10月の三連休。

皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。

今週末の三連休は休日が異なります。

10月9日(日曜日)を営業日とし、翌日の

10月10日(月曜日)を休業日とさせて

頂きます。よろしくお願い致します。

では、また、、

ガリレオ劇場版第三弾。

皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。

台風ばかりで気が滅入りますね。一刻も早く過ぎ

去ってもらいたいものです。

さて、今回はタイトルにもある通り、テレビドラマ

でお馴染みのガリレオシリーズの劇場版第三弾。

『沈黙のパレード』が前作の『真夏の方程式』から

およそ9年ぶりの公開ということで、わたくし

早速拝見して参りましたので、過去二作品と共に

振り返ってゆきたいと思います。

まず、ガリレオとは、東野圭吾原作の連作ミステリ

ー小説で、物理学者である湯川学が、あくまでも

科学にのっとって不可解な事件を解決してゆく

という、連続ミステリー小説の世界では型破りの

小説シリーズです。それまで日本の連続ミステリー

小説といえば、某電車か、某寺か、某霊柩車。

猫なんかもありましたね 笑 まあ、そんな分野

でしたからね。ここまで科学を駆使して整合性の

取れたミステリーシリーズを私は知りません。

元々東野さんは文学系ではなく、電気工学の畑から

小説家になった経緯がありますから、ガリレオだけ

ではなく、電気工学に基づいた作品は他にも多々

あります。本作品は皆さんご周知の通り、主人公の

湯川学を俳優の福山雅治さんが演じ、絶大な高視聴

率を記録して、東野圭吾さんの小説家人生でも節目

になった、第134回直木賞受賞作品。『容疑者X

の献身』の映画化にまで漕ぎ着けました。200

8年。この作品が現在に至る三作目のガリレオ

ムービーシリーズの一作目となりました。

言うまでもなく名作です。ガリレオムービーの秀逸

さといえば、原作を裏切らずに映画としての完成度

もしっかり高いという、ほぼ完璧な仕上がりを

誇っているあたりでしょうか。キャラクター同士

の立ち位置の相違などは全く気になりません。

テレビドラマではフジの月9枠でしたから、数字の

ためなら原作ではみられない多少の色恋沙汰や

シーンの割愛はご愛嬌。

本作は天才物理学者と天才数学者の対決という

触れ込みで話題を呼びましたが、天才と称される

科学者達が愛や友情といった、ロジックだけでは

解決出来ない極めて心情的なぶつかり合いを学者

ならではの独特な距離感でみせてくれます。この

あたりの機微もまた見どころではないでしょうか。

主人公湯川の同胞にしてライバル。天才数学者の

石神を演じたのは俳優の堤真一さん。石神は母親

の病をきっかけに研究の道を断念し、一介の数学

教師として生きてゆきますが、うまく世の中に

溶け込めずに孤立してゆきます。正直なところ。

本作の主人公は湯川ではなく石神です。どの作品

でも結果を出してきた堤さんですが、本作でも

名だたる賞をいくつも受賞し、湯川とは対象的に

人生の落伍者である石神を見事に演じ切っており

ました。

人は才能を活かしきれず、己を異端だと感じた

とき、絶望と引き換えに、こんな風に無償の愛を

手に入れることが出来るのかもしれません。まだ

ご覧になっていない方は是非一度ご視聴ください。

続きまして、こちらが2013年に公開となった

『真夏の方程式』。ガリレオムービーの二作目と

なった訳ですが、こちらの作品は賛否が非常に

顕著に分かれます。タイトル通り、季節は真夏で、

海辺の町が舞台となっており、夏休みに帰省する

少年が物語のキーパーソンとなってゆくのですが

、当時子供に何をやらせているんだという批判の

声が多く聞かれました。まあ、その通りなのですが

、私は肯定派ですからね。モラル問題はさておき、

湯川と少年の掛け合いはとても微笑ましく、特に

夏休みの自由研究のエピソードは見るものが童心に

帰り、ワクワクしながら見守ったはずです。要する

に、少年を起用するにあたって、批判する要素よ

り、賞賛を与える要素の方が優っているという

ことです。まあ、あくまでも私の見解ですけれど。

本作品は舞台となっている玻璃ヶ浦(はりがうら)

という架空の海を開発事業から守るという本筋の

テーマがあり、海洋生物の環境問題についての

説明会では、海底鉱物資源開発の海底ボーリング

事業者側と、地元民の反対派、賛成派による三つ

巴の論争がその後も物語の中心となって進んで

ゆきます。湯川はその説明会の有識者として参加

しており、説明会初日の夜、宿泊先での不可解

な殺人事件に巻き込まれてゆくのでした。

地元の反対運動のリーダー。成美役を女優の杏さん

が演じています。玻璃ヶ浦という海は静岡県の

西伊豆や愛媛県の松山市がモデルとなったよう

です。良く日焼けした杏さんのシュノーケル姿は

健康美そのもの。前作、『容疑者Xの献身』では、

石神、湯川の雪山登山が非常に印象的でしたが、

本作では、成美と湯川のシュノーケリングシーンが

用意されていて、珊瑚や色とりどりの小魚など、

マリンレジャーならではの美しさも楽しめます。

その他、キャスト陣はこの当時でもベテラン揃いで

見応えは充分にあります。特に白竜さんのお芝居は

目を見張るものがありますよ。あの方怖さだけでは

ないのですね 笑

犯罪とは、犯す者、犯される者の器の大きさに

よってその性質が大きく変わってしまうもの。

司法や刑法だけでは推量れない不思議な感覚に

囚われる、そんな作品でした。賛否両論の問題作

だとは思いますが、私はしっかり感動し、滂沱の

如く涙しました 笑 こちらも是非ご覧になって

ください。

さて、最後になりますが、こちらが現在劇場版が

公開中の『沈黙のパレード』となります。

沈黙は金なりという格言がありますが、こちらの

作品はまさに、沈黙を金に変えた鬼畜の事件簿

になります。過去と現在と、ある二つの失踪殺人

事件の容疑者である蓮沼寛一役を俳優の村上淳さん

が演じています。黙秘権を最大限に利用し、所謂、

〝完全黙秘〟に徹した鉄の心臓を持つ酷薄なモン

スター蓮沼を見事に演じております。非常に重要

な役どころですので注目しておりましたが、

原作とはまた一味違う蓮沼ではあるものの、物語の

元凶でありながらも、苦悩など一切無縁で、自由で

あり続け、冷笑的に世を儚むその悪辣さ。という

点では、はまり役だったのではと私は思います。

村上純さんはモデル出身でお歳の割に面立ちが

可愛らしいので、ヒール役としてはどうなのかと

心配しておりましたが、ひとまず及第点はクリア。

といったところでしょうか。

さて、本編を拝見させてもらい。率直な感想と

致しましては、正直、物足りないですね。

しかし、これには理由がありまして、原作者の

東野圭吾さんが公言しておりましたが、本作は

ガリレオシリーズの集大成になるそうです。です

から原作である小説もページ数も含めてかなりの

ボリュームに仕上がっているのです。トリックの

緻密さや人間関係の構成があまりに複雑で、今の

邦画界の常識的な枠では尺が足りていません。

2時間10分とけっして短くはない上映時間なの

ですが、それでもやはり詰め込みきれなかったの

でしょうね。今思えば、原作ですら書き足りてい

ないのでは、と想像出来るくらい、根の深い作品

なのです。それと個人的には、原作に三度ほど

登場するショットバーのシーンがまるで用意されて

いなかったのには酷く落胆しました。一作目の

『容疑者Xの献身』では、石神宅で湯川と石神が

酒を酌み交わすシーンがあり、原作では日本酒で

あったものが劇場版ではシングルモルトウイスキー

のボウモアに置き換えられていたのが印象的でし

た。『沈黙のパレード』では、湯川が同じくシング

ルモルトウイスキーのアードベッグをソーダで

割っています。福山さんはプライベートでもバー

を好み、洋酒を嗜むと聞いています。憶測でしか

ないのですが、原作が福山さんに寄せた結果の

バーシーンだったのではないかと思うのです。

とても楽しみにしておりましたのに残念でなり

ません。まあ、代わりにファミリーレストランで

旨そうなかき氷を頬張っていましたがね 笑 この

シーンは原作にはない、福山さんと内海薫役の

柴咲コウさんのおよそ9年ぶりの再会一発目の

掛け合いになった撮影だったようです。丁々発止に

コミカルなお芝居をするお二人を目の当たりに

すると、当時が一瞬で蘇ります。湯川と内海の

久々の再会シーンなので、福山さんと柴崎さん

の9年ぶりの再会とリンクさせたシーンだった

のでしょうね。

〝沈黙は連鎖する ─それは罪か、愛か〟これが

本作のキャッチフレーズとなっています。さて

どうなのでしょうか。その答えは作品の中に。

私は黙秘します 笑 キャスト陣はベテラン勢を

含め、豪華な顔ぶれであるし、完成度はやはり高い

映画ですので、皆さんも是非ご覧になってくださ

い。

最後になりますが、ガリレオムービーはここで一旦

幕引きのようです。コロナ禍に入ってしまったり

とかなりの時間が経過しましたが、計り知れない

ほどの感動を与えられました。もちろん三作品とも

素晴らしく、テレビドラマシリーズのように余計

な描写がありませんので、原作も含め私は劇場版を

お勧めします。

東野圭吾にはハズレがない。などとよく耳にします

。どれほどの研鑽を積み、どれほどの柔軟性が

あればこれだけの数のヒット作を生めるように

なるのでしょうか。凡庸な私には想像も付きませ

んね。毎度毎度、驚嘆の念を禁じ得ません。

ミステリーとは人の心です。人の心がミステリーを

呼ぶのです。しかし、これほど血の通った作品を

生み出す理数系畑の作家さんも珍しいですよね。

今後のご活躍を祈りつつ、今回はこの辺で。

では、また、、

営業時間の変更。

皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。

9月12日(月曜日)。本日から営業時間が変わり

ます。新しい営業時間は、19時〜3時までとなり

ますので、よろしくお願い致します。

では、また、、

ただ、懐かしいというだけで入荷。

皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。

いや〜夏本番ですね。意識をしっかり持たないと

暑さで気を失います 笑

さて、今回はいくつか入荷のお知らせです。

まずはこちら、リンクウッドの12年。ユナイテッ

ドディスティラーズ社の花と動物シリーズですね。

懐かしい、、。私、スコッチのシングルモルト

ウイスキーは駆け出しの頃、当時のお客様に遊びで

ご馳走様してもらい、個性の強いアイラモルトから

入ったんですよね。何もわからない私は痩せ我慢し

ながら、「これもありですよね」とか格好をつけて

いました 笑 そんな日々に私の心の拠り所と

なったモルトウイスキーがこちらのリンクウッド

です。なんて飲みやすいんだ、こっちが普通だろ、

と、お客様に遊ばれながら内心憤っておりまし

た 笑 私にとってはオフィシャルボトルよりも

こちらの方が馴染み深いですかねぇ。そもそも

花と動物シリーズとは、そのウイスキーの蒸留所

にちなんだ花や動物をラベルに描いていて、選ばれ

るウイスキーは大概、ブレンド用(ブレンデッド

ウイスキーに使用)のウイスキーになるので、

オフィシャルボトルが少ない、もしくは無い銘柄

が多いのです。リンクウッドの場合、描かれた動物

は、蒸留所近くにある貯水池に訪れる白鳥になり

ます。花と動物シリーズは他にもいくつかあります

が、ラベルに描かれている花や動物を愉しむのも

また一興です。リンクウッドの白鳥はつがいに

なっているのが特徴的ですね。テイスティング

ノートとしては、微かなピートにりんご酸を感じさ

せるこのフルーティな甘さは、UD社のリンク

ウッドならではのテイストです。皆さんも是非召し

上がってください。

続きましてこちらはグレンキンチーのダブル

マチュアード12年。ダブルマチュアードとは、

通常熟成を行なった後に、樽を移し替えて再度

熟成させる、所謂、後熟のことをいいます。

このグレンキンチーにはシェリー樽を使っており

ますが、通常、ウイスキーの熟成に使用するのは

オロロソという、やや甘めでコクのあるタイプの

シェリーなのですが、こちらの銘柄にはアモンティ

リャードという、シェリー酒の中ではフィノ、マン

サニージャに次いで二番目にドライなタイプの

シェリーの樽を使用することによって、モルトウイ

スキーのシェリーカスクによくあるコク旨タイプ

ではなく、非常に上品でメロウなウイスキーに

仕上がっており、他のエリアでは見ないローランド

モルトの特徴である三回蒸留(通常は二回)との

相性が抜群です。三回蒸留とシェリー樽のシナジー

を皆さんも是非体験なさってください。

さて、今回はこんなところですかね。夏休みの期間

は人それぞれでしょうが、また元気な姿を見せて

ください。では、また、、

先日、たまさかに立ち寄ったレコード店で掘り出し

物を発見。ずっと欲しかったアルバムのLP版を

購入することが出来ました。しばらくこれしか

掛からない店になりそうです 笑

お盆の営業日。

皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。

今週はお盆休みの週ですね。当店も営業日に

多少変更がございますので、お知らせしておきま

す。まず、8月11日(木曜日)から週末までは

通常営業になります。翌週の8月14日(日曜

日)、8月15日(月曜日)は連休とさせて

いただきますのでよろしくお願い致します。

今年は行動制限なしのお盆休みですね。皆さんも

事故などに気をつけて、ゆっくりと羽を伸ばして

ください。では、また、、

新入荷。

皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。

蒸し暑い日が続きますね。夏本番て本当に来る

のでしょうか。

さて、新入荷のお知らせです。まずはこちらの

スコッチウイスキー。

スペイバーン 2006 シングルカスク。

スペイサイドエリアの蒸留所。スペイバーンより、

2006年ー2019年のシェリーカスクが

やってきました。こちらのシリーズは初めての

入荷になりますかね。アルコール度数は52.5度

と、少々高めですが、シェリーカスクの旨味が

非常に伝わりやすいアルコール度数かと思います。

香りはプラムのようにフルーティ。風味は香ばしい

ダークチョコレートのように洗練された甘さが

あります。葉巻にもよく合いますね。シェリー

カスク好きの方は是非。

そしてこちらは国産のクラフトリキュール。

神奈川県相模原市緑区の酒造メーカー。伊勢谷

酒造さんのスカーレットになります。向かって右が

カスクマリッジ。左がヴェルデアマーロといい

まして、どちらの銘柄も個性の強い薬草酒となって

おります。カスクマリッジの方はセカンドシーズン

ですかね。ヴェルデアマーロはファーストシーズン

になるようです。数ヶ月前から気にはなっていたの

ですが、先日他所でたまさかに頂きまして、美味か

ったので入荷してみました。製造から瓶詰めまで

すべてハンドメイドでこなすリキュールはやはり

辰巳蒸留所のアブサンを彷彿とさせますよね。

こちらも負けず劣らずの手作り感を味わうことが

できますよ。カスクマリッジはアメールビコンなど

と同系になりますかね。より複雑に仕上がっている

ように思います。ヴェルデアマーロは原料に

ニガヨモギが含まれておりますので、やはり、

アブサンと同系になるでしょうか。ボトルに

ニガヨモギがインしているので、見た目もその

テイストもかなりのインパクトがあります。

作り手は元バーテンダーですから、どちらも

こだわりどころがしっかりと表現されている上質の

リキュールです。飲み方としては、炭酸系で割るも

よし、オンザロックやカクテルの副材料にしても

美味しく頂けますが、どちらもアルコール度数が

それほど高くはありませんので、まずは、ストレー

トでお飲みになってみてはいかがでしょうか。

数種類の個性的な原材料が複雑に絡み合いながら

も、それぞれがしっかりと主張しているので

楽しめると思います。薬草酒が好きな方は是非

お召し上がりください。

さて、今回は以上になります。感染者数が異常な

数字になってきましたが、基本的な感染対策を

しっかりとして日々を過ごしましょう。

では、また、、

ヴェルデアマーロにぶら下げてありました。

元バーテンダーならではの気遣いですね。

嫌いじゃない 笑

辰巳蒸留所についてはコチラをどうぞ。

7月の3連休。

皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。

まるで梅雨に逆戻りしたかのような天候ですが、

如何お過ごしでしょうか。私はこの空模様ように

どんよりとしております。

さて、今週末からの3連休の営業日を少し変更

致しますので、御報告です。通常は日曜日に

お休みを頂いておりますが、今週末は営業致し

ます。よって、7月17日(日曜日)は

18時〜2時まで営業し、翌18日(月曜日)を

休業日とさせて頂きます。あいにくの天気ですが、

よろしければお待ちしております。

では、また、、

PLAN 75 という映画。

皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。

暑いですね、、今からこれでは夏本番前に

へばってしまいますね。身の危険を感じます 笑

さて、今回は映画の話を少々致します。先んじて、

これは世代によってかなり異なるとは思いますが、

皆さん、自身の死生観はお持ちでしょうか。

死生観とは、死と生に対する見方を指しますが、

お国柄や宗教などでもかなりの違いがあるかと

思います。身近な人や著名人の死を耳目すること

などで触発され、命の尊さを再認識したり、己の

今際の際に思いを巡らせたり。そのように死と生

に向き合うことで死生観とは養われてゆくのです。

そして機が熟したとき、人が選択する、死とは、

生とは。いつ、どこで、どのような場所で。万人が

避けては通れないこの人生最大の難題を、皆さんは

どのようにお考えでしょうか。今回、タイトルにも

ある通り、PLAN  75 という映画を拝見して

まいりました。主演は倍賞千恵子さん。御年80歳

になりますが、劇中では78歳の役を演じました。

映画のタイトルでもある、PLAN  75 とは、

架空の世界での日本の法律で。高齢者は75歳を

過ぎれば、自ら死を選ぶ権利が保障され、政府は

これを無料で支援するというシステムの名称です。

作品の冒頭は、老人介護施設で若い男性が、世の中

に必要のない存在だとし、高齢者を次々と殺害

してゆくシーンから始まります。これは現実社会

でも起きた殺人事件をモチーフに描かれたとされて

います。物語はこの事件を皮切りにPLAN  75

という制度が内閣で可決、発足し、社会に浸透して

ゆくあたりから進みます。監督は早川千絵さん。

実は、PLAN  75  という作品は、2018年に

公開されたオムニバス映画。『十年』の中で、

シナリオは多少違えど、同タイトル、同監督で

一度撮影、公開されております。今作品との違い

は、前作が  PLAN  75  を推し進める側の

視点がメインであったものが、選択する側の視点を

より強くした作品が今作品になりますかね。

私にとって倍賞千恵子さんの出演作品は、男は

つらいよの50周年作品。『男はつらいよ お帰

り 寅さん』のさくら役が最後であったのですが、

本当にいつまでも矍鑠となさって、今作品でも、

高齢者特有の〝孤独〟を見事に演じておられ

ました。

劇中の音楽も強く印象に残っています。作品柄、

終始メランコリックな曲調ではありますが、それ

ぞれが人々の琴線に触れるセンシティブな楽曲で

構成されています。今作品で担当したのは、映画

音楽を多く手掛けている作曲家のレミ・ブバル氏。

超高齢化社会というディストピアにみる不安や欺瞞

の数々。そして最後には微かな希望でさえ表現して

いるように私には思えました。作品の没入感に

大きく影響する要素の一つです。

さて、冒頭で話した死生観ですが、この作品を

観て触発される方も多くいるのだろうと思います。

それを証拠に、平日の昼。あまり席数が多くはない

シアターではあったものの、シアター内はほぼ満席

で、その多くは高齢者で埋まっておりました。

おそらくこの回は私が最年少だったでしょうね 笑

皆さん、自己投影なさっていたのだろうと現場の

空気では感じました。私としては、幅広い世代に

この映画は観て欲しいのですけどね。常に死生観

と向き合う必要などありません。今を生きることが

一番大事なのですから。ただ時おり、全ての人に

等しく訪れるその時に思いを巡らせてみるのも一興

です。一皮剥けて世の中が変わって見えるかもしれ

ません。最後になりますが、今作品はカンヌ国際

映画祭にて特別賞を受賞している作品だけあって、

表現が所々抽象的に仕上がっています。カンヌは

エンタメより芸術性重視ですからね。冒頭の殺害

シーンなどに過激な描写はありません。如何に

死生観が問われる映画とはいえ、けっして猟奇的な

映画ではございませんので、安心してご覧いただけ

ます。私はこの作品を通じて、遠くはない未来に

また一つ、準備が出来たように思えます。

では、また、、

最近の新入荷、再入荷。

 

皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。

蒸し暑さと日差しの強さで参っている今日この頃。

今回また、一部の新入荷、再入荷のお知らせを

させて頂きます。

まずはこちら、アズウィーゲットイット アイラ

モルト。久々に突き抜けた手頃なアイラモルトが

入荷出来ました。イアン・マクロード社から、

中身はアイラモルトですが、例の如く銘柄は非公開

となっております。冷却処理をしておらず、カスク

ストレングスでのボトリングです。もちろんノンカ

ラーですから、さしずめ、生アイラといったところ

でしょうか。アズウィーゲットイットとは、

『手に入れたまま』と訳せます。これは原酒を

入手してからボトリングまでの工程を意味して

います。アルコール度数61度と高めに仕上がって

おりますので、少し目に染みますが、舌もハートも

痺れる一杯となってくれるでしょう。

続けてこちらは久しぶりの再入荷。テキーラ

ですね。ポルフィディオのアネホになります。

値段の相場が上がってからは、気が向かないと

仕入れることはなかった銘柄ですけれど、今回は

気が向いたのでしょうね 笑 手作りのボトルも

相変わらず可愛らしいです。脇のミニチュアボトル

も相当年季が入ってきましたね。目減りが激しい

です 笑 こちらのテキーラはもはや説明不要。

テキーラの世界では最高峰の銘柄ですので、安心

して頂けますね。きっと多くの方のテキーラに

対する概念を変えてくれますよ。勢いだけでは

ないのです。ゆっくり味わうテキーラになります

ね。是非お試しください。アネホ製法については

コチラをどうぞ。

そしてこちらも再入荷。プレミアムウォッカ。

グレイグース ラ・ポワールになります。

ラフランスを加えて蒸留したウォッカですね。

お客様の評価も高かったので、再び入荷の運びと

なりました。洋梨のアロマや風味がしつこく無く、

爽やかにまとまったプレミアムウォッカの逸品

です。ウォッカトニックやウォッカギムレット。

ウォッカライムにしても良いですし、もちろん

冷えてとろとろの状態でそのままでも美味しく

頂けます。お好みに合わせますので、是非一度

お試しください。

さて、今回はこんなところでしょうか。何か

忘れているような気もしますが、あとは直接

お願いします。では、また、、

ククルス・ドアンの島を拝見してきました。

何というか、、まあ、やりたかったのでしょうね。

私は推します。続けて欲しいので 笑

ここ最近の入荷。

 

皆さんこんにちは、バーシエールの岡本です。

暑いですねぇ、、これから梅雨に入るかと思うと

憂鬱になりますけれど、多少涼しくなると思えば

詮無い事。などと、毎年同じことを言っております

が、新入荷のお知らせです。

ブラックアダー社のピートリークというアイラ島の

モルトウイスキーです。スパイシーでパワフルな

スモーキーフレーバーを持ちながらも、味わいは

マイルドに上品で、ゆっくりと鼻腔を抜けて

ゆきます。アルコール度数は46度と最近の流れと

しては低めなので、とても穏やかに愉しむアイラ

モルトになっております。旨味が後引きますよ。

美味しいです。

続いてこちらはラム酒。マルティニーク島の

トロワ・リヴィエールがお手頃なV S O Pとなって

還帰ってきました。スパイシーでエレガント。

手作り感のあるナチュラルな甘味はやはり、

アグリコール製法の賜ですね。是非お試しくださ

い。アグリコール製法についてはコチラをどうぞ。

 

以上、新入荷のお知らせでした。では、また、、