カクテル・ディクショナリー No.102 ブロンクス


皆さんこんにちは、バー シエールの岡本

です。今回のカクテルはこちら。

CD No.102 ブロンクス

ニューヨーク・バロー・カクテルの一つ。

boroughとは、行政区ですね。なになに区

のことです。マンハッタンやブルックリン

と同様に5つあるバロー・カクテルの一つ。

ブロンクス区の名が付けられたクラシカル

なショートカクテルです。このカクテルの

興味深い点は、その時代では密造酒として

製造されていたドライ・ジンがベースとな

っているあたりでしょうか。バロー・カク

テルのうち、アメリカ原産のライ・ウイス

キーがベースとなっているのは、ニューヨ

ーク区のマンハッタンと、ブルックリン区

のブルックリンだけです。これは、アメリ

カの禁酒法時代が影響しているのですが、

禁酒法の影響を直截的に受けているカク

テルは、クイーンズ区のクイーンズ・カク

テルのみで、スタテンアイランド区に至って

は2000年代に入ってからつくられた

とも言われています。アメリカの禁酒法が

正式に施行されたのは1920年から

1933年までですが、他3つのバロー

・カクテルの誕生はそれより前になります

から、ブロンクスもアメリカ原産を代表

するライ・ウイスキーとなるはずでしたが、

ブロンクスが誕生したのは20世紀

初頭。つまり、1920年までの間に

誕生したことになります。これは、

この頃既に密造酒の取り締まりが厳戒

となっていて、樽熟成の要らないジンが

密造酒として出回っていたことが如実に

窺えます。ウイスキーは樽熟成が必要な

酒ですから、時間=リスクとなる密造酒

には不向きだったのです。ジンは蒸留酒

に主原料となる癖の強いジュニパーベリー

さえ投入してしまえば、低予算で作られた

粗悪なアルコール臭を誤魔化せるという

よこしまな思惑もあったようですね。

これはカクテルにも当てはまります。

様々な副材料を用いることで、出来るだけ

飲みやすく、まずは現代では〝カクテルの

王様″   とも呼ばれているマティーニが発案

され、その後次々と派生系のカクテルが

誕生しました。ヴェルモットやビターズなど

を加えて誤魔化しながら飲んでいた訳です

ね。これはカクテルのイメージとしては

ネガティブキャンペーンとなり得ますが、

状況が状況だけに、このような側面も

あったという程度に認識してください 笑

ブロンクスはその流れの中でも、オレンジ

ジュースを使った当時としては前衛的な

ショートカクテルであったかと思います。

今でもファンの絶えないポピュラーな

カクテルです。よこしまな思惑はさておき、

ご注文お待ちしております。

 

: レシピ(当店)

・ ブロンクス

ドライ・ジン       30ml

ドライ・ヴェルモット   10ml

スウィート・ヴェルモット 10ml

フレッシユオレンジジュース                           10ml

すべてをシェイクし、カクテルグラスへ。

オレンジピールで香り付け。

 

では、また、、

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店名:池袋駅西口のオーセンティックバー Bar Seir(バー シエール)

TEL:03-5391-0030

住所:171-0014東京都豊島区池袋2-12-13 十二ビル3F

アクセス:JR他各線「池袋駅」西口より徒歩5 東京メトロ各線「池袋駅」C1C6出口より徒歩2

営業時間:月曜日~木曜日 19:002:00 金曜日・土曜日 19:003:00

定休日:日曜日

総席数:15

クレジットカード可:VISA,Master,AMEX,JCB,Diners,銀聯,Discover

電子マネー:不可

備考:

喫煙可能店 テーブルチャージとして550円(税込み)頂戴いたします。

葉巻のご購入は現金のみとさせていただいております。あらかじめご了承ください。

また、葉巻のみの販売はお断りしております。葉巻のお持ち込みは別途330円(税込み)を頂戴しております。

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