月別アーカイブ: 2023年4月

ゴールデンウィークの営業。2023。

皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。

今年のゴールデンウィークの営業日ですが、

日曜日以外は通常営業致します。ただ、5月3、

4、5日は営業時間が19時〜02時までと

なりますので、ご留意くださいませ。昨今の

天気予報は当てになりませんが、今年の空模様

はどうでしょうね。好天気を祈願しつつ、皆様

を待ちたいと思います。では、また、、

少し経ってしまいましたが、先日、ルーブルの

美術展に行って参りました。今回は愛がテーマ

笑 拒絶反応が先立ってしまうような題材ですが、

かなり楽しめました。騙されたと思って足を運ん

でみてください 笑

ルーブル美術展

港の老舗。

皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。

つい先日、所用で横浜へ出掛けた際に、帰り

しな、ふと思い当たって足を向けた店がありま

した。埠頭の片隅にあるその店は、映画やドラマ

など。様々なメディアで散見される辺境の老舗

バー。港町に憧れをもって育った私にとって、

この店もまた、訪れておきたい場所の一つだった

のです。私が初めてこの店の存在を知った頃には

埠頭のバーは二軒つがうように並んで商っており

ましたが、現在では、一軒のみ開けているようで

すね。1954年、同年に産声を上げた二つの

バー。ポーラスターとスターダスト。横浜のシン

ボリックなバーは、今でもその歴史を刻々と重ね

続けています。休業中のポーラスターは現在。

貸切営業のみで使われているようですね。以前、

当店に通っていたお客様が、海上自衛隊の横須賀

基地に勤務していた時期があり、その頃に通って

いたと話していたのがポーラスター。その話を

聞いてからというもの。より一層、頭の片隅では

焦燥の日々が続いておりました。横浜には何度

も訪れているのですが、どうしても行動範囲

が中心部に偏ってしまい、タイミングを失い続け

て幾星霜。やっとの思いで辿り着きました 笑

埠頭の片隅にこのネオン管です。バブル時代には

さぞ盛り上がっていたことでしょう 笑

早い時間。店の扉を開けると、高めのハイカウ

ンターにキャップを目深に被った男性が一人と、

最奥の窓際にあるボックスシートにはビール瓶

を二本。ノートパソコンの脇に並べて作業して

いる初老の白人男性が一人きり。しばらく待って

も店の人らしき人物が出てこなかったので、

ひとまずカウンター席に腰掛けて一息つくと、

そのうちキャップを被った男性が落ち着かない

様子でカウンターの奥に目を配りはじめ、ついに

は立ちがって店の人を呼びにいってくれました

笑 常連さんなのでしょうが、これは当店でも

よくある場面なので途端に親近感が増しましたね

笑 それと、この男性。スターダストのロゴと

旭日カラー刺繍の入ったスカジャン(横須賀

ジャンパー)を羽織っていました。強烈な地元臭

に痺れますね 笑 若く見えましたが、私の見立

てでは七十過ぎあたりの年嵩かと思います。毎日

のように通う古参の常連客らしかったので、敬意

を払って頭を下げました。

本来なら、港町カクテルでも頼みたいところ

ですが、エプロン姿で現れたママさんに面倒を

掛けてはいけません 笑 そのようなものは

関内や桜木町で注文すれば良いのです。ここは

我が青春の酒。マイヤーズラムとバドワイザーで

簡潔に喉を潤します。このあと徐々に客は増えま

したが、場所柄もあって、米国人ばかり来ます。

米海軍の横須賀基地もありますからね。当然そ

うなります。ママさんも最近のアーミーは態度が

悪いと嘆いておりました。どうやら、この日の前

日に一悶着あったようで、かなりの言い争いが

あった模様。ママさんの剣幕からして、ただ事

ではなかったのだろうということは伝わってきま

した。このとき。私は軽く聞き流して相槌を打っ

ておりましたが、うまく笑えていたかどうかは

わかりません 笑 頭の中では、私には到底

捌ききれないなどと考えておりました 笑 どの

店でも面倒は起きますが、話が通じないと面倒は

後々災いとなります。これは言葉の問題だけで

はなく、お国柄も大きく影響しますかね。

結構な鮮度の話に耳を傾けていると、つい、酒

が進んでしまいます。ネイティヴな英語が聞こえ

てくると、自然とアメリカの酒が飲みたくなるの

です。ジャックダニエル、ワイルドターキー。

もちろんチェイサーはバドワイザー。程よく

酔いが回ったところで音が欲しくなります。

ジュークボックスですね。このタイプは百円玉を

入れると選んだ曲を三曲掛けられます。現代では

デジタル式のものも存在するらしいのですが、

やはりレコード版がしっくりきます。ジューク

ボックスも商売ですから、店内にBGMはありま

せんので、これを使わずにいると、静かなまま

ですからね。ですが正直。このタイミングで

席を離れたのは、話の流れを変えたかったと

いうのが本音でしたけれど 笑

ジュークボックスのラインナップは、ジャズ、

オールディーズと、60年代のロックが中心でし

たので、しっとりとテネシーワルツから入り、

アンチェインド・メロディ、スタンドバイミー、

途中、スカジャンの常連さんがグレン・ミラーの

ムーンライトセレナーデを掛けてくれたので、

デューク・エリントンのA列車で行こうで繋ぎ、

最後はプレスリーのラブ・ミー・テンダーで

再びしっとり締めくくり、キリのいいところで

ママさんと常連さんに挨拶をしてお暇しました。

外に出ると、すっかり日が暮れていて、潮風が

軽く頬を撫ぜます。みなとみらいを遠目にしな

がら、良い一日であったと足取りも軽く、国道

15号線まで戻ってみると──。

暗い夜道に煌々と照らされた誘惑の魔の手。私

はいとも簡単に、それはもう、灯りに群がる羽虫

のように、何の躊躇いもなく吸い込まれてゆくの

でした 笑

さて、今回は憧れの店にやっとの思いで辿り着け

たエピソードを少しお話しさせて頂きました。

皆さんにもそのような店は存在しますか? ある

のでしたら、是非今度聞かせてください。

では、また、。

バー スターダスト

マデイラワインの魅力。

皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。

ポートワインに引き続き、今回はマデイラワイン

について少しお話します。まず、マデイラワイン

とは、ポルトガル領南西に位置するマデイラ諸島

で作られている、世界三大酒精強化ワインの一つ

です。同国ポルトガル、ドウロ地方のポート

ワイン。スペイン、アンダルシア地方のシェリー

酒と肩を並べるマデイラワインの最大の特徴は

長寿であるということ。余程の悪辣な環境でない

限り開栓から数ヶ月品質を保てますので、これは

私共と致しましても、お客様に提供するにあたっ

て、通常ワインと比べ、非常に扱いやすいといえ

ます。味わいとしてはポートワインやシェリー酒

と同様に、酸味のある辛口から、香ばしい甘口

まで揃っていますが、よく比べられるのはやはり

、同国のポートワインではないでしょうか。同じ

国で酒精強化ワインの名を揚げているのですから

当然違いが気になりますよね。もちろん製法や

ブドウ品種など、細かく数え上げればキリがない

のですが、最大の違いは、全体の生産量でのブ

ドウ品種の割合です。ポートワインは黒ブドウが

主体であるのに対して、マデイラワインは白ブド

ウが主体となっていますので、その甘さや酸味に

ありありと違いが顕れています。ポートワインの

コクのある強い甘みも葉巻やチョコレートと合わ

せるには最適ですが、マデイラワインの爽やかな

甘みも抜群に合いますね。

マデイラワインの種類は辛口から甘口まで、

ブドウ品種で分かれていて、5つに区分されて

います。そのうち一つは黒ブドウの品種で、主に

ブレンド用に使われておりますので、メインで作

られているのは4種類ということになります。

当店では、ポートワインやシェリー酒と合わせて

お客様には勧めておりますので、なるべく個性が

重ならないように、似たような銘柄は用意して

おりません。今のところお出ししている銘柄は

、画像にもあるように、一番辛口であるセルシ

アルと、中甘口であるボアルになります。

マデイラワインの辛口は、辛口と言ってもそれ

ほど酸味はありません。シェリー酒の最辛口で

あるフィノと比べると甘く感じるくらいですね。

中甘口であるボアルは程よい甘さ。甘さのレベル

でいえば、ポートワインでご紹介したトゥニーに

相当しますが、前述したように、これらの違いは

白か黒かですから、この違いがまた面白いのです。

皆さんにも是非体験して頂きたいですね。お試し

ください。さて、今回はマデイラワインについて

お話しさせて頂きました。煙と合わせるのに

ウイスキーやブランデーにラム酒もやはり外せ

ませんが、これらは蒸留酒になりますので、

アルコール度数が高くなります。定番だからと

いって無理する必要はありません。醸造酒である

酒精強化ワインのアルコール度数は高くても

20度程度ですから、こういう選択肢もあるの

だと気が付いて頂ければ幸いです。

それと最後に、当ブログはお客様の家飲みを

推奨するブログではございませんので、ご購入

されたとて、わざわざ報告なさらなくても結構

ですよ 笑 では、また、、