
レモンスライスとこちらのクローブ(チョウジ)
のみで香り付けだけして頂きます。クローブとは、
チョウジの木の花蕾(からい)で、生薬としても
効能がありますので、漢方のような香りがします。
大快晴の空の下。富士山を眺めながらウイスキー
で体を温めます。慣れない登山でしたが、登った
甲斐がありました 笑 酒の肴としては最高の
眺めでしたね。このあとはスキットルを片手に
定番の3号路で下山です。気がつけば空になって
いたスキットル。いちおう登山ですから。飲み過ぎ
には要注意です 笑
さて、麓まで降りてきたところで締めの蕎麦です。
こちらも有名店ですよね。高橋屋さんです。
じゃこ天に鴨の燻製、地元野菜のお漬物。日が
暮れて相当寒かったので蕎麦湯割りで再度体を
温めます。
そして高尾山といえば、自然薯のとろろですよね。
私、初めての蕎麦屋ではせいろしか注文しないの
ですが、寒すぎて諦めました 笑 勿論どれも
美味しく頂きました。ご馳走様です。
さて、今回はここまでとさせて頂きます。
天気も良く、紅葉狩りとしては悪くなかったのて
はないでしょうか。最後になりますが、この日
お付き合いしてくださった皆さん。ありがとう
ございました。あのあと都心部に戻り、単身
バーに飛び込んで泥酔し、素敵な一日を台無しに
してしまった事は内緒です 笑 では、また、、
皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。
少し時間が経ってしまいましたが、今回は辰巳
蒸留所の新作です。去年はコロナ禍で休業しており
ましたので、2020年のアブサンは仕入れ損ねま
した、、これは相当ショックです。そして今年は
ジンになりますね。今回、ボタニカルのメインは
金木犀という事で、また相当な個性の強さ、、笑
さすが辰巳、とその意匠を凝らした仕事ぶりには
舌を巻きます。皆さんも是非、今年の辰巳を体験
なさってください。
さて、世界最強最高峰のブッカーズが帰ってき
ました。終売と聞いていましたが、どうなので
しょうか。お馴染みの木箱の色味が少し変わって
おりますので、オールドボトルではないのですが、
ちょっとお値段が高めです、、。ほぼ、定価じゃ
ないですかね、これ。ただ、中身の方は折り紙付き
です。以前より更に濃厚な味わいになったのでは
ないでしょうか。相変わらず酒精の強さを感じ
させないその深い味わいは、我々の心に消えかけ
ていたブッカーラブを思い出させてくれます。
間違いなく美味いです。是非お試しください。
さて、今回はここまでとさせて頂きます。
また拾いきれなかった出来事があれば、拾遺集と
してお話させてください。では、また、、
皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。
日が瞬く間に短くなり、朝夕は10度を下回る
日が多くなってきましたね。ここから冬へと
一直線です。物心両面での準備が必要になって
きますよね。慌ただしくなりそうです。
さて、今回からはしばらく、ブログに上げ損なっ
たいくつかのお話を続けてご紹介させて頂きます。
先ず初めに、こちらのゴッホ展。ゴッホ展は
前回、コロナ禍で行き損ねた経緯がありまして、
今回は満を持してじっくりと鑑賞して参りました。
因みに、前回のお目当ては『ひまわり』でした。
残念。
只今公開中の本命は糸杉シリーズの傑作。
『夜のプロヴァンスの田舎道』
ゴッホといえば、名画として有名な作品のほとんど
はアルル、サン=レミ時代に集中していますが、
今回の展覧会は、初期からサン=レミまでと
幅広く構成されており、その中でも、ゴッホの
芸術にその生涯を捧げ、世界最大の個人収集家と
なったヘレーネ・クレラー=ミュラーのコレク
ションになります。ゴッホの作品はほぼ全て、
彼が亡くなったのちに売れていくのですが、
ヘレーネはゴッホの生前から、いわば不遇の時代
からファンであり続け、その後世界最大の収集家
となり、今もこうして彼女の情熱は語り継がれて
いるのです。しかしながら、これはかなりの金額
を投資した事でしょうに、、下世話ですが、
実業家であった夫、アルトンさんはその実、どう
思っていたのでしょうね。金銭面だけではなく、
駆け出しの画家のシンパサイザーとなった妻が、
世代は違えど、同じ時代に生きた異性に長年心を
奪われてきた訳ですから。尊ぶべきは、ヘレーネ
の情熱を支え続けたアルトンさんの類い稀な経済力
と、その懐の深さでではないでしょうか。
同じオランダ出身の画家としてゴッホにとっては
先輩格に当たるフェルメール。そのフェルメール
にはラピスラズリの青。俗にフェルメール・ブルー
と呼ばれる個性があるように、ゴッホにはクロム
酸鉛のイエロー。ゴッホ・イエローがあります。
上の二点は今回の展覧会でも鑑賞出来ます。クロ
ム・イエローの特徴は少し赤みがかった黄色。
明るく、情熱的な印象を受けます。ひまわりも
そうですが、私のお気に入りはやはりこちら。
アルル時代の傑作。『夜のカフェテラス』ですね。
ヘレーネコレクションにあるはずなのに今回も
お預けです。複製画の物販の方に状況を尋ねた
ところ、劣化の進行が激しく、長距離の旅に
耐えられないのだとか、、。残念ですが、事態は
深刻の様です。これはもう、オランダの現地
(クレラー・ミュラー美術館)へ足を運ぶ他なさ
そうですね。いつになる事やら、、笑
最後になりますが、只今公開中のゴッホ展は
2021年、12月12日(日曜日)までとなり
ます。私がお邪魔したのは9月になりますが、
まだまだご盛況との事。ご興味のある方は、是非
とも、ヘレーネの推しっぷりをご堪能ください。
では、また、、
皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。
日差しは強くても風が冷たく感じるこの季節。
昼夜の温度差が激しいので着る物に困ってしま
いますよね。さて、冒頭を飾った画像の通り、
今回は月島にお邪魔して、もんじゃストリート
を探索して参りましたので、ほんの少し、
もんじゃ焼きについてお話させて頂きます。
皆さん、もんじゃ焼きはどれくらいの頻度で
召し上がりますか。大抵の場合、お好み焼きと
合わせて頂く事が多いでしょうか。私にとっての
もんじゃ焼きはツマミです。そもそもこれで腹を
満たそうとは考えていないので、具材については
ツマミになりそうな物なら何でもといった選び方
になります。小さなヘラでおこげを剥がしながら
ちびちびと頂くもんじゃは、酒の友としても
最適です。ビール、酎ハイ、ハイボールにワイン。
日本酒も冷、燗問わずに楽しめます。そもそもが
駄菓子ですから、ジャンクフードとして考えれば
より一層、酒のアテとして楽しめるのです。
さて、今回お邪魔したのは、路地裏もんじゃの
店。もん吉さんです。私、路地裏を歩くのが趣味
でして、たまさかに通りかかったところ、どうやら
有名店だったようで、著名人の写真が壁面いっぱい
に飾られていました。ですが、こちらを選んだ
最大の理由は喫煙が可能であったからなので
悪しからず 笑 もんじゃはツマミ。酒を呑みに
来たので、煙は欠かせません 笑
この日はもんじゃのみの注文になりました。
月島くんだりでお好み焼きもないだろうと、
もんじゃを数品。画像は土手鍋風牡蠣のもんじゃ。
焼く事に疲れて店の方に頼んでみれば、大粒の
牡蠣が二つ。画像に収める前に木っ端微塵に 笑
土手鍋風なので味噌が利いている訳ですが、出汁と
相まって深みのあるいいお味に。調味料は一切
使わずに、満遍なく混ぜ合わされた牡蠣に舌鼓を
打ちました。
もんじゃに満足してからはふらっとスタンディング
バーへ。今回はアトリエバー ティンさんへ
お邪魔しました。
シンプルで飾り気のない店内は私好みです。
こちらでアイラモルトのハイボールのあと、つと
メニュー黒板に目をやると、フレンチ・モスコ
ミュールとありました。聞き慣れないカクテル
だったのでマスターさんへ尋ねてみると、
門前仲町や月島でここ最近推進しているカクテル
で、ブランデーベースのモスコミュールであると
の事。モスコミュールはモスクワのラバという
意味があり、モスコはモスクワですから、
ロシアの名産であるウォッカがベースになります。
ブランデーはフランスの名産ですから、フレンチ・
モスコミュールとなった訳です。
モスコミュールの定番である銅製マグカップに
生生姜が爽やかに香ります。ブランデーが
ベースという事で、ライム果汁からレモン果汁へ
変えてありますね。これはコストも含めて妥当で
あるといえます。ブランデーのカクテルはどうして
も少し高額になってしまうので、多くの方に提供
しにくいからです。皆さん、ライムって高いんで
すよ。ご存知でした? 笑 それに、ブランデーに
はレモンの方が合います。辛口のジンジャーエール
と生生姜の相性も良く、バランスの取れた
とても美味しいカクテルでした。ご馳走様でした。
という訳で───。
当店も勝手に仲間入りする事に致しました 笑
これまでモスコミュールの生姜はジンジャー
シロップに頼ってきましたが、これからの寒い
時期に向けて、更に生生姜を加えてのご提供と
なります。生生姜は寒さが続く間はホットカクテル
としてもお出ししていますので、皆さんも是非
お試しください。
さて、今回は月島に赴き、まったくタイプの
違う店をハシゴしました。この日、私は酷く
二日酔いだったのですが、迎え酒としては上々の
仕上がりでした 笑 では、また、、
ゆっくり渡ってください^^
皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。
季節の変わり目。寒かったり暑かったり、
空模様も移ろいやすい時期に差し掛かりました。
ここから年末まであっという間ですからね。
世の中に置いていかれないように気が急って
いる今日この頃です。今回はコロナ禍が
本格化を迎える前に書き掛けていたブログ
の中からチョイスして上げていきます。
さて、皆さんは駅のコンコースなどでこの
ようなポスターをご覧になった事があるで
しょうか。
そう。下町のナポレオンこと、麦焼酎いいちこの
広告ポスターです。大衆居酒屋などではお馴染み
となったこちらの銘柄は、大分県の酒造メーカー。
三和酒類株式会社の主力商品で、1979年から
販売している古参の麦焼酎です。私も居酒屋など
では随分とお世話になりました。老若男女問わず
、国民的な酒の一つではないでしょうか。
酒が売れる理由は大きく分けて三つ。まず第一に
品質。これは酒に限りませんね。安かろうが高かろ
うが消費者はまずここを求めます。第二に価格。
これは品質と密接していますが、安ければいいと
いう問題でもないのですよ。払って満足の人種も
多くおられるので。そして第三にして、最も大切
な要素は広告です。
酒は皆さんご承知の通り嗜好品です。一部の方を
除いては、摂取しなければ生きていけないという
訳ではありません。だからこそ、秀逸な広告が
活きてくるのです。飲酒意欲をひたすら掻き立て
る広告もあれば、抽象的に商品を引き立てる
ものもあります。今回触れたいいちこの広告は
後者に当たりますね。
こちらは1984年に駅構内に初めて貼り
出された広告です。ストーリーではなく、
ストーリィなんですよね。なんか良い 笑
アンティーク調のテーブルに洋風なグラス
や調度品が絶妙な位置間隔で飾られ、中央に
はいいちこ本体。脇から照らすスタンドの
ネック部分がとても綺麗に湾曲していて、
この作品全体のバランスを上品にまとめてい
ます。そして何より、いいちこポスターと
いえば繊細な文言と美しい写実的な画像と
の融合です。この作品の場合、広告の世の
中だけど、というのは、まさに当時の世の
中で、噂で飲まれる酒がある、というのは、
この企画の当初からのコンセプトで、営業
活動を一切してこなかった三和酒類と、
この企画を全権任されたアートディレクタ
ー。河北秀也氏によるイメージ戦略で、
広告をするのではなく、デザインするとい
う信念に掛けてある文言かと思われます。
こちらは初作品なので、かなり具体的に
表現されていますが、これより先、現在に
至るまで、文言は驚くほど広告の意思が
無く、いいちこを探せと揶揄されるほどに、
いいちこ本体が小さく、画像の中から見分け
にくくなっており、その作風はみるみるうち
に抽象化を極めていきます。
これら4つの作品は、春夏秋冬で且つ、
いいちこを探せに該当する作品を選んでいます。
この回の終わりに答えを載せておきますので
擬態化したいいちこを探してみてください 笑
今回はいいちこポスターをフィーチャーして
おりますのであまり触れませんが、いいちこ
のテレビCMもまた歴史が長く、関わった
アーティストや芸能人も強く印象に残っています。
ビリーバンバンに坂本冬美さん。最近では
ゴールデンボンバーやムロツヨシさんなども
出演していますね。特にビリーバンバンの、
また君に恋してるは、坂本冬美さんがカバー
して大ヒットを記録しましたね。これらの
テレビCMもポスターと同様に、アートディレ
クターである河北秀也さんが手掛けています。
作品のコンセプトや世界観などは基本的に
ポスターと変わりません。ただ、ここ最近はもう
ポスターと比べて時宜に適ったキャスティング
や時事ネタが多いように思われますので、私は
昔からスタンスを変えないポスターの方が圧倒的
に好みではあります。YouTube などで鑑賞できます
ので、興味のある方はご覧になってみてもいいかも
しれません。どれも趣があって胸に沁みますよ。
さて、最後は私のお気に入りの作品を2点
ご紹介させていただきます。ポスターは毎年、
月毎に変わっていくのですが、この2点は
4月と8月の作品だったかと思います。上の
作品はもう、見たままですね 笑 桜にいいちこ
が舞っています。この作品。珍しくいいちこが
3本も写っています。そしてどれも開栓してある
ので、花見の季節の大宴会を連想させますよね。
3本も空けてやったみたいな 笑 まあ、これは
これで良いのですが、個人的には開栓していない
状態で舞って欲しかった 笑 桜に舞ういいちこ
がよりフレッシュに見栄えし、ポップな作品に
仕上がったであろうと容易に想像出来るからです。
開栓してあると、大トラどもの乱暴な振る舞いを
思い浮かべてしまうし、放り投げた時の掛け声まで
もが聞こえてきそうなのです 笑 まあ、こちら
の作品は1986年4月の作品ですから、バブル
真っ只中という時代背景があるし、景気が良さそう
というだけではなく、ギリギリのところで舞って
いる3本にピントを合わせてある技術に感服した
ので、気に入ってはいますけれどもね。色合いも
鮮やかですし。
そして下の作品は8月の作品です。荊(いばら)
の寓話とありますね。まず寓話とは、主に教訓を
他の事柄から例える物語のようなもので、イソップ
物語や、日本でいうところの日本昔ばなしが
これに当たるでしょう。荊とは棘のある小木の
総称になりますが、荊の寓話となると、苦難に
満ちたストーリーしか見えてこないですよね 笑
こちらの作品は2017年8月の作品です。
アートディレクターである河北さんは、時折
社会風刺を作品に反映させるので、2017年
夏頃の世の中の動きが気になりますが、そこが
わかったところでこの作品に対する私の印象は
大して変わる事はないでしょう。とにかく、時代
なんですよねぇ、、。嬉しい楽しいだけで飲食
する時代ではないのです。人々はコストパフォ
ーマンスを求め、常に財布と相談。ブラック
企業だのパワハラだの、時代の互換性がうまく
図れていない現世の仕組み。この作品は、そんな
現実めいた厳しさを喚起させられる一作ですね。
この荊の風景の渇き具合がまた、より一層、
寂寥を駆り立てます。ハッピーエンドの映画だけ
観ていても頭がすっからかんになるだけです。
時には現実と向き合い、シリアスな映画を観る
事で見えてくるビジョンがある。涙を流す事で
癒されるカタルシスもある。荊であろうが薔薇
色であろうが時間だけは平等に流れます。
このサボテンはそれでも生きているのです。
強さって一体なんだろう。私にとってそう思わ
せてくれる作品ですね。
さて、今回はそろそろ触れてみるをシリーズ化
してみようと試みましたが、次回があるかは
わかりません 笑 皆さんも是非、いいちこ
ポスターの魅力に触れてみてください。
では、また、、
いいちこを探せ。
文言のあたりに配置されているとわかりやすい
ですね 笑
今年の8、9、10月の作品ですね。
コロナ禍で休業中、気持ちを穏やかに
してくれました。是非、出来るところまで
続けて欲しいものです。
皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。
明日よりリバウンド防止期間が解除され、
久々にフルに営業再開となりますが、ここで
また営業時間の変更です。今後しばらくの
営業時間は、
18:00〜1:00になります。
尚、状況次第によっては、4名様以上の
お客様はお断りするかもしれませんので
ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。
では、また、、
「ヴェスパー・マティーニを」
「、、ベスパー、、マティーニ、、ですか?」
「そう、ジェームズ・ボンドの」
「ボンド・マティーニではなくて」
「いや、新しい方」
「少々調べますのでお待ちを、、」
皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。
こちらのナイスミドル(死語)は皆さんご存知
の6代目ジェームズ・ボンドを演じられました、
ダニエル・クレイグ氏ですね。タイトルにもあ
るように、只今公開中の007/ ノー・タイム・
トゥ・ダイをもちましてダニエル・クレイグは
007を卒業という運びになりました。とにか
くこちらの作品もまた、公開を待ち侘びた映画
の一つですね。1年半ほどになりますか。コロ
ナ禍によって延期されたのは。私は既に二度
ほど劇場に足を運んでおりますが、未だ観飽き
ておりません 笑 ですが、私などまだまだラ
イトな方で、4、5回の方もおられるかもしれ
ませんね。それほど注目度の高い映画だという
事になります。
● 逆境のジェームズ・ボンド
2002年の007/ ダイ・アナザー・デイを
最後に、5代目ジェームズ・ボンドを7年間演
じたピアーズ・ブロスナンの突然の降板により、
大抜擢となったダニエル。しかし、当時世間の
目は冷たく、彼の容姿や経歴に対する批判は熾烈
を極め、まさに最悪のスタート地点からの出発
となりました。それでも007シリーズのプロデ
ューサーであるバーバラ・ブロッコリ氏や制作
サイドの強いこだわりと、それに応えるダニエル
本人の強い意志により撮影は進められ、200
6年の初作品。007/カジノ・ロワイヤルの公開
へと漕ぎ着けました。そして、蓋を開けてみれば
シリーズ最高の興行成績を記録し、これを機に
ダニエル・クレイグは名実ともに世界のジェーム
ズ・ボンドとなっていったのです。
● 今までの007シリーズとの相違点
ダニエル・クレイグ版のジェームズボンドは、
今までで一番人間臭いジェームズ・ボンドとい
われています。人を殺す事に迷い、女性とあら
ばすぐに体を重ねたりといった所謂、お痛は
しません。そこには必ず愛があり、その愛がスト
ーリーに絡んでいくのです。従来のジェームズ・
ボンドであれば、任務遂行のためなら迷わず人を
殺し、情報収集とかこつけてだれかれ構わず女性
と寝たりなど日常で。それもまた007シリーズ
の見どころでさえありました。5代目ジェームズ
・ボンドの初作品、ゴールデンアイでは、ボンド
の上司であるMからボンドへ、「あなたはセク
シストでミソジニストの恐竜で冷戦の遺物だ」
などと、詰り、主人公であるボンドを批判する
シーンが目立ちました。劇中の台詞にまで及ぶ
ボンドの蛮行。私個人としては、モラルよりエン
タメ優先なので気にはならないのですが、それは
私が男であり、何より、個人の思想などではどう
にもならない世の中の風潮がこれらを問題視した
のです。007シリーズといえば、世界屈指の
ドル箱ムービーですから、その影響力は計り知れ
ません。現代社会の問題として多く取り上げられ
ている女性蔑視や人種差別など007シリーズは
完全に黒ですよね 笑 トップアスリートが
人間性を求められるように、影響力のある者は、
様々な問題に配慮しなければならないのです。
今までこれらが許されてきたのは、MI6という
秘密情報機関がイギリスに実在し、原作者のイアン
・フレミング氏がこの機関の出身者であった事から
、リアリティを売り物にしていたはずですから、
そのリアルを追求した結果なのだという建前が通用
していたからなのかもしれません。いずれにして
も時代が違うのです。何せ1950年代の価値観
ですから。
ダニエル・クレイグ版の007には、人種差別に
ついての配慮も成されているように見受けられま
す。Mの秘書であるマネー・ペニー役は今回で
4代目になりますが、歴代のマネー・ペニーは
全て白人で、4代目にして初めて褐色の美女が
起用されており、公開中の作品には、ストーリー
上で登場するもう一人の007が存在するのです
が、こちらも同様に黒人の美女が演じています。
このように、様々な改変を行っていく中で、主人
公である、ジェームズ・ボンドのイメージを払拭
するためには、今までになかったキャスティング
が必要だと制作サイドは考えたのでしょうね。
ダニエル・クレイグ版は従来の007シリーズの
ように一作品完結ではなく、全て繋がっています。
ストーリー上でも過去の払拭をテーマとしていま
すから、このあたりも巧みにリアルとなぞらえて
いるのでしょうね。だからこそのダニエル・クレ
イグ。期待に応え、見事に演じ切ったと私は思い
ます。
● ヴェスパー・マティーニついて
007シリーズといえば、ボンドアイテムですよね。
ボンド・カーにボンド・ウォッチ。今作品でも、
MI6の武器開発担当であるQが大活躍します。
ボンド・カーであるアストンマーティンDB5が
今シリーズ最後とあって、隠しガトリングガンに
防弾、マキビシ、スモークと全機能大放出とばかり
に大盤振る舞いします。そして我々の業界に大きな
影響をもたらしたボンド・マティーニの存在。
007シリーズにはバーでの飲酒シーンが必ず用意
されており、「ウォッカ・マティーニをステアでは
なく、シェイクで」お約束の台詞で締めます。
今シリーズにはこのあたりも改変が行われており、
第一作のカジノ・ロワイヤルでレシピが変わり、
従来のウォッカにベルモットを加えてシェイクでは
なく、更にジンを加えてベルモットをキナリレという
トニックワインへ変えます。現在キナリレは販売
されておりませんので、リレブランという酒で
代用するのですが、これもまた歴史的な改変に
なります。21作目にしてルーティンを変える
というのは、変化に対する強い意気込みが窺え
ますよね。こちらのカクテルはヴェスパーと名付
けられる事になったのですが、ヴェスパーという
のは、カジノ・ロワイヤルに登場するボンド
ガールの名で、ボンドが初めて本気で愛した女性
という触れ込みです。この女優さんがまた美しい
こと。エヴァ・グリーンというダニエルと同様に
当時まだ無名でしたが、今ではドラマや映画で
忙しくなさっているようです。そう、、ダニエル
・クレイグも無名だったのです。かく云う私も
カジノ・ロワイヤルまで存じ上げませんでした。
当時先代のピアーズが降板して、また誰かやるみ
たいだな、くらいの弱い印象で、カジノ・ロワイ
ヤルを拝見したのも公開からずっと後の事でした
ので、今回のブログでの冒頭のお客様とのやりと
りが、当時リアルに実現しました 笑
我々の業界では、ボンド・マティーニを知らない
バーテンダーはいないと言ってしまえるほど、
007シリーズの影響は大きいのです。カジノ・
ロワイヤルが公開された2006年以降、突然
始まったヴェスパーブーム。ボンド・マティーニ
に慣れ親しんでいた私は渋々リレブランを用意し、
注文に応えていましたが、カジノ・ロワイヤルを
拝見した途端、作品に対する世間の目と同様に、
気持ちの入れ方がまるで変わりました。映画
自体のクオリティーが明らかに上がっているの
です。古き良きものは残し、新しい風を吹き込む。
これは簡単な作業ではありません。歴史が古けれ
ば古いほどそのしがらみは強く、頑迷で、それで
いて繊細なものだから、簡単に取り除く事ができ
ないのです。そしてあれから15年。カジノ・
ロワイヤルで自らヴェスパーと名付けたボンドは
、その後の作品でもこのカクテルを注文しますが、
名前を忘れたふりなどをして、ヴェスパーとの
過去を払拭しようとします。そして遂に、只今
公開中のノー・タイム・トゥ・ダイでは、
「マティーニをステアではなく、シェイクで」
お約束の台詞を復活させ、ボンド・マティーニ
へと戻したのです。バーカウンターにはスミノフ
ウォッカのみ映っておりましたので、間違い無い
かと思います。これは過去の払拭が完了したと
いう事と、007の次回作へのバトンタッチが
描写されたものと私は解釈しました。
● ノー・タイム・トゥ・ダイ
さて、最後になりますが、シリーズ25作目に
して、ダニエル・クレイグ版最後の作品となった
この作品のタイトルの意味。直訳しますと、
死ぬための時間はない。になりますが、
死んでる場合ではない。と訳すのが正解なので
しょうかね。歴史的な007の最後の作品です
から、タイトルから汲み取れる情報が非常に
気になります。勿論映画の内容が反映されている
とは思いますが、今後に繋がるメタ的要素が
含まれていそうで、つい深読みしてしまいます。
衝撃の結末だっただけに様々な憶測を呼ぶのです。
皆さんには是非本編を観賞してもらいたいので
結末は伏せますが、最後の最後まで、ついぞ
見る事のなかったジェームズ・ボンド。007
であったことは確かです。もちろん、次回作の
ジェームズ・ボンドやその内容に期待は高まり
ますが、今はまだ、ダニエル・クレイグ版の余韻
にどっぷりと浸っていたいと思います。
では、また、、
ボンドガールのアナ・デ・アルマス。
射抜かれました。暫くファンです、、
皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。
10月とはいえ夏日が続いて調子が狂いますよね。
着る物にも困ってしまいます。
さて、冒頭にもあるようにレコードを破損させて
しまいました。これはかなりショックが大きく、
営業中に手を滑らせてしまったのですが、もう
そこからの記憶が曖昧になってしまうほどの
大ダメージを受けました。割れたのはビル・エヴァ
ンスのアゲインというアルバム。当店のレコード
の中ではかなりの古株で、15、6年ほど前から
大切に聴いていたのですが、よりによってこの
アルバムを割ってしまうとは、、悔やむに悔やみき
れず、破片をかき集めて繋ぎ合わせ、ある一定の
距離を保ってしばらく眺めたりしていました 笑
ビル・エヴァンスを少し知っている方ならご存知
のこのアルバムは、ワルツ・フォー・デビーなどで
有名な伝説のリバーサイドトリオ。ベースのスコッ
ト・ラファロが交通事故で夭逝し、そのショック
から立ち直ろうとビルがリリースしたアルバムが、
ソロで臨んだこちらのアルバム。
アローンです。タイトルの通り、一人ですね。
こちらも言わずと知れた名盤ですが、この
アルバムの評価が高かったため、続編として
録音されたものがこの度割ってしまったアローン
アゲインでして。ビル特有のキャッチーで
澄んだ旋律に加えて、より洗練された彼の
心象風景を物語っている逸品です。実際、
営業中の活躍も多く、メロウで静謐な空間を
演出するには最適なアルバムでした。
さて、悔やみ続けても詮ない事。再生と
新たな出会いを求めてレコード店へ。通販
も良いのですが、天気も良かったし、今回は
ディスクユニオンさんの新宿ジャズ館へ足を
運んで参りました。ここは品揃えが豊富なので、
名盤と謳われるものならば在庫があるはず、、
と、踏んでいたのですが、、タイミングが悪かっ
たようで、在庫はおろか、入荷の予定もまったく
ないとの事。予想の範疇ではあったものの、店員
さんの悪意のないテキパキとした対応に気圧され、
現実に戻ってくるのに幾ばくかの時間を要しました
が、知っていたとばかりに、次のフェーズに移行
する事に。
無いものは仕方ない。自分に言い聞かせながら
店内を周り、次の目的へと思考を走らせます。
こちらはキース・ジャレットのケルンコンサートに
なります。こちらも名盤ですが、聴きすぎて
摩耗が激しく、ノイズや音飛びが頻繁になってきて
しまったため、買い替えです。向かって右が新しく
仕入れたものですが、明らかに左の方が新しく
見えます 笑 まあ、これは中古レコードには
よくある事なので気にしません。確認しましたが、
中身はいい音ですので、問題ありませんね。
またあの瑞々しい救いの旋律が店内に戻ってきます。
ピアノの即興ソロなのですが、ドイツのケルン大聖
堂で行われたライブの録音で、大音量で聴くと、
心の浄化作用があります 笑 1975年の作品
ですが、居合わせた何人かは、間違いなくアナザー
ワールドを体験したはずです 笑 序盤のラストに
強いビートを感じる場面があり、人によってはこの
作品をロックだと評します。この方は一応、ジャズ
ピアニストの括りになるのですが、まあ、確かに、
少なくともこの作品はジャズではないですね。
そしてこちらがマイルス・デイヴィスの代表作
の一つである、カインド・オブ・ブルー。
実はこのアルバムはCDしか用意できていなかっ
たので、この機会にレコード盤を購入する事に。
ただ、通常見慣れているのはこちらのジャケットで
しょうね。
ですが、この日に見つけたカインド・オブ・
ブルーは新品な上に、シングルレコードの
ボーナストラック付きだったので、迷わず
こちらを選択しました。ボーナストラックには
ストレート・ノー・チェイサーが収録されて
おり、ジャケットがまた良かった。
ちょっとわかりづらいのですが、マイルス
がチェイサーなどいらぬと、手で制している
様なんですよね。真っ直ぐと伸びた腕が、
キッパリと断っている様子を表しています。
マイルス・デイヴィスといえば、モダンジャズ
の代表格で、時代に応じた音楽シーンを常に
牽引してきた存在ですから、このジャケットの
ように、メリハリのあるお人柄だったのかもしれ
ませんね。痺れます。
以上が今回仕入れたレコードになります。残念
ながら本懐は達成できなかったのですが、いずれ
またどこかで出会えると信じて、今回は潔く諦める
事とします。皆さんも是非、当店に遊びにしらした
際には、これらのホットチューンをあわせてお楽しみ
ください。勿論ご注文は、ウイスキーのストレートを、
ノーチェイサーで。
では、また、、